思い出横丁ウッチャンから中野でミニこけん

冨士ミネラルウォーター

 さて小滝橋通りのラーメンストリートから、新宿大ガード西の交差点を渡り思い出横丁に舞い戻りました。時間的にも夕暮れが近付いて来てぼんやりとした赤提灯の明かりが頼もしく灯ってきました。
 狙うは昨年末の忘年会で入ることが出来なかった『ウッチャン』。思い出横丁のほぼど真ん中に位置します。最初通り掛かった時は満席で入れませんでしたが、戻って来たら大分落ち着いていました。カウンターの端に席を構えてホッピーを頼みます。コチラのホッピーはいわゆるシャリキン(シャーベット状になるまで凍らせた焼酎)のホッピーでグラスには氷が入っていません。こうすると時間が経っても氷で薄まることはないのですね。狙いのレバ刺しは土曜日にもかかわらず入荷ということですかさずゲット。
 食べ終える前に焼き物も追加。テッポウとナンコツを焼いてもらいました。赤いのは特製の味噌のようです。色々なものが練りこまれているようです。焼き物に付けて食べても良いし、そのままでも良いつまみになります。赤いのは大概豆板醤を筆頭に辛い物を練り込んである場合が多いのですが、これは意外に辛いものではなく、ショウガが効いています。それもやや酸味が勝っていますので、もしかすると紅ショウガの赤なのかもしれませんね。
 焼き物を担当している、恐らく御主人はブラックサバスのTシャツを着ていたり、店内の壁にはスコーピオンズのレコードジャケットが飾られていたりして、ハードロックがお好きなんでしょうかネ^^b。ウーロンハイも追加して良い心持になって参りましたヨ。この日は昼に冷凍庫で凍らせたジンを二杯ほどストレートで飲んでいるので、これ以上飲んでしまうと皆さんにお会いする前に出来上がってしまう恐れがあるので、自重してここら辺でお暇することにしました。今度はゆっくりと攻めたいですね。
 今回はお邪魔できませんでしたが、ウナギで有名な『カブト』さん。新宿のど真ん中で昭和の香りが残る思い出横丁の中でも特に良い味を出しております。こんなお店が似合うようになればホンモノ?(何)。
 その足で新宿駅から中央線に乗り、一路中野へ。集合時間の少し前でしたが早めに到着しました。ほぼ集合時刻にぽぱいさん、元坊さんとT光嬢が集まり楽笑さんは予定通り到着がが遅れるので、先に四人で移動します。アーケード街の入り口からそれほど遠くはない裏小路に目指すお店がありました。
 ぽぱいさんに導かれ辿り着いたお店は静岡に関連したメニューが豊富に揃い、聞けば女将さんが静岡の方だということでした。
 麦焼酎の『中々』をボトルで頼み、お通しの長芋の漬物をつまんでいると続々と美味しそうな料理が届きました。

 太刀魚の焼き物、芽キャベツの焼き物、そして『にこけん(日本煮込み研究会)』としては欠かせない煮込みはコチラのお店ではカレー風味。最近は多くなりましたね、塩煮込みと共に流行しているのでしょうか?

 玉子も乗っかり青いネギとのコントラストも鮮やかに彩りも綺麗です。

 静岡おでんや、お新香も頂いて盛り付けも美しい料理を堪能させて頂きました。

 これで帰ってしまう我々ではありません。もちろん二軒目へ雪崩込みます。中野のアーケード街の横には無数の居酒屋、飲み屋さんがひしめき合う飲兵衛には堪らない横丁が縦横無尽に連なります。先週出掛けた桜木町・野毛の飲み屋街にも引けを取らないその横丁はいつ行っても心動かされる街並みです。隣の芝が青く見えるのではないのだと思いますが、ワタクシが住む錦糸町とはまた違った趣があります。
 辿り着いた先、二軒目は『パニパニ』という立ち飲み屋さん。ネーミングが変わっていますね、厚手のビニールで入り口は囲われていて寒さが吹き込まないようになっています。ビニールの横の入口のドアを開けると中から熱気が押し寄せてきます。TVでは何かの中継をやっていて盛り上がっているようです。
紅茶ハイならぬアールグレイハイ、洒落ていますね。紅茶で割るとウーロン茶で割るのとはやはり一味違います。 



 翌日朝早くからのゴルフのぽぱいさんはそろそろお開きにということで、元坊さん達もここでお別れ。仕事の都合で遅れてやって来た楽笑さんはまだ物足りなさそうなのでワタクシと次なるお店探し。
 中野の〆はやはりここ、という感じでワタクシお気に入りの『ブリック』さん。本店は銀座だそうですが、昭和の古き良き雰囲気を色濃く残す本格的なバーです。キチンとしたバーテンさんが迎えてくれるのにもかかわらず、ウィスキーの水割りが¥200から楽しめる今となっては稀有な存在。カウンターの二人は写真を撮っても良いですか、とバーテンダー氏に伺うとフラッシュを炊かなければと許可されましたが、ワタクシはとても撮る気にならず、いつまでもこの雰囲気を楽しんでいたいと思いながらカナディアンクラブの水割りを啜るのでした。