春の蒲田・川崎行〜後編〜

堀の内

 再び京急の電車に乗って二駅、京急川崎に到着です。どうもこの日は人の出が少ないような気がしてなりませんでした。街の明かりも歩いたところが余り繁華街ではないところだったからなのか、暗い気がしました。雑色から川崎に行ったのですから都会になっているはずなのですけれどもね。仲見世通を横目に見て、ラチッタデッラの方へ向かいます。こちらは浅く来たことがあるのですが、奥へは入ったことがないのです。Mさんによると(Mさんは川崎で働いていたことと、住んでいたことがあるのです)、ラチッタデッラの方はお洒落な、デート向けのお店はあるものの、我々の求めるような味わいのある居酒屋が無さそうだということで、方向転換。細い小道を選んで入ってみます。
平日なら営業していて賑わっていそうな通りも、この日は休みで暗がりになっていて、今度平日に訪れたいと思わせるお店も何軒かありました。結構お腹も一杯だったので暇に任せて面白い看板のお店を見付けながら街を練り歩きました。



 どういうお店なのかは判りませんが、こうしたお店のネーミングの妙というのはいつも感心させられるものです。一文字足したり、変化させることで似ているようでも笑わせられたりして。出て来たお客と店員のギャップが面白かったです。




 これは二軒隣り同士でした。プロレス好きなのかマスクマンの看板が面白い『焼肉SUN』。メニューもレスラーのリングネームをもじったものが豊富に揃っていて見ていて飽きません。ところが肝心のお客さんが入っていませんでした(涙)。隣の豚バラ肉専門の焼肉『豚様(どんさま)』は満席でこの差は一体なんだろうかと思いました。反対から来たカップルがどちらに入るだろうかと見守っていると『焼肉SUN』の方に躊躇なく入って行きました。良かったですね、他人事ながらホッとしました。
 結局めぐり巡って、いつものBar『Hashishi』へ。この日はいつものスタッフが少なくてKiyo君と店長だけの2トップ体制。学生だったガク君ももう辞めてしまったとかで、スタッフの入れ代わりがあったようです。そういう季節ですからね。 結構歩き回ったことで、少し腹ごなしになって再びお酒を飲む体勢が整いました。一杯目に、シーバス・リーガルのソーダ割り、二杯目には綺麗な丸氷にバーボン(J.T.S.Brown10ys)を注いでもらいます。久々に飲むバーボンの味は、いやぁ堪りませんね^^。最近はウィスキーを飲む時はすっかりスコッチやアイリッシュばかりになってしまいましたが、たまにはバーボンも良いものです。
 次に訪れたのはBar『Hashishi』で教えてもらった串焼きの安いお店『陣屋』さんです。ごく普通の居酒屋さんですが、周りで営業しているのは、チェーン店の居酒屋ばかりなので、こうしたお店は貴重なのです。
教わった情報よりも若干高いですが串焼き3本¥180は安いです。他にその日おススメの串カツ¥450は、他のお客さんの注文品ですが大変大振りで充実した内容でした。結局ミミクン(豚耳の燻製:写真)をつまんで手際の良い料理長の調理を見て楽しませてもらいました。
  再び夜の街歩き。実はこれの前に川崎に着いて街を歩いていて偶然『南町』にぶち当たり街の様子を楽しませてもらいましたが、川崎というと『堀の内』も忘れてはなりません。名前だけはずっと知っていたのですけれども、実際に来たのは今回が初めて。いつも行っている商店街の先あたりかと思っていたら、京急の駅を降りて左に曲がり少し先の『世界の山ちゃん砂子店』のあたりを左、つまり東に行った方向にあります。煌びやかなネオン街には種々雑多なお店があり、人々を誘惑しています。
 しばしの社会見学も終わり、昼間に風呂上りに食べた手羽先がどうにも納得いかないので、食べ直しとばかりに『世界の山ちゃん』で手羽先を注文。一口食べてやっぱりこれだよね、と溜飲を下げたのでした。ということで今回は『天龍』での〆はなしでした。Mさんどうもお疲れ様でした。