おばこ再訪、やはり名店でした

おばこ煮込み

 過日、新小岩にてもつ焼きの素晴しいお店を発見し、会社の職人さんにも話を聞くとやはりかなり飲み歩いているその人も高評価していた『おばこ』さん。ほぼ半月ぶりに訪れてみることにしました。この間のにこけん総会の折に先輩から行かないかと誘われたのですけど、泣く泣く断ったので行きたい機運が高まっていたのです。新小岩の駅を降りて、バスターミナルを越えてルミエール商店街の入口にある三菱東京UFJ銀行の前の通りをピカソ(ドン・キホーテ系列)の前を過ぎながらずううっと歩いていくと、お店が切れて道が左にくねり(右に細い道もありますが)そのまま道なりに歩いていくと南北ではなく斜めの道に当たりますのでそれを南東方向に歩いていくと『おばこ』さんがあります。駅からとぼとぼ歩いて8分ほどでしょうか。
 ガラリと扉を開けるともう既にカウンターは満席。テーブル席もほぼ埋まっています(18:00前です)。奥の座敷もセッティングされていて予約が入っているようです。それでもお店の方に一人と告げるとテーブル席に無理やり席を設けて下さり隙間に潜り込むように何とか着席出来ました。
 まずはホッピーを頂いて、お通しのお新香をつまみにタン刺しを待ちます。良い酒場の雰囲気というのはどうにも気分を高揚させるものがありますね、一人で飲んでいても何だか詰まらないということもなく、そのざわめきに身を任せていると楽しくなってくるのです。タンはシコシコしていて醤油を掛けてニンニクで頂きました。焼き物はカシラと、アブラが品切れでしたので代品のナンコツを焼いてもらい焼き上がったものが運ばれて来ました。相変わらずの大振りの串は食べ応え充分です。ところが肝心の七味が手元になく仕方なくお隣にいた方に済みませんが、と回してもらうことにしました。妙齢の御婦人お二人で、七味も良いけど、これも美味しいですよとアドバイスしてくれたのが『高原なんばん』なる瓶詰めのなにがしか。『騙されたと思って』と勧められるままにスプーンで掬って皿に添えました。確かにピリッとして美味しいです。っていうかそのままで充分つまみになってしまうような塩梅です。
 それがキッカケでお話させて頂きました。一人で軽く切り上げようと思っていたのですけれども、いつしか回りにいたお客さんも一組、また一組と居なくなり、気が付けば3時間ほど経っていました。いつもよりも多く杯を重ねてしまいましたが、前回食べ逃してしまっていた煮込みも食べることができました。小ぶりの鉢にタップリと盛り付けられ豆腐がいくつか載っています。シンプルな具はモツと豆腐のみの潔さ。しつこくないキリッと辛口の味付けでいかにも下町風です。
 お二人の御婦人となんだか良く知りもしないのにお会計して、もう一軒行くことになり、その内の一人が知っているというお店へ移動。平和橋通りにあるスナックで少し飲んでお別れしました。いやぁこういうこともあるもんなんですね。楽しい時間を過ごさせてもらいました。
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 今日は暇に任せて昼ご飯を食べた後に改めてご飯を炊いて焼きおにぎりを作りました。先週の花見の時に買った大葉がまだ一束残っていたから、大葉とシラスの焼きおにぎりです。

  • 大葉はくるくると巻いて細切りにすると綺麗に細く切れます。
  • 胡麻は軽く乾煎りすると風味が増し香りが良くなります。TVなど観ていると主婦の方々は、こういうひと手間を省く傾向にあるようですが、このひと手間をかけることがより美味しくする秘訣ですね。
  • 炊き上がったご飯をボウルに移し、大葉と胡麻、シラスを入れて醤油、お酒を入れます。今回はご飯二合に対して、醤油大さじ2・3杯、お酒大さじ1ぐらいでしょうか。(実際食べてみるとあまり塩気は感じません。)
  • グチャグチャと捏ねるようにしないように、サックリ混ぜ合わせるようにして醤油の茶色と、ご飯の白がムラなく混ざるようにします。しかしどうしても粘りが出てきてしまうので程ほどにしておきましょう。
  • 予め熾しておいた炭火の具合を見て、網も良く焼いておき頃合を見計らって握ったおにぎりを載せます。出来れば三角型がベスト。丸でもいいですけど、これには理由があります。

 上の写真のように網に載せていく関係で、三角型の方がより効率よく網に載せることができるからなのです。網にくっつく心配のある方は油を引くと良いとモノの本に書いているようですが、ある程度しっかり焼き目がついたら水で濡らした手で揺さぶりながら剥がします。濡らせるのは手にご飯粒が付かないようにするのと、手を冷やしておくためです。
 焼いているうちに側面は乾いてきますので、二回目の返しからは持ち易くなりますが、同様の理由で濡らせていた方が安全かもしれません。焼き上がったらそのまま食べるのも良し、今回はお茶漬けにしました。昆布と鰹でとった一番だしに薄口醤油とお酒を少々、塩で味を調えて。お好みでワサビを添えておくのは言うまでもありません。細く切った海苔や、三つ葉があるとお店で出せそうですなぁ。今回は在庫がなかったもので、省略。焼いた側の香ばしさを楽しみつつ、崩して頂くのがいいでしょう。昔大葉は苦手でしたがこれをとある居酒屋さんで憶えてから(いわゆるパクリ)、大葉のないバージョンでは物足りなさを感じるようになりました。