狂気のGW渋滞・奥会津キャンプ〜後編〜

焚き火♪

 空も明るくなってきたのか、翌朝目覚めたのは4時半ごろ。隣りの車中泊のオジサン二人がエラく早く起きるのです。そうはいってもワタクシもおそらく前日の夜は早く眠ってしまったのでそれほど眠くて辛いとかはありません。すこしシュラフの中でグズグズしていたものの5時にはテントからゴソゴソと起き出しました。
 ワタクシは酔っ払って寝ると、片付けをしないものですから朝起きると『昨夜の惨劇』とタイトルが付きそうなサイトになっていることが多いのですが、この日はそうでもありません。火は自然鎮火し、それでも突けば焚き火の残り火があるので、すこし枝や枯れ草をくべると間もなく火が起きます。まだ寒いのでこうして直ぐに火があるのはありがたいです。温泉を見遣るとそれほど混んでいないのでここぞとばかり早速タオル一枚持って入りに降ります。ちなみにテントサイトから200mほどです。昨日入りながら他の人の体に沢山の赤い斑点を見つけ、嫌だなぁと密かに思っていたのですが、何のことは無い振り返って自分のお尻側を見ると同じです。ココの温泉は地元の人が言うところの『ぶゆ』とやらに刺されているのです。これがまた結構痒いのです。
 それでも前日の残っていたアルコールも抜けて、朝風呂は最高です。テントに戻るとお湯を沸かし紅茶を淹れて、ユックリします。コーヒーはインスタントだと美味しくはないし、レギュラータイプの袋詰めされたタイプだと手間の掛かる割りにそれほどでも、という味。紅茶の慣れ親しんだ味のほうがティーバッグでも充分美味しいので、最近は専ら紅茶にしました。写真は帰って来てから今撮ったものですけど。再びお湯を沸かして簡単な朝食を済ませると持って来た文庫本の続きを読みます。今回はこんな本を持って来ました。




最高の銀行強盗のための47ヶ条 (創元推理文庫)

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 しばし読んでいたのですけれども、昨日買って来た食料はほぼ一日分、今夜もここで連泊する予定なので食料の買出しと水の調達をしなくてはなりません。ここはあくまでも整備されたキャンプ地ではなく水は運んで来なくてはならないのです。10時少し前にバイクに乗って会津若松方面に向かいます。近くにある『大内宿』という昔の宿場町がそっくり保存されている地区への観光客がそろそろ押し掛けてきて、渋滞が始まってきています。その時はそれほどでもなかったんですが、その後は大変な騒ぎになってしまうことはまだ知る由も無かったのです。
 ちなみに大内宿というのはこんな感じ
 さてキャンプ地からは会津若松まで30kmほど、そこから小一時間で喜多方も行けるのですが、今回はパス。過去に仕事絡みでも10回以上来ているのです。会津若松のホームセンターや、100円ショップでしばし探し物。というのも水汲みに来たはずなのに水を入れるものをテントに置いて来てしまった(←やっぱりおバカ)のに気がついたからなのです。でもダイソーで思ったとおりのものを格安で手に入れニンマリ。少し走ったところにあるヨークベニマルで食料品の買出し。鮮度も良く豊富な品揃えは助かります。やはり会津若松まで来て良かったと思いつつお酒も魚もゲット。海から離れて居ても流通の発達の恩恵を特に受けている地域かと思われます。
 再びキャンプ地に戻る際に、どこか手打ち蕎麦でもと思って迷ったのですが、先に幾らでもあるので飛ばしたのですけれども、これが大失敗。直ぐ先の分岐で大内宿への抜け道となっていたんですが、来る時には見たこともない地点で、大渋滞発生。しかも2kmほど続くトンネルの中です。バイクでこれは参りました。すり抜けをしようにも左側は縁石が邪魔して抜けられなくて結局2kmを40分掛けて走りました。その先も大渋滞、大内宿まで結局10kmほどの渋滞で、トンネル以外は殆んどギリギリですり抜けて、途中の迂回路の指示通り走るとようやくキャンプ地に到着。ETCでどこまでも高速1,000円というのはあちこちの民族大移動を招きこのような、普段あまり来ない地域でも変に渋滞を引き起こすのは、却って経済的な損失を被るような気がします。移動するだけでタイムアップですもんね。
 そんな訳で、すっかり渋滞にはまり蕎麦どころではなくなり、キャンプ地に近いとある場所で水を分けてもらいます。すると、今度はエンジンが掛からない!バッテリーは半年前に交換したばかり、セルが回らないのです。ウインカーやハザードは着くので電気は来ているようですが。渋滞で熱くなってイカれたのか?少し待って通り掛かったバイクに乗った方に見てもらいましたが、今度は何とか掛かりました。同じぐらいの古さのバイクに乗っているその方に聞くと走行4万kmを越える頃にはそういう症状が出始めるとか。これからは用心せねば・・・
 キャンプ地にようやく戻るともうすっかりお昼は過ぎて午後二時近く。もうこの日はバイクに乗らないので夜用に買って来た食材で酒宴の始まり。野菜が不足しているようだったのでホウレン草の和え物や写真には無いですがビビンパ用に売っていたナムルとキムチのセットをつまみにビールをプシっと。


 解凍物のサンマが¥38/尾と格安だったので買って来たのですが、これはものの見事にハズレ。写真ではそれほど悪くなさそうですが、脂がすっかり抜けてパサツキ気味。決して焼き方が悪いのではないんですよ〜^^);




 気を取り直して、これまた好物の鰹のたたき。刺身の方が好きですけど、これも悪くありません。こうなるとやはり日本酒が欲しくなります。前日の飲み残しの『高清水』を冷やでグイっと。福島のお酒ではないですけど、これも飲みやすく、何といっても五合のパックで売っていたので割る心配が無くて大変宜しい。キャンプには好都合です。以前は一升瓶を詰めて走ったことがあるけど、あまり落ちつかないものです。

 前日の成功に気を良くして再び鶏肉を100スキで焼きました。味付けはシンプルに塩、胡椒のみ。少し塩を掛け過ぎてしょっぱかった〜(涙)。でもふっくら美味しく焼けました。
 そうこうしている内に辺りは暗くなってきました。この日のメインはパスタ。実は鯖の水煮缶を一年ほど前に買っていたのですけど、なかなか使う機会が無くて。というのもこうした魚の缶詰を食べる習慣がないので、買ったは良いけど扱いに困っていたのです。そこでホールトマトの缶詰とあわせてトマトソースにして見ました。パスタは安く売られていたトルコ産のパスタですが、どうも高度の関係なのかお湯の沸点が低いのかあまり美味しくは出来上がりませんでした。ただ単に飲み過ぎていたせいかもしれませんが(痛)。
 相変わらず風呂の方を眺めると人が入れ替わり立ち代りでイモ洗い状態ですが、日も暮れてようやく空いてきて、ひとっ風呂浴びようと辿り着いてお湯に足を浸けるとこれがまた実に熱い!ここの湯温は一定しないし、入れるための水は無いので暫らく待たなければならないし常連さんに聞くところによると一度下がるのに一時間掛かるそうです。ということですこし身体を洗っておしまい。結局この日もそれほど遅くまで起きていることも無く寝てしまいました。
 翌、5日。この日は昼から雨が降ることが予報で知らされていて、早く出発することにしました。朝起きる前から聞こえていましたが風呂に訪れる人が多くのんびり朝風呂を楽しむところではないです。そうそうに後片付けを済ませて、荷物を積み込み再び鬼怒川方面に戻り宇都宮、小山と国道119号線〜国道4号線を利用し下道のみで帰途に着きました。6:30に出発し11:10に自宅着は何故なんでしょう?ルートはこちらの方が近いようです。無事雨が降り出す前に帰りつくことが出来ました。
帰宅時:42970.4km