初☆東村山

ホッピーとお通しの鴨入りサラダ

 我らが『にこけん(日本煮込み研究会)』のメンバーであるすぐりさんから一通のメールが届きました。
『30日、お時間は何時頃から大丈夫でしょうか!?』はて、何か30日には約束していたっけかなぁと自分の記憶に訝しく思いながらも、何だか話の方向は30日にナニゴトカ開催されることが決まっているようです。きっとこの間のにこけんの折に、『良いねぇ、行きましょう』とか酔った勢いで言っているのでしょうけど、全く心当たりがありません。実は翌日の31日には仕事で必要な資格試験の日でしたから、出来れば上手くナニゴトモなかったかのようにすり抜けられたら良かったのですが、どうもそういう雲行きではなさそう。
帰って来たメールは東村山に夕方の17:45に来られたらベスト、というもの。うーんその日は仕事があるし、先日平日に休みを取ってBBQをしたばかりで、また休みを取るのはキツいなぁと、その時間には無理との旨を伝えると遅れても良いということで了承を得たので、これは何としてでも行かねばなりません。仕事場から最寄の駅、船堀から東村山へのルートをGoogleのトランジットに入力すると18:40頃には到着出来そうです。
 仕事が終わると早速、グーグルの教えてくれた通り新宿線から始まり、東西線高田馬場へ・・・と幾つか電車を乗り継ぎ、1:10後には東村山の駅に辿り着きました。東村山は初めて来ましたが、もうすぐそこは所沢という東京なのか埼玉なのかという土地です。
 改札で所在無く待っていると、いつも元気な、すぐりさんの奥さんのレイコさんがやって来ました。小柄な体ながら存在感抜群です。しばし話をしていると、もう既に0次会を秋津で済ませて来ていたすぐりさん、多郎左衛門さん元坊さんがやって来ました。
 早速、駅の西口から歩き出します。ここから約15分ほど歩いたところに目的のお店はあるのです。殆んど何もないといって良いほどのロータリーを大きく回り少しお店があったかと思うと、すぐに住宅地。余り車も通らない道をひたすら歩くことしばし。ふと畑の向こうを見遣ると、高いマンションとセブンアンドアイのマークが見えます。あれが東村山駅の降りて来たのと反対口のイトーヨーカドーだと多郎左衛門さんに聞かされて結構歩いてきたんだなぁと、実感。
 もうそろそろ着く頃だろうと思い始めた頃、向こうから黄色い割烹着を着た店員さんがお出迎え。さすが、常連さんは扱いが違うなぁと思ったら、パパイヤさんでした。先に来て待っていたようでした。
 『野口製麺所』という讃岐うどんタイプのうどん屋さんだそうです。うどんを待つ間におでんを頂きながら一杯やることにします(嬉)。店内に入るよりも外のテーブルの方が気持ち良さそうなので外に二手に分かれて座ります。


 ワタクシは何度か香川にうどんを食べに行ったりしたこともありますが、あちらのお店ではおでんが付き物だとTVや他の媒体でも知りましたが、それほど気にしてはいなかったので、今まで見逃していました(恥)。しかし、流石に空きっ腹に日本酒(高知の『美丈夫』¥550)は効きそうですので自己防衛のためにも。セルフで煮えているおでんの舟の中から大根と人参をチョイス。うっすら脂が浮いているのは牛筋が入っていたからです。暗くなって来たということもありますが、黄色い練り辛子を探すと茶色っぽいものがそこにはありました。ははぁ、味噌ダレで食べるのかなぁと外の元ちゃんに確認するとそれが辛子だということで、やや納得が行かないまま少しペタリと付けました。
 ポトフを思わせる大振りにカッティングされた人参は柔らかく、大根はもう少しでしたかね、思ったよりもショッパい味付けは、うーん讃岐って予想とは違いました。もう少しイリコダシが効いているのかと思っていましたが、牛筋からのダシで平面的な印象。練り辛子はやはり普通の辛子だけではなく味噌も織り交ざっているのか、チョッとショッパイ味です。
 思っていたよりも早く出来上がってきたうどんにびっくりで、酒器を寄せます。ワタクシを除いて皆さん釜玉うどんを召し上がっていましたが、ワタクシは初めてのお店では基本の『もり』を頼むことにしています。さてひと啜り、いかがなものでしょう?麺はモッチリしていて、コシがありますが、本場で食べた印象とはチョッと違うような・・・。麺の表面がややベタついている点が、歯触りに影響しているかもしれません。ダシは昆布が強く引き出されているのですけど、味が濃過ぎます。あくまでもこれは関東のうどんで讃岐スタイルという具合です。
 辛口の評価となってしまいましたが、これはワタクシが讃岐うどんを愛するがためです。札幌生まれのワタクシですから、東京に出て来てから過去に何度も札幌ラーメン・味噌ラーメンを食べてガッカリした経験があります。本場の味を知る者にとっては、何とも歯痒い思いをしたこともあります。
 メニューはこんな具合、豊富です。量的には並盛りを食べましたが普通の方ならもう少し多めにした方が良さそうです。そこら辺はきめ細かく量と値段の設定がなされているようなので良いですね。
 もちろんこれで帰るようなものではございません。一旦駅の方に戻って、暫らく歩くこと20分以上。踏み切りの近くにある『とき』という居酒屋さんに入ります。もう入口の雰囲気からしてチョッと変わっているなと感じさせるお店です。入口は裏にもありそこから直接座敷に上がれるようになっています。間口は広くはないものの細長い店内に較べて、奥の座敷は割りに広いです。
メニューはこんな具合。
 ご覧の通りネーミングがまず面白いです。これは何だろうと思わせるし、値段も手頃で失敗しても痛くなさそう(笑)。上の写真上段真ん中の『ICE CREAM』の右隣は『むねやけ』。コロッケ、メンチ、とり唐揚げ¥500だそうです。左隣は『注意カニカニ詐欺』ですし『いかさまかにフライ』も少し離れてあります。まずいラーメンは誰でも気になるでしょうネ♪

 とは言っても、ネーミングの面白さだけで、というお店ではないようです。その料理は確かなもの。写真は鰹の刺身、とりの唐揚げですが、他にもイカの刺身、釣り鯵の刺身、オニオンスライス入りのサラダ、ポテトフライなど色々頼みましたがどれも飾り付けも綺麗で誠に結構なものでした。こんなお店が近所にあれば常連必至ですね。事実ホールの女性は店員さんかと思っていたら、常連さんがお店を手伝っているとのことで、地元に愛される優良店のようです。
 お新香も頼みました。ワタクシも糠漬けをやっているので勉強のためにメニューにあれば頼むようにしています。それになんと言っても揚げ物を食べたらこういうのがサッパリしますからね。浸かり具合も丁度良いお新香は添えられた七味を付けて頂きます。




 少し遅れて来たタカコさん。前回江古田でお譲りしたにこけんのTシャツ着用で座を盛り上げます。ワタクシを含めにこけんのメンバーが着ていないにダメ出しをされていました。申し訳ありませんm(_ _)m
 少し離れて座っていたパパイヤさんも近くに来て下さり、ナニゴトカ話していると、もう時間が迫って来ています。遠征しているし、翌日の事を考え少し早めに下調べして来た通り10:20過ぎに辞去しました。調べて来た通り、東村山から国分寺に出れば後は中央線快速でお茶の水乗換え、総武線乗り換えで11:40には両国に着き午前様は避けられる、ハズでしたが、案の定寝てしまいパパイヤさんからの無事に着きましたか?メールで起きると周りにはギッシリ乗客が居て新宿駅の表示が見え、プシュッとドアが閉まるところ。仕方なく中野で乗り換え総武線各駅の普通電車津田沼行き最終電車で両国を1:00頃フラフラと歩いていましたとさ。