つけ過ぎにご用心〜香水〜

香水

 その昔、ワタクシが学生の頃に較べて、最近では香水をつけている人の数が増え一々つけているということが、異端児的な扱いをされずに一般的になってきているかと思われます。今日日の高校生でもプンプン香りを振り撒き(撒き散らしているとも言えますが)街を闊歩しているのは、日常的になって来ています。
 いまやその数は昔の比ではないほどの種類が毎年のように発売されている香水ですが、今一般的なのは『オードトワレ』と言われるものではないでしょうか。しかしながら一昔前は『オーデコロン』それも短縮したコロンという言い方が一般的なものをつける洒落人が多かったのでは?その違いはどうなのかと言いますと、wikipediaによると

  • パルファン (parfum(s)) またはエクストレ (extrait(s))

 狭義の「香水」。parfumは英語のパフューム (perfume) と同語源だが、英語ではperfume extractまたはextraitという。
 濃度15 - 20%、アルコール75 - 80%、蒸留水0 - 5%、持続時間およそ5 - 7時間

  • オードパルファン (eaux de parfum, EdP)

 ブランドによりパルファンドトワレとも言う
 濃度10 - 15%、アルコール80%、蒸留水5 - 10%、持続時間およそ5時間

  • オードトワレ (eaux de toilette, EdT)

 濃度5 - 10%、アルコール80%、蒸留水14 - 15%、持続時間およそ3 - 4時間

  • オーデコロン (eaux de Cologne, EdC)

 濃度2 - 5%、アルコール90%以上、蒸留水5% - 10%、持続時間およそ1 - 2時間
 ということで、香料の分量の多寡・持続時間の違いで分類されているようです。しかしながら年配の方でコロンの感覚でトワレをつけている方も居て、欧米人並みのニオイがしますね。香水の類をつけ始めたばかりの若い子達もそうですけど、やはりマナーというものも存在します。
 これが通りすがりの人なら問題ないのですが、困るのは飲食店で隣り合った時などです。
(←『有○さつき』嬢が当時つけていたといわれるランコムのトレゾア)
 昔、女子アナがもてはやされ始めた頃、フジテレビの某『有○さつき』が番組のレポートで寿司屋さんを訪れた時に、香水がもの凄く強くて寿司屋の大将に叱られたそうです(当時アルバイトとして働いていた某スーパーのパートさんがTVで見ていたという話です)。やはり繊細な香りを楽しむ飲食店、寿司屋さんや蕎麦屋さんにおいては、過度の香水の香りは慎んで頂きたいものです。当時はバブル経済崩壊直後、まだまだその余韻に浸っていた頃。そりゃぁ、夜の街にボディ○ンのオネーサン達がワサワサしていた頃なんですから。
 実際ワタクシの勤める会社にも居るのですけれども、とある女子社員さん。朝入ってくる時はそうでもないのですけれど、制服に着替える時にシュッとひと吹きするそうで、つけたばかりの香水のトップノートが鼻を刺すかのよう。以前何かの記事で読みましたが、人に会う前、直前にはつけるのはNGだそうです。最低30分経ってから会えるぐらいの余裕がない時には、香水をつけた後に、お湯で濡らしたタオルで拭き取るぐらいで丁度良いそうです。その伝でいえば、会社に出て来る前に、自宅でつけるべきでしょうね。帰り掛けにどこかお出掛けするのであれば別でしょうけど。
 この方に遠回しに言いましたが、全く気にも留めませんでした。こういう手合いには言っても無駄というもの。仲が悪い訳ではないのでそこが辛いところ。
 ところで、前日の土曜日、雨降りでどこにも出掛けず一日家で鬱々としていたので、晴れた日曜日の昼はチョッと足を延ばしてラーメンでも食べようと足を運びました。いつも混んでいるので少し時間をずらして午後1時半頃に到着したんですが、案の定七割ほどの入りです。カウンターの奥の方に空席を見つけて座りました。間の悪い時に入ってしまったので、注文が重なり出て来るのが遅かったのですけれど、空いていた隣の席に後から来た男性が、正に前述のタイプ。スパイシーな強い香水で、チョッと嫌だなぁと思っていたのですけど、その向こうにいたお客さんが帰っても隣り合ったまま動く気配はありません。と、出来上がって来たラーメンをひと啜り。魚介系のスープと、とんこつベースのWスープの香りを・・・楽しむはずが隣の男性の香水が一緒に鼻腔に入って来てしまうのです。これには参りました。露骨に移動するのも何だし、と思って我慢していたのですが、折角のラーメンが台無しになってしまいました(涙)。
 とはいうものの自分でつけていると意外と判らないものなのですね、その匂いが。『匂い』が『臭い』にならないように気をつけたいものです。