久々のゑびすにて

ゑびす@四つ木

 日曜日。雨降りから曇り空の土曜日とうって変わって、晴れた青空に気温は急上昇だったそうですが、日中は殆んど外に出なかったのでTVで巷間言われているほど感じませんでした。ウチは意外と涼しいのです。
 夕方、前日も出掛けなかったせいで、チョッと出歩きたくなり北極会のHさんにメールを飛ばしておいたのですけれども、電話が掛かってきて連れ立って四つ木に行くことにしました。二人とも殆んど身体を動かしていなかったので、散歩がてら両国橋を越えて、浅草橋から都営線に乗り、相互乗り入れをしている京成線で四つ木まで10分少々。日曜日にやって来たのは初めてですが、平日に較べるとひっそり静まり返った商店街を歩くこと7・8分。あらかじめ電話をしておいたので、営業していることは判っていましたが、煌々と明るい看板を見るとホッと一安心。ガラリと開けると大きいカウンターもほんの少ししか空席がありません。やはり大したものです。
 お店の方に席を作ってもらって角の席に並んで掛けました。女将さんは以前『にこけん』で使わせてもらっているので、顔を憶えてくれていて、久し振りね、と声を掛けて下さいました(嬉)。ホッピーはありませんがこちらのお店に来たらやはり『ボール(特製焼酎ハイボール)』を飲まないと始まりません。カワハギの刺身もここに来たらついつい頼んでしまいます。


 鰹の刺身もこの日は良かったですね。ザックリ切られた身は食べ応え充分。普通のお店の倍ぐらいのキッツケで一口に頬張るとしばし無言でモゴモゴ。これでも確か300円台のお刺身とは嬉しい限り。上のカワハギの刺身が400円そこそこだったような。ここに来ると豊富なメニューと手頃な価格に一々値段など気にも留めずに注文できるのが嬉しいです。


 天麩羅は単品のネタが7・8種類(フライでも選べるようになっています)揃っているのですが、迷った時は盛り合わせ¥580が良いようです。何が来るのか楽しみですからね。この日はハゼ?、海老、ニンジンかき揚げ、かぼちゃに、あと忘れましたが6種類ほどのネタでした。いわゆる天麩羅屋さんのサクサク花が咲いたような天麩羅ではなく家庭的な親しみのあるタイプ。でも良いんです、これがまた。

 前回来て非常に気に入ったどじょうの柳川。少し濃い目の味付けながらクイクイお酒の進む一品です。隣の3人組もイイ感じに酔っていたんですが、奥で飲んでいて帰ろうとした団体の中に知り合いがいたらしく合流して来ました。その中の一人が『くさや』を注文したのですが、酔った勢いで注文したのでその臭いに閉口しこちらに勧めてくれました。くさやはワタクシの好物、一切れご相伴に預かりました(喜)。しかし余りに酔っていたのか間もなく帰ってしまいました(驚)。







 これまたシャキシャキの炒め具合が抜群の野菜炒め。下手な中華料理店で頼むよりよっぽどこちらの方がレベルは高いです。またコロッケは自家製。小振りの玉子ぐらいの大きさのコロッケが4コで430円だったか。実はコロッケ、ワタクシあまり好まないのですが、これは久し振りに食べたせいだけではなく、美味しく思いました。アツアツの揚げ立てに辛子がペタリと添えられているのは下町らしいですね。

 食事メニューも充実しているのですけれど、味噌汁やつゆといった汁物も様々な種類があり、選ぶのに迷うほど。ワタクシは『なめこの味噌汁』¥170、Hさんは『三つ葉のつゆ』¥170をチョイス。こういうので〆ることが出来るのは嬉しい限り。一口飲ませてもらいましたが、次回はつゆにしようと固く心に誓いました(笑)。
 これだけ食べて、お互いに4杯ずつ飲んでお会計は¥5,200ほど。リーズナブルで下町の粋を感じさせるゑびすさん、四つ木の街に咲く、大輪の花のようなお店です。