平井の名店『十日町』にて

たいらぎ

 帰り間際になるとさてどこへ行こうかと考えることがあります。この日迷ったのは新宿のウッチャンへ行こうかどうしようか、ということ(我ながら下らないことで悩んでおります)。新宿に足を延ばすにはチョッと踏ん切りがつかないまま、錦糸町行きのバス停に向かいました(バス停と都営線船堀駅はまるで正反対なのです)。バスに乗る段になって、そういえば仕事の関係でいつも通る平井の『伊勢元』さんのことを思い出し、行ってみようと小松川橋を越えたところで降車、歩いても3分ほどです。月曜日定休なのに電飾がついていません。閉まったシャッターに『暫らくの間休業』の張り紙があります(泣)。

 と、そこで今までハズレのない『割烹 十日町』さんを目指してしばしロングウォーク。タップリ15分ほど掛かり平井駅板口の東側に位置する『十日町』さんへ。前回来たのはまだ冬でしたからおよそ半年振りです。顔を憶えられるほど通っている訳ではないので、フリの客と一緒です。『割烹』と付いていますがそれほど畏まったりもせず、居酒屋さんと変わらない値段設定ですが後述するとおり仕事は確かなものがあります。
 
 お通しはホウレン草のお浸し。出し醤油で和えてあります、写真は無いですが。瓶ビール(キリンラガー中瓶)と共にまずは注文した鯵の酢締め¥550。自分でも酢締めを作るので締め加減を勉強するつもりで。
 〆鯖など酢で締めるものというのは、ワタクシの好みではあまり硬いと感じるまで締めてあるのは好みではありません。この日のは、まだレアっぽい好みの締め加減でGood!こうなると日本酒の方が良かったかなぁと少し後悔。まだビールは半分ほど残っています。『十日町』という名前の通り新潟のお酒を中心に揃っています。

 カウンターの上のネタケースに並んでいて目を引いていたタイラギ(タイラ貝)を大将に相談すると刺身でも炙ってもということでしたので、軽く炙ってもらいました。品書きに無かったので値段が心配でしたが¥850と良心的でした ε=( ̄。 ̄;)フゥ。
 軽く炙ると、ホタテとは異なった遠慮深い、深みのある甘みとシコッとした食感が楽しめます。ヒモも付いていてこれまた違った食感。レモンを絞ってサッパリと頂けます。



 ネタケースの中で一際目を引いていたのはこの牛のたたき。牛肉は苦手なワタクシですが、これはとても良さそうでした。たたきとは言っても、もっと外側に火を通したものが多い中これはかなりのレアですね。大勢で来ていたら一枚ぐらい食べてみたいところです。
 
 ナスの揚げだし¥350。こういう基本の料理は安心しますね。『なす』のといってもピーマンも揚げて添えてあり、見た目にもとても綺麗です。この日、二本目のお酒(君の井)も追加してすっかり満足。ほろ酔い加減で陽が長くなったことを実感して平井駅に向かいました。
 その後いつもの両国のバーに辿り着くと、馴染みのAさん、北極会のHさんも集まって来て、ワタクシの号令の元、御徒町へ出掛け『味の笛』、上野の『たきおか』とハシゴし翌日は二日酔い(涙)、自重自重。『たきおか』の向かいには新しく立ち飲み屋が出来ておりました(驚)。