長野・日帰り出張で蕎麦を

南箕輪村 新兵エ

 ひと月前から行こう行こうと思っていたのですけど、タイミングを逃していたのですが、品物が完成したのでようやく長野に行くことが出来ました。事前にこの日にと決めていたわけではないので、日頃のスケジュールの具合を見計らって、朝から下準備をしていました。電車で行くことも出来ますが、乗り継ぎを考えると面倒ですので、いつも車で移動します。ということで、都内ならInterFMを聴いているのですけれども、電波が届かないのでCDを持って行くことにしました。選んだのはコチラ。
Martha Argerich: The Collection 1: The Solo RecordingsMartha Argerich, The Collection, Vol. 1: The Solo Recordings
 一枚の収録時間は短いのですけれど、流石にこれだけ(8枚Boxセット)あれば飽きずに済むだろうと思ってのことです。いつもは部屋で深夜もしくは朝方に聴くことが多いので小音量です。
 小松川ICから首都高に乗りまして、錦糸町の料金所を過ぎると間もなく渋滞。両国のJCTです。今回は小型のデジカメを携えて来ました^^v。
 そこからしばらく外苑ぐらいまで混雑していましたが、渋滞というほどでもなく、高井戸を越えるとスムーズに動き、八王子までは一時間ほどで辿り着きました。携行して来たCDも最初聴いていましたが、途中でまだインターFMが入ることに気がついたのでFMにしていたのですけれども、そろそろ電波が悪くなってきますので、CDに切り替えました。 神奈川県に入って、相模湖ICを越えた辺りでしょうか。都内とは雲泥の差の緑の濃さに目が痛いぐらいです。空も青々として気持ちがいいものです。アルゲリッチのピアノも普段は聴けないような大音量で聴けて良い経験になります。ピアニッシモからフォルテまで、女性とは思えないほどのダイナミックな演奏ですが、打鍵の強さもさることながら、アタック音がヒステリックになっていないのは驚きでした。強いことは強いのですけれども、ポリーニのような緊張感の漂う切れ味の鋭い音ではなく、どことなくそこに女性らしさを感じると言ったら、言い過ぎでしょうか。
 大月ICを越えて勝沼あたりから下り坂、甲府の街が見えて来ます。向こうの山の頂には薄っすら雪がまだ残っているのが見受けられます。ここら辺は快調に走ることが出来るのですけれども、調子に乗っていると覆面パトカーの餌食になります。釈迦堂の少し先で案の定黒いクラウンの覆面に白のフィットが捕まっていました。
 諏訪ICで降りると山越えをして辰野という町に向かいます。伊北ICというところで下りて戻る形でも行けるのですけれども、山越えでも同じか殆んど変わらない(10分程度)ぐらいなので高速料金の無駄というものです。
 辰野のお客様のところに納品をして、すこし商談でもと思っていたら会議の途中で廊下に居たところにばったり出会って、その後も会議ということで、早々に退散。あとはお待ち兼ねの昼食タイム。昨年の夏に見付けた蕎麦屋さんがそこからさほど遠くないということは判っていましたので、探してみることにしました。国道153号線を南下し、新道と旧道の切り替え工事をやっている辺りに偶然、縦型の看板を見つけて難なく発見。12時前に入ることが出来ました。『新兵エ(じんべえ)』さんです。 お店の前の駐車場も殆んど埋まっていましたが、店内もそろそろ混んで来ています。奥の座敷以外は各テーブルにお客さんが居て、ワタクシのあとは相席になりそうな気配が漂っていました。メニューを見てもり蕎麦(二枚¥800)、大もり蕎麦(二枚¥1,000)、もり三枚¥1,200の中で迷いましたが、今回はもり三枚で注文しました。中日新聞を読みながら待つことしばし、それでも10分ほど。やって来ました♪
 最初はマクロモードにするのを忘れていて、ボケボケでしたが途中で気がついたのが最後の一枚を食べている時。噛むとシッカリした歯応えの奥から蕎麦の甘みが出て参ります。ツユの感じも好みです。手打ちの蕎麦でこの量なら満足です。かなりお腹一杯になりました。薬味(刻みネギ、大根おろし、ワサビ)も大盛りなら言うことないんですけれどもネェ。

 蕎麦の後のお楽しみは、蕎麦湯。このお店の蕎麦湯は驚くほど濃いのです。蓋を開けると湯気の向こうに白い湯が見えます。ドロリとしていて注ぐとこんな感じ。こんな濃いのは余り見ませんね。しかも開店して蕎麦を茹でる量によって蕎麦湯の濃さが決まると思うのですけれども、まだ早い時間なのにこの濃さは驚かされます。下手なお店ではただの白湯が出ることもあるというのに(愕)。
 しっかり二杯楽しんでどうもご馳走様でした。再び山越えをして諏訪ICに向かい東京に帰ることにしました。
 帰りに渋滞も殆んどなく無事に帰り着きました。