続・川崎探検隊番外編〜桜木町・野毛〜

野毛の街角

 ぴおシティの地下街から地上に出て、目の前の花咲町の交差点を越えますといよいよ野毛の町に辿り着きます。まずは一回りしながらお店を見て回ります。野毛を知らない方々のために申し上げて起きますが、ここは約200m四方の地域がほぼ全て飲食店もしくはそれに類する店舗ばかりが立ち並ぶ地域なのです。もちろん野毛の町はこれだけではなくもっと規模は大きいのですが、もう少し違った建物(場外馬券場や、ちぇるる、横浜にぎわい館だとか)、マンションが混じって来ます。
 一通り軽く回って、前回は入り逃した串揚げ屋(北村)さんに入ることにしました。もっと混んでいるかと思ったのですが、店内はお客さんが居なくて貸切り状態。メニューは思ったほど多くはありません。レモンハイとそれぞれ串揚げを注文。Mさんは玉ねぎとピーマン、ワタクシも同じ構成を考えていたのですけど、全く同じなのも癪に障るのでピーマンと何か違う野菜を。イカや海老といった蛋白質系が¥150の他、野菜類は¥100という感じです。何か、というのは揚がったピーマンを撮っていたら、『撮るなら一言言わなきゃ』と釘を刺されたからなのです。ネット情報では一言断れば写真もOKのようですが、今回はこちらが悪いので素直に引き下がり、それで記録が無いし記憶も無いということなのです。ソース二度漬け禁止はもう関東でもお馴染みかと思いますが、ワタクシはもともとソースを使いませんので、醤油を出してもらいます。辛子をつけて醤油というのもサッパリして美味しいのですよ。ウズラの玉子も追加して後からやって来た二人連れも凄い勢いで注文し始め、ようやくお店らしい活気が出て来たところでお会計。我々にはまだ行くところがあるのです(決まっていないけど)。

 夜風に吹かれながら夜の野毛を散策。満州焼のお店の前を通過して都橋のほうまで足を伸ばしましたが、結局戻ってこれまた前回入りそびれた、焼肉屋さんにMさんをお連れするとこれまた乗り気です。

 その時は何と言うお店なんだか良く判りませんでしたが、写真を見る限り『焼肉 大衆』というお店のようです。決して広いといえない店内はほぼ埋まっていましたが、空いていたテーブル席を使わせてもらえました。テーブルに埋め込まれたガスのロースターが昭和チックな風情を醸し出しています。メニューに素早く目を走らせたMさんがホルモン¥280とジンギスカン¥380を見つけまずはそれにしました。女将さんと息子さんらしき若手の二人で営まれているようです。写真を撮ろうかとカメラを持ち上げたところで、先ほどの例もあるので、肉を持って来た女将さんに尋ねると断られました。後で店内を見るとアチラこちらにカメラNGのステッカーが貼ってありました。とは言え、さり気なくキチンと断られたので嫌な気も引きずらず、ホルモンを焼き始めました。
 値段が値段ですからタップリとはいえませんが、それでも充分な量で、ホルモン、ジンギスカンどちらも楽しめました。そういえばこちらの店ではホッピーを飲みましたが、氷なしの生ホッピータイプだったようです。二人でもう一皿、牛ハラミ¥600を頼むとこれまた身の厚いハラミ肉で、程好い焼き加減で頂くと実にジューシー。久し振りに肉を食べたなぁと思いました。
 お店を出ると、そろそろお腹も一杯になって来ていますし、時間的にももう帰り方向で。メインの通りに出ると、これまた良い風情の『三幸苑』さんも惹かれましたが、もう一人一品頼むのが辛い状況。それでも二人の飲兵衛はまだ帰るのが惜しいところ。再び街に足を踏み入れフラリフラリと。又してもやって来ちゃいました、派手な看板でお馴染みの『三陽』さん先ほど通った時には隣りの焼き鳥屋(若竹)さんが営業していたのですが、もうお仕舞いになっていてそちらの方まで三陽さんの特設テーブルがその勢力を拡げております(笑)。
 盛んに店主の呼び込みがあり、更にはMさんがハーフサイズの麺が入っていたと思われる丼を見つけたので(目ざといですね)、それにつられて入ってみました。予想通り狭い店内(失礼)、それでも奥行きがあります。
 メニューを眺めると実に様々なメニューがあり、お腹が空いていればなぁと思うようなセットもあります。でもここ(野毛)に来てもしセットを食べてしまったら、もう他で飲み歩くというのはかなり難しい事になりそうなので、これは永遠のテーマでしょうね。色々あるメニューからチョイスしたのはやはり最初に決めていたようにハーフサイズの麺。これは二人以上で注文が出来るようです。目玉の3種類の麺がありますが、ここはサッパリと塩味で。
 『チンチン麺』と銘打たれています。一口啜ると、物凄いニンニクの風味です。こりゃ、確かに元気になってしまいますね。麺は中太麺で軽く縮れています。一人前は¥700ですが、ハーフサイズだと¥400でした。ようやく食べることができた『チンチン麺』にて今回の桜木町・野毛巡りはお開きとなりました。