Red Hot Chili Peppersを聴く

レッチリの前後も含めて

 いやぁ、昨日のニュースは何といってもM・ジャクソンの死去の話題ですね。ビックリしました。朝、TVを見ていると病院に担ぎ込まれたとのニュースが流れ、暫らくすると速報で亡くなったとのこと。昨日は仕事の都合で休みだったのですけれども、TV見ながら飲んでいたビールの酔いも一瞬醒めてしまいました。それからというもの、TVでは番組を変更してどのチャンネルでもM・ジャクソンのPVが繰り返し流されいささか膨満感を感じるほど。自宅では一切聴きませんでしたけど(冷)。
 ということで、ファンなら故人を偲んで過去の作品群から聴くところでしょうが、今朝はどういう訳だかCDの棚からRed Hot Chili Peppers(いわゆるレッチリね♪)をピックアップ。
 数年前にまとめ買いして、何度か聴いてはいたんですけど、正直なところ初期の作品はあまり気に入ったものが無かったのです。それでも、過去に余り聴かないCDでも、手放した後にまた聴きたくなって後悔することが多々あるので、売り飛ばさないことにしてあるのです。ということでCDラックの肥やしになっていました(焦)。最初に彼らの作品で気に入ったのは写真中央下段の"Californication"収録の"Scar tissue"でした。
 やや物悲しいようなメロディでたまたまバーのTVで流れていたPVを見て、気に入りました。(それ以前は、何かのTV番組で演奏している彼らの姿(上半身裸)を見て幻滅し(Ds.のお腹がたるんでいた・爆)、また何かの記事でライブでステージにお客の女性を上げてその場で・・・なんてことを読んで軽蔑していたのでした。)
 さてそれから早速収録されている"Californication"Californication Ltdを買いに渋谷に行ったのを覚えています。帰宅して早速聴くとこれまたブッ飛びました。歪んだベース音から始まるハードな曲で幕開け、引き続きテンションの高い曲があり、三曲目にようやく目当ての曲が入っていました。それにしても驚いたのは束の間、ハードロックなのは、こちらとて大好物ですからすぐに気に入りました。バラエティに富んだ曲は未だに飽きさせない名盤の証。
 続いて出された"By the way"By the Wayも好盤でしたが、ややポップ化してしまいあざとさが微かに感じられて前作ほどはお気に入りにはなり得ませんでした。
 その後、初期の三枚"Freaky Styley"FREAKY STYLEY-REMASTER”Mother's Milk"MOTHER'S MILK-REMASTERED"Blood Sugar Sex Magik"Blood Sugar Sex Magikと初期ベスト盤"What hits!?"What Hitsと一気に購入したのですが買って何度か聴いたのですけれどもどうも今ひとつピンと来ませんでした。せいぜいでS・ワンダーの"Higher Ground"のカバー(これは名カバー)、"Under the bridge"ぐらいですね、気に入ったと言えたのは。
"Higher Ground"
 
"Under the bridge"

 さて話は長くなりましたが、今朝は写真左上の"Freaky Styley"から聴き始めたのですけれども、どうもこのカオス感は何かに似ているなぁと、頭の中で閃くものがありました。彼らはミクスチャー・ロックの代表的なバンドですが、ファンクとハード・ロックが根底にあるのです。そこで思い出したのが、この半年ほど前に購入した『Parliament』のこと。猥雑なドロドロしたファンク(ディスコに迎合し風化される前のファンクですね)が、ロックのスタイルで変化を遂げたのがレッチリの音楽の中にあるのが判ったのです。特にベースのフリー(Flea:蚤という意味)の粘っこいファンキーなフレーズに心を奪われてしまいました。対する(リズム隊としては)ドラムスのリズムはロック寄りのアプローチですから、やや変則的なファンクですが、今日はもうフリーのベースにやられっぱなしです。苦手な気がしていた3枚を立て続けに聴いてしまいました(嬉)。