明日への活力『みつぼ』高田馬場店ほか

高木やにて、ゆるぎない計画を

 宇都宮餃子を軽くやっつけた我々はお次のお店を探しに参ります。まだ時刻は19時を過ぎたばかりですからね。
 駅の方面へ早稲田通りを歩くと直ぐにYの字に分岐し、細い路地の方に歩を進めました。少なからずお店があるようです。決定打に欠き、暫らく歩くと線路際に辿り着き右に折れると当面の目標である『みつぼ』さんが出て来ました。 まだまだ外は明るいものの、赤提灯がいい具合に艶かしく輝いています。お店に近付くとそれ以上に、活気あるお店の雰囲気に圧倒されます。前回来たときもそう思いましたが、本当にもの凄い賑わいでこちらも負けてられん、と妙な力が漲って来るのを感じます。目の前で二人の若い女の子が待っているし、お店も満杯のようですので、とりあえず外観だけ撮影して諦めて他を当たることにしました。
 細い路地や早稲田通り、そしてそこに交わる小道もかなり隈なく歩いたのですけれども、どうも気分にフィットするお店に出会いません。それならばと結局巡り巡って高田馬場の南口改札を経由して再び『みつぼ』さんの方へ向かいますと、相変わらずの活気ながら、まずは外で立飲みで待っていてくれとのこと。席が空きそうな感じなのです。
 そこで暫らく飲むことにしました。今の季節雨さえ降らなければ、涼しく夜風に吹かれながら飲むのは良いものです。目の前に五分おきにやってくる山手線をバックにモツ焼きの串を写真に撮るぽぱいさん、面白い写真が撮れたと喜んでいます。椅子も用意してくれたので全く問題なくチョッとした不都合も、考え方を切り替えれば楽しめるというもの。しかし、通り掛かったのか警察官が来てお店の人にナニゴトカ告げると、丁度隣で飲んでいた団体客が去った後にそちらに移るように促されました。むしろ外のほうが気持ち良さそうなので、と断るとどうしても、と中に配置されました。どうもケーサツからクレームを付けられてしまったようで非常に残念。
 まぁそれはともかく一旦下がりかけたテンションもホッピー中のお替わりで自然と上がっていくというもの。もろきゅうでサッパリ、モツ焼きも焼き上がってきました。焼き物はカシラ2本、豚バラとチレ(脾臓)を一本ずつです(ぽぱちゃんチレは脾臓です、膵臓ではありません、よく間違えてしまいますm(_ _)m)。ぽぱいさんは意外とこうしたモツ系は結構コンサバティブな好みなので、チレは初めてだったようでしたが、外はカリッと中身はジューシーで平気だったようです。

 お会計を済ませると、それでもまだ早い時間ですし、ワタクシは酔って来ていてすっかり忘れていたのだけれど、ぽぱいさんは懸案の焼きそば¥380を食べていたにも拘らずワタクシがラーメンでもと主張すると、元来ラーメンマニアのぽぱいさんは快くお付き合い下さいました。高田馬場はラーメンの激戦区であり、どこかおススメをとお任せするのですが、候補が多過ぎてどこと決めるのに苦労するぐらいのようでした。

 結局最終的に入ったのは、こちらの『つけめん 高木や』さん。写真はブレブレでお恥ずかしい限りですが。ビルの二階にあって中は窺い知ることが出来ませんが、ぽぱいさんも以前から気になっていて入りたいと思っていたお店だということです。どんなお店なのでしょうか?


 
 普通のラーメンもありますが、こちらのお店ではやはり辛いラーメン、つけ麺というのが売りのようです。ぽぱいさんは辛〜めん¥930という★6つ付きの最強の辛さのラーメン、ワタクシは辛子みそのつけめん¥650★5つ付きを頼んで先に運ばれて来たのは辛〜めん。うーん辛そうな佇まいですね。ワタクシも辛いのは得意ですがどんなものでしょう?ぽぱいさんは啜り始めましたが、こういう辛いのは油断して啜り込むとむせてしまうので用心が必要です。 

 つけめんも運ばれて来ました。写真では判りにくいですが味噌がベースでやや赤みがかったつけダレはこれからを予兆させる趣です。辛いのが得意なワタクシでもたっぷりと麺を埋めて口に入れると辛いのもそうですが、味が濃いのでやや控えめにした方が良さそう。二口目からは半分ほどだけ浸けるようにしたら丁度良かったです。辛さの中にも美味さが、という感じですけれどもこれは本当に辛いです。普通のつけ麺はあまり評価しない方ですがこれならいいかも、と思えました。ぽぱいさんはスープまで完飲(?)しましたが、普段つけ麺を食べないワタクシは割りスープをもらい忘れてしまいました。それでも高田馬場の楽しい夜はこれにて大団円を迎えたのでした。