越後湯沢で購入してきたもの

上善如水

 引き続きましては、越後湯沢のスーパー、『のぐち ハーツ店』さんで購入してきたものの記録です。本編の旅行記の方でも既に述べましたが、駅の構内にも『CoColo』という地元の名産品を取り扱うお店があり土産物も揃っているのですけれど、やはりこうして見比べてみると地元に根差したスーパーの方が面白い(興味深い)商品が多いように感じます。また同じものでもスーパーならではの価格の安さも魅力の一つです。右の写真の『上善如水(じょうぜんみずのごとし)』もほんの僅かですがスーパーの方が安かったです。
 まずはキャンプをした晩に食べて、予想外の美味しさのために翌朝にもう一度買いに行こうと思わせた『のぐち』オリジナル(生産まではしていないようですが)の『手造り豆腐』¥98。会員カードを持っていると¥88でした。もちろん、今ではすっかり有名ブランドになっている『男前豆腐』や他の高級豆腐を食せば美味しいのは判りきっているのですが、ここで大前提としてあくまでも日配品としての節度ある価格設定ということ。普段スーパーの格安充填豆腐を選択するのを余儀なくされるワタクシ達庶民にとってはこの価格で豆の味の濃さは驚きでした。次に述べる栃尾の油揚げといい、新潟の方は豆腐関係に並々ならぬコダワリを持っていらっしゃるのではないでしょうか?そういえば枝豆の品種で『いうなよ』という品種があるのは新潟県でしたネ(´▽`*)アハハ。
 さてその大豆関連製品で栃尾の油揚げ¥128。これは夏の旅行でも見掛けて初めて食べたのですが、文句なく美味しいです。かれこれ10年ほど前から情報だけは知っていたけど、実際に食したのは去年、ぽぱいさんと沼袋の四文屋さんで食べたのが初めてでした。写真ではその巨大さが伝わりにくいのが残念ですが、実際に計ってはいませんけれど、記憶を辿ると20cmx8cmx4cm程ではなかったでしょうか。やはり驚くのはその厚みです。厚揚げではないかと思うほどの厚みを誇りますが、中はしっかり油揚げの特徴であるふんわりスポンジ状になっているのです。これを細かく切って味噌汁や豚汁などに入れては面白みがありません。やはりここは一つ、焼いてショウガ、ネギを添えてかつお節を乗せて醤油を掛けて頂きたいものですね。かなり大きさがあるので一人で食べ切ると、いくらフワフワした食感の油揚げだとはいえ、かなりの満足感が得られます。
 『しょうゆの実』なるものは初めて見掛けました。正確には秋田で、同じ名前ですが乾燥した麹の入った袋は見掛けたのですけれども。それにしてもこういう形状のものでしょうゆの実というのはお初にお目に掛かるのです。手造りの味噌を仕込んで判ったのですけれども、味噌を作ると、その水分が浮き出してたまり醤油状のものが出来るのですが、『しょうゆの実』というのはその感覚なのでしょうか?これは一袋150g入りで¥188でした。お土産で配ろうと三袋買って参りました。
 帰って来て実際に食べてみました。もちろん、炊き立てのご飯が一番合うのでしょうネ。原材料としては大豆、小麦、米、食塩、酒精ということで、殆んど味噌と変わらないようですが、やはり小麦が入っているので醤油に近いのが想像できます。食べた感じはでもしょっぱ目の味噌のようでした。食べ過ぎると血圧が上がるので要注意です。
 トップの写真にも出て来ましたが地酒の『上善如水(じょうぜんみずのごとし)』ともう一つは妙高の名産品、『かんずり』。『上善如水』はフルーティーな香りで以前、人気を博しましたね。人気がありすぎて生産が追いつかないという事態になったと聞きました。
 『かんずり』は原材料が唐辛子、糀、柚子、塩という一種の柚子コショウのようですけれども、糀が含まれているのが大きな違いです。湯豆腐などの薬味に使うようですが、まだ未開封です。熊本でお世話になったUさんがお好きで(Uさんは新潟のご出身)、取り寄せているとかで、今後使うのが楽しみです。
 いろりいぶし大根漬け200g¥315。普通に見れば何てことのない漬物のように思えるかもしれませんが、秋田の名物『いぶりがっこ』をご存知の方はピンと来るはず。実に良く似ている代物です。『いぶりがっこ』とは『いぶる(燻すの変化形)』+『がっこ(漬物の意)』ということで、通常のタクアンは数日間日(風)干しした大根を糠や塩で漬け込むのですが、この『いぶりがっこ』というのは外で干す代わりに、燻り小屋という専用の小屋で燻すようです。というのも秋田これを言うと長くなるので割愛しますが秋田というのは日照時間が少なく湿度が高いという特徴があるのでそれが秋田美人を育む要因になったと言われています。そういう訳で、数日間日(風)干しするには適さない気候風土ということなので、強制的に燻して大根の水分を飛ばそうということが、風味付けに繋がったと推測されるのです。そんな秋田独特の漬物がここ新潟でもあるなんてことを知って驚きなのです。間の山形はどうなんでしょうか?ワタクシの見た限りでは見当たらなかったのですが。
 まだ封を切っていないけどこれも食べるのが楽しみです。原材料も、米糠、ざらめ、塩、蜂蜜、昆布と至って健康的な内容で安心できて良いですね。
 乾麺の蕎麦を四種類ほど。全て200gで、値段は¥188(小千谷)、¥178(松代)、¥273(小嶋屋)、¥288(磯割り)と値段はまちまち。せっかくの機会なのであまり値段に神経質にならずに内容重視、産地もバラバラにチョイスして買ってみました。小千谷のものは、以前頂き物で食べて美味しかったのでとりあえず買おうと思ったのですけれども、どうもパッケージがプラ(記憶のものは紙)だったので期待はしませんでしたが仕様の変更はあり得るので、と二つ買いましたがいかがでしょうか?全部を茹でて食べ比べるのは同時では無理なので少しずつ楽しもうと思います。
 さて、実際に栃尾の油揚げを家で焼いてみました。七輪に炭火を熾して外側をカリッと焼いて、ショウガをすりおろして。チューブタイプは便利ですけど、やはり生のショウガをすりおろしたもので頂くと全く別物だということが判りますね。自宅で炭を熾して、と馬鹿らしいほどの手間を掛けると批判の声もあることと思いますが、一口含んだ瞬間満足感が違いますね。