横浜・野毛+伊勢佐木町めぐり・前編

横浜・野毛『轍』さん

 どうにも変な長さのシルバーウィークのネタが続いてしまっていて、休み明けすぐに行った今回のネタがすっかり遅くなってしまったのですけれども、横浜は野毛方面にまたしても行って来ました。前回は6月の末でしたから結構久し振りですね、3ヶ月ぶりといったところです。我ながら不思議に思いつつ記録を見返してみると、七月後半の休みにはキャンプ旅行に行ったり、八月の夏休みがあったりと、Mさんとの予定が合わなかったのが原因だったようです。さて今回はどこへ行こうかと打ち合わせをしていると、やはり前回かじっただけでまだまだ懐の深さを見せる横浜は野毛方面に行きたいとの希望が打ち出されました。ワタクシもまだまだ3回目と初心者同然ですから同意しました。以前は川崎方面をメインに据えていましたから『川崎探検隊』と題していまたが、こうなると次には何とネーミングしようか苦慮している次第でございます。
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 普段通りの終業時刻で上がって横浜入りすると18時半は過ぎてしまうので、帰りの電車の時間を考慮すると飲み歩きが出来る時間がどうしても短くなってしまうのです。ということで全く仕事人間ではないワタクシはいつもより一時間早く仕事を早退して、待ち合わせの桜木町へと急いで移動したのでした。
 ほぼ予定通り到着して、合流を果たしたワタクシ達はとりあえず駅の山側、方角でいうと西側に出てすぐの動物園通りという横丁に入り込みました。ここは音楽通りと呼ばれる(らしい)メインの大通りから一本北の小道で突き当りまで行くとJRAの場外馬券場があるから『動物園通り』という訳ではなく、その先の坂を上ると野毛山動物園があるからのようです。ちなみに位置関係はこんな感じ。

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 (←クリックすると大きくなります)動物園通りの入口にある『大穴』という立ち飲み屋さん。一人で初めて来た時にも目をつけていたのですけれども、場外馬券場に繋がる動物園通りの入口にあるお店のネーミングとしてはこれ以上は無いんじゃないでしょうか?やはり賭け事をなさる方にはこれぐらい景気が良くないとイケマセンね^^b。

 その入口にあるメニューに惹かれて入ってみることにします。Mさんも他にその辺りを軽く歩いて見ますがここに入るのに納得したようです。
 長いコの字がたの長細い奥行きのあるお店でカジュアルで気さくなオネーサンが迎えてくれます。立ち飲み屋さんですが、大田区・雑色の『まんねん』さんと同様に折り畳みの椅子が用意されているので座ることも出来ますが、せっかくの立ち飲み屋さんなら立って飲みたいのがワタクシの主義です。それを察したのかMさんも立ったまま晩酌セットを注文します。生ビールもしくはサワー一杯に、串焼き3本(!)、キャベツ(ぶつ切り)、小鉢というラインナップでなんと¥850!と過去最強のお値段設定。
 ウーロンハイと緑茶ハイ(Mさん)をチョイスして、晩酌セットを注文しました。まずはやって来たのが、小鉢。普通のお店で言うお通しみたいな感覚ですね。ネギと鱈か何かの白身の魚の唐揚げ(?)の和え物。サッと出て言うことナシです。これをつまんで繋いでいる間にキャベツのぶつ切りもやって来ました。辛味噌が添えられているとのことでしたが、ほんの少しの量でしかもあまり辛くなかったので、これはもう少し量的に改善の余地がありますがこのお値段なら文句をつけるのはいかがなものでしょう?グッと堪えてややシナシナのキャベツで場を繋いでいると串焼きが焼き上がって来ました。
 左からカワ、正肉、ホルモンといったところでしょうか。ホルモンだけタレであとは塩、全てお任せです。こうしたセットだと2本というのが相場だと思いますが3本というのはお客の側からすると嬉しいですね。ここまでで3品、一杯飲んで¥850!つまみの方が多いくらいですからドリンクを追加。そうでもしないと、お店に申し訳なくなりますね。追加ドリンクを入れてもお会計は二人で二千円程でした(追加は二人で一杯のため)。先客は常連さんらしくオネーサンと話していましたが、これが土・日だと状況が違っているのかも知れません。次のお店へ移動しましょう。
 お店を出るとどこへ行こうかと考えながら歩き始めます。しかし隣りの居酒屋さんに居るお客さんが何とも楽しそうに飲んでいるのですけれども、まぁ有りがちな居酒屋さんポイしと思いながらも、引き戸付近に見えるメニューの値段を見ると異常とも思えるほど似つかわしくないような値段のメニューがあるのです。冷奴¥150って、座れる居酒屋さんではあり得ないでしょう。電話の掛かって来ていて話していたMさんにそのことを告げると早速入ります。ワタクシ一人だと入るのは躊躇われるお店でも、即断即決されるので世界が広がるのがこの二人で行動する面白さです。 入って驚いたのが、有名人の色紙に書かれていたので知ったのですけれども、まだ開店して二年目だそうで居抜きで古いお店を受け継いだようです。中は古い料理屋さんの趣きですが、あるかどうか知りませんけどふぐ料理のポスターを眺めながらホッピーを頼みます。Mさんは緑茶ハイ。他のお客さんに運ばれて行く料理を見ているとどれもボリュームがあり例の冷奴は一丁使われていました(驚)。二人前でも注文されていたのでしょうか?他の料理も300円〜最高でも500円の料理は実にリーズナブルです。串カツを含むフライ物が得意なのでしょうか?3点盛りを頂くことにします。選んだのはサーモン、あじ、海老カツの三点。やや小さいものの我々のこうした長丁場の飲み歩きには丁度良いサイズです。ホッピーも置いてあってこちらのお店『轍(わだち)』さんは意外な穴場でした(続く)。