Flower/Jody Watleyという女性について

Flower

  1. Lovin' You So
  2. Flower
  3. Off the Hook
  4. Everything You Do
  5. Just One More Time
  6. If I'm Not in Love
  7. A Lifetime
  8. No More Tears to Cry
  9. You'll Never Find a Love
  10. I Don't Want You Back
  11. Baby Tonight
  12. 16
  13. Off the Hook (D-Dot Remix featuring Rakim)

 Jody Watleyという女性を語る上においては、『元Shalamar』のメンバーという肩書きはいつまで経っても取れることはなさそうでありますけれど、彼らの残したヒット曲の中でも取り分け有名なのはこの曲でしょう。
A night to remember エレクトロ・ファンク・ディスコの名曲です。残念ながらこの当時をリアルでは体験していないので後追いですけれども、現在40代前半ぐらいから上の世代でしたらご存知の方も多いことでしょう。
 さてそんなJody Watleyさんですけれども、ワタクシがリアルタイムにヒットチャートで目にしラジオで聴いたのが"Looking for a new love"。 うーむ、Jodyさんのファッションがそのままバブル時期のチャンネーを彷彿とさせますね(苦)。音も打ち込みビシバシの軽めの音ですけど、これが非常に受けていたんですね。'87年辺りの洋楽(ヒットチャート中心の)というのは実はそれほど詳しくなくて、HM/HRにのめり込んでいたということもあったのですけれど、表立って家の中ではラジオを聴くというのが出来なかったのです(受験勉強のため)。だから割とさらりとは知っていてもそれほど思い入れがある訳ではありません。紆余曲折ありましてその後"Everything"という曲で何ともいい曲だなぁと思いました。これはヒットチャートで、トップを取ったわけではなさそうですが、個人的に非常に思い入れのある曲です。
(YouTubeで見られます)
 その後幾つかのアルバムを経て、今日のタイトルの『Flower』という作品を'98年に発表。これがまた昔のシャラマーの時代・ソロになって上に揚げたヒット曲の時代の音ともまた違って実にじっくり聴かせる曲になってきているのです。音的には低音を効かせつつしっとりとしたミディアムテンポの曲が多いのですけれども、ただの綺麗なR&Bではなく結構ファンクなテイストも持ち合わせて、トータルバランスの良い作品に仕上がっています。この時代のはあまりYouTubeでも映像が無いようですけれども、アルバム自身は素晴しい出来で、おススメの一枚です。
 その後どういう訳だか、否その彼女の歴史を振り返ればむしろ必然とでも言うべきなのでしょうか、クラブミュージックに急接近し、しっとりと、夜に聴けばフィットするムードの曲が多い"The Saturday Night experience with Jody Watley"というアルバムを発表('01年。現在はアマゾンでは12"アナログのみの扱いのよう)。
 続く"Midnight Lounge"でもダンサブルというよりは落ち着いた曲が多く、収録されている曲をリミックスでどう料理するかによってクラブでウけるような、そんな曲が多いようです。むしろバーなどで掛かっていたらお洒落な感じの曲が多いように思えます。最新作"Makeover"は未聴のため割愛。
 そんな彼女ですがこの記事を書くに当たって調べてビックリ、今年で50歳。ついこの間まであんな感じで踊っていたJodyさんですけれども、随分大人になっていたんですね。常に日のあたる場所に居続けているMadonnaも凄いですけれども、自分のスタンスでここまでやってこられたJodyさんの生き方もまた素敵ですね。