ご飯の早炊き

 ワタクシの朝。5時から5時15分頃に起きると、洗面を終えてひと通りネットをチェックしながら、お茶を飲むのが日課。5時50分頃からご飯を炊き始めます。ワタクシは電子炊飯器というものは持ち合わせていないので、アルミ製の文化鍋というものを使っております。神奈川県の横浜のお隣、大船で一人暮らしを始めてすぐに、横浜の高島屋へわざわざ買いに行ったのを憶えております。というのも、実家でもワタクシは電子炊飯器のご飯のニオイが嫌いで、親に言って文化鍋で炊いてもらっていたのです。別に炊飯器で炊いても良いのですけど、経年変化で炊飯器に付くニオイがどうも馴染めなく保温したご飯が認められないのですな。
 もちろん、基本は母親が炊飯していましたが、ワタクシも包丁を握ってリンゴの皮を剥いて食べる(今現在はフルーツ・アレルギーなので一切食べませんが)ぐらいのことは、小学2年生ぐらいで出来ましたし、4年生ぐらいではご飯も鍋で炊けるようになっていましたからたまに、親が仕事で遅くなる時には炊いておいてと、頼まれることもしばしば(姉がいるのでもちろん同様でしたが、姉はむしろ片付けの方を担当。食後の食器洗いを長年担当していた)。

 そんな訳で、ご飯を鍋で炊くことは長いことやって来ましたが、昨日の朝いざご飯を炊こうと鍋を持ち上げてガスレンジに掛けようとすると軽いのです。そういえば鍋を洗ってから、米を研ぐのを忘れてしまっていたのです。結構早起きしているので、直ぐに気が付けば米を研いで水を含ませる時間があるのですが、今回は炊こうとした直前ですから時間がありません。うーむと考え、そういえば『早炊き』があるということに思い当たりました。
 ビッグ錠の『包丁人 味平』という漫画の中に、おむすび対決ということで京都だか関西の料理人の一家のナントカ流の娘が、時間制限の中で早くご飯を炊くということで早炊きの手法のエピソードが描かれていました。その方法とは、研いだ米に分量のお湯を注いで炊き上げるというもの。それをヒントに、別の鍋でお湯を沸かして、研いだ米に加え、念のためもう少し水量を増やし炊いてみました。米を研いでから水を含ませる時間は殆んどありませんでしたが、何とか炊き上がりました。結果はやや硬めの仕上がりになりました(ガックリ)が、食べられないものでもないです。ほど良く漬かった糠漬けと味噌汁で朝食を普段通りの時間に済ませられました。
(←今回のものではないけれど、イメージ写真)
 ところで、その昔やはり早炊きをしたことを、思い出しました。それは小学5年生の頃。やはり親に炊いておくように頼まれて、米を研ぐところから始めまして、分量を慎重に計ってレンジの上に設置しました。大体米は30分ほど浸水してから炊くと美味しいようですが、この時はまだまだ経験は浅い、自分ひとりで炊けるようになって何度目かのことで工程自体は覚えていたのですけれども、どこでどう焦ってしまったのか浸水してから5分ほどで炊いてしまったのです。そういえば、今急に思い出したのですが、米を研いでおいて、と電話で言われたのを、炊いておいてと聞き違えてしまっていたのかも知れません。
 いざ炊き始めて、本来は強火で炊き始めなければならないところ、やや弱い中火程度の火で炊き始めたのが功を奏したのか、帰宅して炊き上がった鍋に気が付いた母親が炊き加減を見ると全く問題なし。怪我の句妙とでも言うのでしょうか?早く炊くには浸水時間が短い時には中火で炊き始める方が水を含ませるという意味でも良いのかも知れません。