歌舞伎座を見に行く

万年橋より歌舞伎座

 築地で昼ご飯を済ませた後、本来の目的であるこちらにやって参りました、万年橋の向こうに見える歌舞伎座です。銀座方面からですと東銀座方面に向かい、三原橋を越えると途端に銀座の賑わいがややもすると少々野暮ったく感じるぐらいの、辺りの空気を一片させるかのような佇まいの古典的な建物が見えてくるのが歌舞伎座さんですね。(↓銀座方面からだとこういう感じに見えてきますね)
 今回は築地方面から流れてきたので、逆方向ですがいずれにしても現代でも日本、ということを痛烈に意識させてくれる雰囲気を持っています。かなりワタクシ好みの建物ですけれども、これも老朽化してきたとのことで現在は『歌舞伎座さよなら公演』と題し、来年の一月までの公演の後、建て替えが計画されているようです。好きな割にはいつでも見られると思いつつ写真には収めていなかったので撮りに行くことにしたのです。前日は寒かったこともあったのですけれども、なんだか熱っぽくて風邪の予感でしたが一晩寝て少々回復したので無理にでも出掛けて来たのです。

 ここまで撮って来て初めて気がついたのですけれども、ここまでこの日はずっとWB(ホワイトバランス)の設定を間違えて撮っていたということ。出掛ける前までは電池切れがあるといけないからな、と充電をしたまでは良かったんですが、その前に家で撮っていた設定のまま来てしまったので、蛍光灯のモードのまま暫らく撮ってしまっていたのでした。ということなので、前回の築地編ではどうも色のバランスがおかしくなっていて(これでも結構イジってあるんですが)色合いが暗く青みが強く出ているのです(泣)。そういう訳でまぐろ丼の写真は、蛍光灯の下だったのでおかしくはないのです。ここでようやくそのことに気がついてWBはオートに戻しました。

 今回写真を撮りながら改めて気がついたのは、トラックの多さ。この辺りは余りトラックが走っているというイメージが少なかったのですけれど、撮っていた少しの時間内にこうした大きさのトラックからダンプ、トレーラー、果てはコンクリートミキサー車までもが走っていてとてもじゃないですけれど、フレームから外して撮るなんて芸当はワタクシには無理です。

 もしそうしたければ、このように写り込まないように下をバッサリ切り落として撮影するしかありませんね。最初は道路を挟んで反対側から撮影して一町角を端から端まで移動して少しずつ角度を変えながら撮影しました。

 カメラを構えながら歩いていても、そこら中にカメラを構えた人が居て全く目立ちません。携帯電話で撮る人も多数お見掛けしました。妙齢の女性が本格的な一眼レフを構えて真剣に撮影、キヤノンのストラップも鮮やかです。

 西の端まで来たのでここらで何枚か撮って横断歩道を渡ることにします。建物の西側には出光の印象的なビルがあり、東側には清水建設が建設中の建物があります。何が建つのかは知りませんが、こうして写真に収めておくと後日記録として残っていて思い返すことが出来ますね。

 下から仰ぎ見るとその威容が再認識させられます。うーん、これは壊されるというのはもったいないような気がしますが。今書くために調べたら歌舞伎座も修築を含めると4代目だそうで、この現在の建物は1951年の開場だそうです。ということはおよそ築60年というところなんでしょう。次期計画の建物は高さ約135mのビルの下のほうに意匠を凝らす、ということだそうですがどんなものになるのでしょうか?
        
 今回撮った歌舞伎座の写真の中で一番気に入ったもの。正面入口を下から仰ぎ見てみました。まだ取り壊しまでに時間があるようなので、機会があればまた行ってみたいと思います。