鍋の季節〜旭ポンズ〜

旭ポンズ、ゲット♪

 寒さも本格的になる今日この頃、昼間は暖かくとも夕方になると急速に冷え込む日には、夕方のスーパーでも鍋の材料を取り扱うコーナーではお客の姿も増えるようです。少し前から風邪気味のワタクシも3連休に突入する前日、仕事帰りに少々多めに食材を買い込んでおきました。家の近所よりも錦糸町駅界隈の方が、野菜に関してはお安めのお店があるのです。何軒か張り合うようにしているのである意味安売りのシナジー効果があるようです(単純に言えば安売り合戦。今流行のデフレ・スパイラルの一部分ですな)。
 小さい頃は鍋といえば、石狩鍋が郷土料理の御国柄なもので、味付けした汁に様々な具材が投入されたものが主流でしたが、こちら関東に来てからは、『水炊き』というか『ちり鍋』を食べることが多いようで、味の付いていない昆布でとっただし汁の中に様々な具を入れたものを、ポン酢につけて、という方が多いように思います。もちろん最近ではすっかり定着した観のあるキムチチゲ(チゲ鍋という言い方も多用されているようですが、チゲ自体が鍋の意なので鍋鍋ということになってしまい誤用が広まっているものと思われる)なんかや豚汁、けんちん汁といった味付きの鍋も大いに楽しまれているようですが。

 さてそのポン酢ですが、実はワタクシ、昔からそれほど得意ではなく、むしろ苦手な部類な『酸っぱい』味で、実家では先述の通り味付けのされた鍋が主体でしたので使う機会がなく、関東に来てからのことなのです。それでもシーズンになり、一瓶ポン酢を買っても使い切ることはなく、翌年のシーズンになり新たな瓶を買った後に、冷蔵庫の隅から前年分を発見して処分するということは珍しいことではないのです。結局色々なタイプの鍋を作ってしまうので、使い切ることが出来ないのですね。

 そんなワタクシでも興味を惹かれるポン酢がありました。去年元坊さんと大阪の西成方面に飲みに行った折に、萩之茶屋のスーパーで元坊さんがこの旭ポンズを見掛けて『これが美味いんだよネェ』と速攻で買っていたのが印象に残っていました。その後何となく意識の中には残っていましたが、大阪でローカルな逸品ですので、ここ東京で手に入る訳もないという頭でいましたので、取り立てて探す訳でもなかったのですが、比較的近所のスーパー『フクスケ』で何気なく買い物をしていたら発見してしまったのです。 元坊さんは鶴橋で¥540でお買い求めになったのが最安値だったそうですが、ワタクシは¥798でゲットしました。今ではインターネットで取り寄せも可能な通販もありますが、一本¥630以上、送料を考えると¥1,000は下ることがないので少々の値段の差額は目を瞑りましょう。それよりも、旅をしていて帰り掛けにお土産として買って帰ってこられるような機会があれば理想なんですけれどもね。そうも行かない身としてはこれぐらいは許容範囲です。
 連休最終日、冷蔵庫の食材を総動員して早速鍋にしてみました。昆布だしを取りつつ、鍋に張った水を加熱し、大根・ニンジンといった根菜類を先に、鶏のもも肉を削ぎ切りにして投入。椎茸、残っていたえのき茸、もやし、ニラ、小松菜といった内容で鍋にしました。

 今までミツカンやヤマサのポン酢は使ったことがあったのですけれども、旭ポンズは初めてです。キャップをあけると、中蓋が樹脂製の外蓋と一体型のではなく、一旦取り外して中の王冠を栓抜きで抜かなければならなかったのは意外でした。でも逆に輸送中間違って倒してもこぼれないという点では絶対といえるほどの安心感がありますね。
 肝心の味のほうはといえば、明快な柑橘系の風味がまず強く感じられました。味ぽんなんかは酢のメーカーであるからなのか酢の部分を感じますが、その点が大きく違います。汎用性という点でいえば味ぽんに軍配が上がるかもしれませんが、風味の強さからこの旭ポンズのファンがHPを作るほどであるというのは判るような気がしました。