2009年〜2010年静岡への旅〜熱海へ〜

熱海といえば干物ですね

 今回は先日申し上げた通り電車での旅になりました。そもそもの話の始まりはT君の実家(静岡)と大阪へまとめて、例のETCの割引も使って移動するというアイディアでバーの片隅で聞くともなしに聞いていたものですけれども、12月も後半に入り年末の予定も特にないのでお店の従業員であるTonyと我々もついて行っちゃおうかということで急遽参加することになりました。当初は5人ぐらいで一台の車で行くという話だったのに我々二人が追加するとなると大型のワゴン車を借りるということになるか、二台調達しなくてはならなかったのに直前になってどうやら会社側から規制が掛かって借りることが出来なくなりのんびりと電車で移動するということになり、電車での旅は久し振りのワタクシにとっては嬉しい誤算となりました。

 30日朝9時。東京駅で集合の約束で、その朝ブログの記事をアップしたワタクシは大急ぎで錦糸町駅に向かいました。家を出たのが8:30近くと非常にタイトなスケジュールながら、運良く総武快速線がやって来て東京駅着8:51。こういうことが出来るので錦糸町というのはやはり便利だなぁと痛感。但し総武快速線の到着ホームは地下の奥深いところにあるので乗り換えには要注意なのですけれども。
 集合時間を少し過ぎたところで無事に合流、気を利かせたいつも川崎・横浜方面を一緒に飲み歩いているMさんが青春18キップを入手したので、そこに乗っかることにして一旦改札をスイカで出てから改めて五人まとめて係員のいる改札から入り直します。ワタクシはてっきりこうした年末年始のような繁忙期には使用不可能なのかと思っていましたが、これなら今後いろいろな旅に使えそうですね。

 9:21の伊東行き電車に乗り込み、ボックスシートを占拠。今回はMさん、Eちゃん、M越さん、T君、Tony、そしてワタクシと6名でスタート。結局北極会でも一緒のSnowさんは起きられなくて遅刻、後追いになるようです。発車と同時に缶ビールを開けます。朝方まで飲んでいた人も居てソフトドリンクの人もいますが、車中他のお客さんはまだ誰も飲んでいないので我々の方がむしろ異常なくらいです。
 電車は横浜、戸塚、大船とワタクシにとって非常に馴染みのある地域を過ぎ、藤沢からいわゆる湘南に出ます。みんなでアルコールを飲みながら騒ぐでもなく談笑しながらですと時間が経つのも早いもので、一時間があっという間に過ぎてしまいます。

 各駅停車の旅ながら11:00過ぎには熱海駅に到着。伊東行きの電車ですからこのまま行ってしまっても良いのですけれども、とりあえずここで下車。きっぷは普通電車で載り放題ですからこうした行き先の変更は全く問題なし。無計画な我々の旅には最適ですね。

 熱海は初めてではありませんが、前回が6・7年前のことですから凄く久し振りのことなのです。駅前のターミナルをぐるりと撮影しながらああこんなだったなぁと記憶を取り戻します。さすがに東京から程近い、名高い温泉地ですからそこそこ観光客で賑わっております。*1

 とりあえず、お店が混雑してしまう前に早めに食事を済ませてしまおうと、手頃なお店を探して歩き出し始めます。人数も人数ですからそこそこ大きめのお店でなくてはなりません。ワタクシ好みの店はアウトというわけですね。それにしても目についたのは蕎麦屋さん。仲見世の直ぐ入口に『戸隠蕎麦』のお店があったりして、静岡と長野の意外な接点が見えます。これ以外にも方言(〜ずら)などにも静岡・長野の共通点はあるような気がするのですが。 
 忘年会で疲れた、もしくは今後の飲みで疲れるであろう肝臓をいたわるかのようにドリンク剤を念入りに選ぶ面々。もうずうっと飲みっぱなしになるでしょうからね。いくらワタクシよりも10歳ほど若いとは言え、こうしたケアが必要になってしまいます。





 ぶらりぶらりと歩き回って結局海岸近くまで来てしまいました。というのも比較的お店は途切れながらも、幾つもあったのですけれども、営業しているかどうかという点では・・・。時期が悪かったようです。
 そこで、まぁそこそこイケそうな『まさる』という定食屋さんに入ることにしました。こうしたいかにも、のお店が意外に良かったりもするのです、そんな期待もこめて。

 海鮮を含めていろいろと定食が揃っています。観光地値段として考えると無難な線です。静岡帰省組みが選んだ海鮮丼¥2,100。ウニとホタテ以外は地物という、女将さんおススメの一品。『まさる定食』¥2,625というのはどうかと尋ねると、あぁあれよりもこっちの方が良いわよ、と逆提案されたけれど『まさる定食』というのも見てみたかったですね(笑)。*2

 こちらがワタクシの選んだアジフライ定食¥1,050。*3うーん、ぶっちゃけアジフライがしょぼいなぁと思っちゃいました。でもかじってみるとアジは身が締まっていてそれほど悪くはありませんでしたが。この日のアジの魚体が小さかったのでしょう。アジ丼を頼んだTonyによると丼自体はそれほど大きくはないもののご飯がギッチリ詰め込まれていて意外なボリュームだったそうです。

 食べ終えると、折角ここまで来たのですから、ということで海岸沿いの道を歩いて日帰りで入れる温泉を探してみます。リサイズをするためにJTrimで画像をいじっていたら『ソラリゼーション』という機能があったので使ってみました。暗雲が垂れ込めているような画像になりましたね(笑)。

 実際には曇り空程度でしたが、オリジナルはこんな感じです。海岸沿いにはいくつかホテルもあったのですけれども日帰り温泉はこの時はどこも営業しておらず、日帰り温泉と謳っているところでもこの時期は張り紙をして断られています。












 とうとうぐるりと回ってかなり駅に戻って来たところで一軒のホテルで日帰り温泉を見つけました。『志ほみや』というホテルで恐らく『潮見屋』という意味なのでしょう、坂の上にあり直ぐ目の前に立ってしまった別のホテルさえなければかつては海の見える見晴らしの良い露天風呂が楽しめたはずです。残念ながら今ではほんの少ししか海は望めませんでしたが。しかし我々が望んでいたのは温泉に入ってのんびりと休憩を出来ること、だったので正に願ったり適ったりの場所で¥1,000なら満足でした。
泉質:ナトリウム・カルシウム−塩化物温泉(高張性・弱アルカリ性・高温泉)
 14時過ぎに入って温泉で温まった後、休憩所でもごった返すこともなくのんびりと後発のSnowさんを待ち、16時の到着を待って少し土産物屋巡り。

 熱海といえば干物ですね、いくつもの干物屋さんがあり高級店からこうしたこなれた値段のお店も幅広く揃っていました。まだ旅の始まりですから買うことはしませんでしたが、電車の中でつまめるようにタコの干物¥500/10枚を角のお店で買い求め駅に着くと改札の横にSnowさんを発見。押上発、横浜で京急線からJR東海道線に乗り換える予定が、寝むりこけてしまって気がついたのは三崎口、遠回りして5時間掛けて辿り着いたそうです。
 ここから7人揃って再び東海道線に乗り込み、T君の実家のある藤枝方面に向かって電車は走り出しました。

*1:しかし思ったほどではありませんね。

*2:刺身、天ぷら、小鉢、茶碗蒸しとひと通り揃っているだけだとか

*3:いつも通りコストパフォーマンス重視