2009年〜2010年静岡への旅〜三島に立ち寄り帰京〜

ブレブレ富士山

 新年を迎えるカウントダウンをし、寝たのは午前二時過ぎ。それほど乱れることもなく、酔い潰れたりした人も少なく平穏無事に元旦を迎えました。前日同様、比較的早く起き出したワタクシはいつものように朝ご飯の支度を始めてしまいました。
 ご飯は前日少々足りなくなってしまいましたので、少し多めに米を研いで、味噌汁は前日のネギトロの加工品(福袋に入っていた)を使い切るように、ネギの粗みじん切りと練り合わせて団子にしてマグロの団子味噌汁を作りました。焼津の居酒屋で食べたさばの麹漬けが美味しかったので、焼津の魚センターで探し出して買って来たものをグリルで焼き、梅干は軽く醤油を垂らし、残っていた『磯自慢』も加えて叩き、削り節と和えて自家製の梅かつおの出来上がり・・・とここまで作ってそういえばM越さんが前日家で餅をついて持って来ていたのを思い出しました。
 何気なく普段通り朝食の支度をしてしまいましたが、考えて見ると元日の朝ですからお雑煮を作るのが筋というものです。もうほぼ完成していたにもかかわらず急遽魚を焼いたグリルをきれいに洗い流し餅を焼くことにしました。海苔が見当たらないので砂糖と醤油だけを用意して。温泉玉子を前夜仕込んでおいたのですけれども、熱が通り過ぎてしまったのでSnowさん監修のサラダに返信していただきました。
 特段皆さん不満もなく食べて頂けたようで作り手として一安心。食事が済むと昨日のようにのんびり過ごしそうになっていましたが、ここでのんびりしているとこの日東京に帰らなければならないので、どんどんと遅くなってしまいます。携帯で検索して見ると普通電車で帰っても夕方に着くとのことで昼には出発するようにしました。

 藤枝駅にM越さんの車で二班に分かれてピストン輸送してもらい、SnowさんとMちゃんは静岡から新幹線で帰ることとなり、ワタクシとMさん、Tonyの3人は普通電車で乗り継いで帰ることにしました。一番早い電車は12:51の三島行きの電車。沼津の先で熱海の手前、三島は初めてなのでこういうのも楽しいです。静岡駅で二人に別れを告げて、鈍行の旅を思い思いに楽しみます。少し眠った後目覚めると、行きには暗くなっていたので見ることのできなかった富士山もくっきり見えます。いざ写そうとしても電線やら建物で邪魔されて上手く撮れないものなのですけれども。


 14時過ぎに終点の三島駅に到着です。三島に降り立つのが初めてのワタクシにとっては、学生時代の友人がここの出身で学校まで新幹線で通っていた*1ということぐらい。この辺りに詳しいMさんの説明によると、三島というのはこの時期初詣の客で三島大社というのが大層賑わいを見せるということ、また名物はうなぎであるということだそうで、遅めの昼ご飯ということで知人に教わったうなぎの美味しいお店を探すことにしました。駅前には水の湧き出すところがあり、どうやら富士山麓の伏流水のような感じですが見た目には疑問符が幾つも付くぐらいの色合いでしたが?




 駅前の大通りを歩き出しぶらりぶらりと三島大社方面に歩きます。途中携帯でインターネットに接続し教えて貰ったうなぎ屋さんを目指しますが、お昼をとうに過ぎているにも拘らずかなりの混みよう。確かに他にも街中のあちらこちらにうなぎ屋さんは目に付きましたが、一番混んでいるようでそれだけに美味しいのかもしれません。しかし、そこまで待って、というよりはひと回り三島大社へ行ってみようということになり、もう少し足を延ばして見ました。道路はいつしか渋滞が起きていてどうやらこれは大社方面に連なる車列のようです。今回我々は電車と徒歩の移動で渋滞に巻き込まれずに非常に快適な旅をすることが出来ました。

 三島大社前。いかにもの出店・屋台が目に鮮やかな色合いです。ここでジャンクな昼飯もありかな、とMさんが呟きますが、うなぎが名物だしなぁとも内心秘かに思いますが、確かにここまで遅くなってしかも並んでというのは気が引けます。

 大社で参拝する順番待ちの列もとんでもないことになっていますので、軽く雰囲気を楽しんで、ということで我々は参拝は二の次で近くまで行くことで満足しました。どのお店も手頃とはいえない価格で豚汁が一杯¥500はないだろうとその価格を基準にそれぞれのお店の商品をチェックしつつ境内を出て来ました。

 前日、藤枝から焼津の魚センターへと車を走らせている間に目に付いたのは蕎麦屋さんが意外に多いということでしたが、ここ三島の街を歩いて思ったのはとにかくラーメン屋さんというか中華屋さんも含めて多いということ。歩いた道中では蕎麦屋さんよりも圧倒的にラーメン屋さんが目に付きました。ということでうなぎも良いけれどラーメンにも心を惹かれます。ダメ押しをされるようにこういうワタクシの好きな風情のラーメン屋さんが出て来ては正直ラーメンの方が良いんだけど、とついつい言ってしまいました。晴れて天気の良い日でしたが、結構風は強く歩いている内に皆身体が冷えてしまったようで、ラーメンも悪くないかなという空気になりました。

 ということでぐるりと大きく回って再び駅前の通りに出た我々三人は駅に程近い『煌(FAN)』というモダンなラーメン屋さんに入ることになりました。寒風に吹かれて凍てついた身体に暖かい店内で少し待つとやって来ました味噌ラーメン¥700。Mさんは辛口味噌ラーメン¥750を注文しましたが、ワタクシの注文した味噌ラーメンとどう違うのか良く判りませんでした。本人もそれほど辛いと思えなくて一味が浮いているからそれで納得しようとしたそうですが、ワタクシの方の普通の味噌ラーメンにも浮いていたので謎は深まるばかりでした。Tonyはこのお店イチオシの塩ラーメン¥800。メニューの最初に書かれているぐらいですから相当な自信なのでしょう。美味しいとは言っていましたが。
 食べ終えて駅に辿り着くと次の電車まで20分ほどあり、売店や改札付近で時間を潰します。三島はまた伊豆箱根鉄道の始発でもあるので旅の拠点でもあるようです。少し見物して再びJR側に戻ると改札を入り停車中の電車の中で寒風をしのいで何とか時間をやり過ごして熱海駅まで小移動。熱海始発の東京行き電車に乗り込むとあとは一直線。横浜でトイレ休憩も兼ねて一旦下車し今度は横須賀線錦糸町まで。いい加減お尻と腰は疲れましたがなかなか面白い旅になりました。

*1:実際、一人暮らしさせるよりは新幹線通学の方が親の負担が少なかったそうで