神田界隈そぞろ歩き〜お茶の水/神保町〜

靖国通りにて

 今日は、朝どうしても起きて仕事に行きたくなくて休んでしまいました。年に何回か朝起きてどうにも仕事に行きたくない時というのが訪れるのですけれども、久し振りに休んでしまいました。割りとその辺り、ウチの会社はユルイので事前に有給を申請して云々という固いことは一切なく、その当人の有給日数さえ残っていれば当日の朝でも電話一本で休むのはさほど困難ではないのです。たまにはこんな日があっても良いですよね?(自己弁護)
 会社に電話してから緩々とPCをイジリながら過ごしていたのですけれども、翌日の都合を考えると共に折角晴れた自主的休業日なのでどこか出掛けて街の写真でも撮ろうかと一介の街撮り写真家気取りで出掛けることにしました。日がな一日PCの前で過ごすことはいくらでも出来ますが、それではあまりにも虚し過ぎるというもの。
 サブのカメラ(SP-560UZ)をカメラバッグに入れて携えていざ出陣、それでもお昼をかなり過ぎています。
 まずは総武線に乗って両国駅から御茶ノ水駅へ。

 聖橋口から出ると日大歯学部の校舎前の坂をダラダラと下って行きます。左手には中央大学駿河台記念館というものが見えます。さすがは学生の街です、暫らくは色々な校舎が顔を覗かせます。坂を下り切ると一帯は飲み屋さんが急に増える地域になりそこを過ぎると靖国通りに出ます。右側を見ると神保町の書店街、左手は小川町となっていますが、出た所はちょうどシーズン真っ最中のスノボ・スキー用品を取り扱うお店が軒を連ねています。

 道路を渡って。日差しが丁度陰になる位置関係にあるので街自体が暗く写ってしまっています。天気は良いのですけれどもね。また、WB(ホワイトバランス)を−0.7としていたので余計に日陰の部分が暗く写ってしまいました(泣)。好みによってはこれでも良いのでしょうけれどお寒い今の日本の状況が余計、まぁこれ以上は言いますまい。

 今回まずお茶の水に来たのは、ここ大勝軒があるからなんです。お茶の水大勝軒を訪れるのは初めてです。前回小川町を訪れて、歩き回っていた時に見付けていたのですけれども。ビルの二階に位置し、随所にモダンな印象を受ける意匠が施され他の大勝軒とはかなり異なる印象を受けます。
 階段を上がり中二階ぐらいの位置にあるドアを開けて店内の再び階段を上がると正面に券売機があるのは他の大勝軒と同じシステム。『中華そば』の券を買っていざ店内へ。午後二時過ぎですから混んでいる訳はないと思いましたが、それでも20人ほど収容の店内に8名ほどの先客ですから悪くない数字でしょう。四人掛けテーブルを占拠するのは悪いかと思ってメインカウンターに着席。歩いて来たのとマフラーをしていたので*1、急いで外して上着を脱ぎました。店内は思いのほか暖かいというか暑いぐらい。そりゃそうです、店員さんは基本的にTシャツでも過ごせるようにエアコンの温度調整しているのですから、店内温暖化対策はバッチリです。麺を茹でたり火を使うので厨房は暑いぐらいですからね。

 丁度ワタクシが入ったタイミングが良かったのか、カウンターについて少しすると運ばれて参りました。中華そば¥750。こちらのお店、大勝軒系では麺の多さが特徴的ですね、自家製麺ということもあって独特の中太麺をワシワシと食べたい時がたまにあるとつい足を向けてしまいます。意外なほどに早く運ばれて来て写真をパチリとした後は一気に食べ始めます。しかしお腹を空かせて来たせいでしょうか、意外にも少なく感じてしまいました。
 味は煮干し系和風だしの利いた大勝軒の味ですけれど*2も、この日は、なのか麺がワタクシの好みからすると柔らか過ぎるようでした。ワタクシは基本的にパスタ以外にもアルデンテが好み。行きつけのお店では硬めが注文できる場合硬めでオーダーすることが多いのです。初めて入るお店では素直にデフォルトの固さでお願いしますが、今後はこちらのお店では硬めで注文してみようっと。

 中途半端に満腹になり*3、それでもまぁ満足した後、神保町方面へと足を向けます。三省堂でお目当ての実用書を購入しつつ東京人という雑誌がワタクシ好みの特集をしていてしばし立ち読み。これはいずれ購入せねばなるまい。

東京人 2010年 02月号 [雑誌]

東京人 2010年 02月号 [雑誌]

 こうした横丁大好きなんですよね、と思ったら我々北極会がこよなく愛する北千住の横丁も出ていました(嬉)。いつも呼び方に困っていましたが『飲み屋横丁』っていうのですね、そのまんまじゃん!(爆)。
 三省堂で目当ての本を購入し出て来たらもう暑いのなんのって。暖房利かせ過ぎなんちゃう?ってぐらいで、ラーメンを食べた後だし、余計に汗をかいてしまっているので、すずらん通りの入口、三省堂の裏口でしばし上着を脱いで身体を冷却。

 目の前にもつ焼きでお馴染みの『紅とん』があり、そういえば最近錦糸町店にはお邪魔していないなぁと軽く悔いつつ、向こう側の高層建築との対比が面白く思えてパチリ。最近神保町もこうした高層建築が増えてきているようですね、何だか複雑な気持ち。

 身体の汗が引いてきたので再び街歩き再開。すずらん通りの一本裏の通りを覗きながら歩を進めます。表通りには飲食店・書店が多いのですけれども裏通りにもどうしてどうして、見逃せないお店があるのです。『ぼん亭』というお店の看板が目立つ向こうにはホッピーの赤提灯がワタクシを誘っています*4

 一階はラーメン屋さんですけれども、二階のお店は『親父ホイホイ』というお店のようです。うーん、こうしたもつ焼き系のお店は確かにサラリーマンの憩いの場ですからオヤジっぽいのは判りますが、そうしたお店でひと括りにされてもなぁとやや違和感を覚えます。亀戸の酒場では『安月給』というお店がありますがそこと較べてもドッコイドッコイ。女性一人で入るお客さんが居たらもう尊敬してしまいます。

 普段よりも歩くスピードを落としてのんびり街を探索します。再びすずらん通りに向かって歩くと角にこんなお店を発見。否、発見というか今まで見過ごしていたのか視覚的に認識していなかったのか。かなり年季の入ったお店のようです。『ロザリオ』という看板が鉄板の切抜きで実に味わい深さを感じます。こういうお店では経営されている方もそれなりに味わい深くなっているのだろうと推測されますが、後で通り掛かった時に外に立っていた店員さんを見ると、若い女の子でした。そりゃそうです、学生街にあるのですから若い女の子には事欠かないのでしょう。

 『スヰートポーズ』の前の小道を靖国通りの方へ一本入った裏道に『さぼうる』がありますが、それとは逆の東側にある通りに入ると、デカ盛りのチャーハン等で有名な『徳萬殿』さんを発見。昔ほど食べられなくなったワタクシですがこうしたデカ盛り、大食いの記事を読むのは大好きなんです。何度も近くまで来ていたのに知らなかったなんて・・・ヽ(;´Д`)ノ
 お隣は『ふらいぱん』というこれまた学生街ならではの魅力的なお店。お腹一杯食べてもらいたいという優しさが滲み出ているようなお店でした。
 もうかれこれ20年近く通っている神保町界隈ですが今回もまた新たな発見をして、後にしたのでした。

*1:数日前から久し振りにマフラーをしてみたら意外なほど暖かく絶賛中なのです

*2:それでも何軒か回ってそれぞれ微妙に味が違うようですね。そうでなければ食べ較べる楽しみが大暴落しますから

*3:いつもは大勝軒で食べるともうかなりきつく感じるのですが

*4:大いなる勘違い?