Belden 8470とCanare 4S8

Belden 8470

 この間も申し上げたように、新たな小型ユニットを手に入れてからというものこれがまたなかなかの物なので、メインのシステムに灯を入れることなく、サブのシステムとして接続し鳴らしながらエージングを進めているところ。CDプレイヤーとパワーアンプ、そしてこの小型ユニットの『4LL 04』を接続しただけのシンプルなシステムで、出掛けてきて帰って電源スイッチは二ヶ所だけといたってシンプルなのが却って新鮮、今までメインのシステムだとチャンデバ、プリアンプ、CDプレイヤー、パワーアンプx3台の計6回電源を入れなければならないのですからね(呆)。
 さてそんな新たなシステム構築のためには手持ちの機材を寄せ集めたのですけれど、当面使おうとしていた、SPケーブルの日立電線『MTSX-225』(現在は廃盤というか日立電線自体がオーディオ事業から撤退してしまったそうで・・・)を、パワーアンプのSP端子に接続するために東日京三電線のエコケーブルを継ぎ接ぎにしてブチルゴムで巻いて絶縁をしていたのですけれど、このエコケーブルというのが、実に堅くて融通が利かないというか、点付けでハンダ付けをしておいたのが経年変化でどうも弱くなって来ているようで、時折接触不良を起している模様。このユニットは気に入ったので本格的に資本投資する(←大袈裟)ことに決定。ということでいつものように仕事上がりに秋葉原に直行!買い物をした後の顛末は前回の上野・御徒町飲み屋歩きに詳しいことが載っています。

 まずはトモカ無線にてBelden 8460とCanare 4S8という2本のSPケーブルをゲット。それぞれ@¥190/mと@¥150/mと、オーディオ製品としては現在のアクセサリー市場の異常な値段を考えると物凄くチープにさえ感じてしまいますけれども、これが本来の価格なんではないのでしょうか?共に切り売りで5mずつ購入。*1

 Canare 4S8を選んだのは、以前トモカ無線で機器接続用に4芯のシールドケーブルを購入した時に、SPケーブルも非常にこなれた値段で使ってみようという気持ちにさせられたのです。結構太くてその割に先に述べたようにリーズナブルといえる値段で、5m買っても¥750!オーディオマニアの世界では1m¥1,000以上のケーブルなんて当たり前、下手するとウン万円なんてのもあるぐらいですから、その世界では¥1,000以上でも『異常』ではないという異常な世界です。それからすると、このケーブルがいかにリーズナブルな価格なのか感心します。
 もう一つ、白と黒の撚り合せたケーブルはBeldenの8470。これは買いに出掛ける前にウェブで調べていると、非常に評判が良く、またあるショップではこのケーブルを非常に強くプッシュしており、更には

注意事項:
このタイプの、Belden 8460、Belden 8470に関しましては、似たように制作することは、どこでも、誰にでも可能です。メッキ線材の白と黒など、どこにでも非常に安価に売っています。最初、私から、Belden 8470を買われ、次に、これはすごいケーブルだと、もっと安い販売ものの、Belden8470を買われたお客様から、「安いものを買って偽物をつかまされた、全くの別物、偽物だった、こちらで買うべきであった。」との報告を受けたことがあります。Belden8460と、Belden8470に関しては、十分注意されてください

などとまことしやかにHPに書かれているので、ん?と迷いも生じましたが、そのショップでは¥600/m、こちらのトモカ電気さんでは¥190/mと3分の1の価格で入手できます。そのショップが主張する通り、まがい物だったとしても5mで¥950ですから、失敗してもそれほど痛手とはならないでしょう。もちろんそのショップで購入した『本物』と聴き比べてみたい気もしますが。 昔買ったものでは同じBeldenの9497というケーブルもありまして、これはDVDを見る時に使うセンターSPに使っております。画像で見て判る通りに、こちらはオレンジと黒の撚り合わせで、その撚り具合も非常に強くギッチリという感じです。この撚り合わせというのが曲者で、一本だとそれほどの質量も強度もないのでお互いを撚り合せて向上させるということを目論んでいるようですけれど、かの長岡鉄男氏が指摘した通り、ほどいて見ると長さは二倍程になるそうで、長さが短い方が直流抵抗が減ると言われているSPケーブルとしてはあまり褒められたものではないのかもしれません。今回購入した8470はそこまでツイストしていなく軽くなのでそういった意味では良いのかもしれませんね。それにしても、Belden 8470とCanare 4S8ではBeldenの方がやや高いにもかかわらず、Canareの方が太くて割安な気がするのですが・・・。アメリカ対日本の対決ですね笑)。
 
 他に千石電商さんで切れてしまったガラス管のミゼットヒューズを2本買った後、もう一つ購入したものとして端子台と言われるもの。ネジ止め式になっていて、ラグ板などの機能も持っていますがハンダ付けだけではなく、抵抗やコンデンサーなどの電子部品とSPケーブルなどの配線を仮止めしたりもできるのでネットワークを組んだりするのに差し替えが容易に出来ますね。マルツパーツで片側3Pのものを¥276で購入。上に透明のプラスチックでカバーがついているのですけれど、ネジを両方少し緩めるだけでスライドできて、ネジを全て外さなくても作業が出来のという、これはなかなか便利な仕組みです。

*1:結局実際に接続したらかなり余裕があったので4mでも充分足りた模様