再び神田の夜、街歩き

タラの芽天ぷら@松ちゃん

 神田の夜を久々に楽しんだ後、帰り着いた地元のバーでのこと。いつも川崎や横浜などあちらこちらに出没する相棒役のMさんと、そろそろどうしようかと打ち合わせていると、神田が面白そう、とのことで今回は神田に集まることにしました。余りにも安易といえば安易ですけれど、そもそものポリシーがないのでこんなものです(笑)。他にもネタがおしているので、今回は写真メインでサクッと。

 今回は『神田駅集合』とだけ決めていたので、とりあえず仕事上がりにメールして大体の到着時刻を伝え(Mさんは日比谷で試飲会の仕事が昼間からあった)、岩本町から歩いて神田駅に向かっていると馬力を見つけたので入っちゃいました♪なんてメールが。この寒い中待たせておくのも、と思っていたので無論OK!駆けつけてお店の店長さんであるKさんに挨拶して緑茶ハイからスタート。ほぼ待ち合わせだけで申し訳ないですけれど、と今度来ることを固く誓いながら濃い目の緑茶ハイを干して移動。

 前回詳しいことは書かなかったけれど、混んでいて入り損ねた『串揚げ酒場 まんてん』。そもそも今回神田に来ようというのは、ココに入るため。下らない目的ですが、こういうのを単純に面白がるのが我々なのです。前回よりは遥かに早めに来ているので、問題なく入れました。っていうかお客さんが少な過ぎて拍子抜けするほど。どんだけ気合入れて早く来たんだろうと苦笑。

 19時まで何杯でもハイボール半額¥200、となっているのでそれをもらい、お通し¥380は何だったか忘れたけれど煮物でしたが、これが意外と美味しい。業務用既製品のやっつけ仕事ではなく、調理場はしっかりした職人さんぽい方が居たりして、意識とのギャップが激し過ぎます。機動性に優れた制服に身を包んだホールの女の子と好対照なのです。
 鳥わさは¥400でごく普通の居酒屋の値段にして、このプレゼンテーション。クォリティ的にも全く問題なし。ピアスをしたアンちゃんが適当に作っているというイメージは見事に払拭されました。

 串揚げとやきとりのメニューと価格。場所柄からするとこれもむべなるかな、という値段。神田界隈だとこれより安い店は幾らでもあるし、これよりも高い店も幾らでもありそう。奇抜なコスチュームの女の子達を揃えているお店としては、これでやっていけるのだろうかと首を捻りますが、あらまやっぱり奉仕料10%は仕方ないのね(笑)。

 それでもホッピーがセットで*1¥300なら、アリでしょう。結局軽めのものばかりチョイス(この後まだまだ回る予定なので)したのですけれど、お会計は10%付与されるということで、単価を1.1倍すれば良いわけです。店員の女の子に聞くともともと普通の串揚げ居酒屋だったものが、去年の4月からリニューアルしてこのスタイルになったとか。まぁ話の種に一度行って見るのも悪くはないかもしれません。お客さんの男性比率が物凄い高いですけれど。

 『まんてん』で系列店とかあるのかどうか尋ねたところ、門前仲町にあるとか言っていたけれど、神田にも似たようなお店があることをワタクシは知っていたので、Mさんに話すと行ってみようと直ぐに乗って来ました。系列ではないのかもしれませんが似たようなコンセプトのお店であることがお分かり頂けると思います。

 ビルを見上げればこんなお店がテナントで入っているのでとても一人では入る気にはなりません(爆)。いざ入って見ると時間も時間で、予約客で席が埋まっているらしく、丁重に断られて残念なような良かったような複雑な心境、撮影禁止の張り紙が印象に残りました。

 ということですぐ近くの、オトーさん方のオアシス、『味の笛』さんへ。もうガッチリ立ち飲みのサラリーマン諸先輩方で一杯なのですけれどどうしても入りたいので(Mさんに紹介したいという意味で)、奥のカウンターまで人をかき分け潜入します。

 酎ハイ¥200とイカ・まぐろの刺身¥300。〆て¥500ですから、オトーさん方がこうして群れるわけなんです。御徒町ではいつもお世話になっていますが、神田店は初めて。二階もあるのかと思ったらトイレがあるだけとか。それでも天井が高く吹き抜けになっていて、タバコの煙も舞い上がっていくのであまり煙たさを感じずに済むのは助かります。御徒町店は天井はむしろ低く感じます。
 Mさんもここのクオリティには感心して次のお店に移動します。

 東口界隈をウロウロしながら『かどころ』さんに向かっていると、T君(年末、静岡でお世話になった)が到着したということで、急いで駅に急行。無事合流を果たし、一巡りして目に付いたお店に入ります。『立ち飲み さつま』さんの隣りの二階のお店『あすなろ』さんです。中華のメニューが豊富な、どうもそちらの方がやっているお店のようです。気楽に飲むには最適なお店のようです。お腹を空かせているT君に主導権を預けて注文してもらい、少しばかり我々が追加するというスタイルで、シャッキリした火の通し加減が最高の炒め物や唐揚げ、餃子、鳥刺しなどをつまみに飲んでいると、追加したアジのフライがどうにも解せない出来。そこまでそつなくこなしていたのに、と残念に思うあまり、ワタクシが亀戸に行こう、と提案。
 秋葉原に出て、総武線に乗り換え10分ほどで亀戸に到着。そこから歩くこと7・8分でと計算しながら、行くのをためらうT君をMさんと二人で説得。そりゃそうです、T君は横浜在住なのですから。でもMさん宅にとまるということで腹を括ったT君を連れて行く先は…。
 そう、亀戸には『松ちゃん』があるのです。平井が本店ということですが、亀戸でも着実に人気店になりつつあると思います。何せクオリティとそれにそぐわない値段とのギャップ。

 ワタクシのイチオシ、刺身用の丸のままのアジを捌いて作るアジフライ¥350にしてこのボリューム。先程既に同じジャンルの物を食べて来たT君でしたが口に入れる前から、ヤバイと言っていました。全く違うものなんですよね、こちらのアジフライは。他にもタラの芽の天ぷら、〆鯖、あん肝、と何を食べても納得のクオリティに、皆驚いていました。こちらは目論見が当たりニンマリ。

 最後に頼んだ満州焼きだったかは、少しだけピリ辛の、タレに漬け込んだ焼き物で、つまみには最適。3人あわせて¥4,800ほど。

 こうなったら行くところまで行く、とばかりにタクシーに乗って向かう先は錦糸町の隠し玉と勝手にワタクシが命名の『一力』さん。抹茶ハイ¥350を頼むと焼酎をグラスにこれぐらい入れて(画像は抹茶の粉を入れて溶かしたところ)渡されます。抹茶は粉だけですので容量が増える訳ではないのでお分かり頂けると思います。ここに好きな濃さに調整するためにペットボトルのミネラルウォーターを注ぐのです。
 まぐろブツ¥400といいながらも中トロを含んだ刺身はこちらの隠れた目玉商品。奥の座敷でマッタリ飲めばきっと親戚の家に来たような気分になれます。

*1:これは頼んでいないから推測だけれど、きっとお店の人が作った一杯モノでしょう