青い浅草

アサヒビール

 ほぼ一週間掛けて、浅草から南千住までのぶらり歩きの記事を書き上げていたのですけれど、そうして思い出している内に、再び浅草に行きたいという気持ちがムクムクと持ち上がり一週間ぶりに浅草に向けて歩き出しました。今回は紛失してしまった万歩計の電池の蓋の代わりに、紙で蓋を作り、ホットボンドでで固定し使えるようにして歩きました。
 吾妻橋のたもとにある、アサヒビールのビルの辺りではカメラを構えた日曜カメラマンを多く見掛けられますが、久し振りに興味を持ったので少しカメラを構えてみることにしました。何枚か撮り満足して、吾妻橋を渡ります。海外からの観光客さんも浅草から流れて来たのか、写真を撮っています。他にも俄かカメラマンや携帯のカメラで写真をを撮る人々も非常に多いです。
 それはやはりこのようにして建設中のスカイツリーが、アサヒビールや隣接する墨田区役所の間からその威容を示すかのように、非常にはっきりと見えてきたからに他ならないでしょう。この時点(2/14)ではまだ半分に若干届かない高さですけれども、遠近法をもってしてもこれだけの高さですからやはり相当な高さになるのも判ります。

 そして吾妻橋を渡り切ると、東武浅草駅のある浅草松屋前に出ます。この辺りはいつも混んでいますが、この日もご多分に漏れず賑わっております。少し遅めの昼食をとろうと考えて来たので、ワタクシの目指すのは地下鉄銀座線入口にある、立ち食いそば屋さん。
 
昼を抜いてしまうと、夕方にはお腹が空いてしまうしかと言ってラーメンでガッツリと行くとチョイと重すぎる、そんな時にはこれぐらいのかけ蕎麦ぐらいが丁度良いというものですよ。文殊そばというお店で、ああここなら、どこかで見たことがあるお店だなぁと気付きました。正直あまり期待もせずにかけ蕎麦の券を購入し、斜めに傾いたカウンターの空いている所で出来上がりを待ち、割り箸をパキッと割り一口すするとあらま、意外にイケルのでビックリ。もちろん手打ち蕎麦をこよなく愛するワタクシからすると、同列では比較できませんが立ち食いそばとしてのレベルなら充分です。濃い目のダシも鰹の風味タップリで、ズズズッと飲んでしまいそうになります。予想外の美味さに満足してお店を後にしました。

 神谷バーの前を過ぎると、そこからはまた一段と混雑振りが増す、雷門前。普段なら決して通らないで他の道を選ぶのですけれども、どうしてもそこを通った方が近いということで、のんびりした観光客の遅い足取りにややイラつきながら早足で通り抜けます。この間買った万歩計(歩数計)をウェブで検索していたら、どうも同じ物がシルクという100円ショップで扱っているという情報を得られたので、探してみると両国が一番近く、浅草にもあるとのことで過去に何度か入ったことがあったのを思い出したのです。色違いで二つゲットし¥210、安いものです。そこを出るとすぐ裏手の浅草中央通りをぶらりと歩きます。五重塔が聳え立ち、いつも行列の絶えることのない天ぷらで有名な大黒屋さんが角にあります。伝法院通りに出ると、先週には殆んどなかった行列が今週は凄まじく伸びております。先週は非常に冷たい風が強く人通りも少なかったのですけれど、今週はザッと3・4倍は人の出があるように感じます。

 煮込みストリートと呼ばれる道を過ぎると鯨カツで有名な『捕鯨船』などがある飲み屋街になります。ワタクシはいつもどちらに入ろうか迷ってしまう、康楽さんと水口さん。どちらも味のある佇まいなんですよね。昔懐かしい大衆食堂の趣きとでも言いましょうか。そこを過ぎると浅草演芸ホールに出ます。この辺りも賑わいを見せていますね。少し方向転換して北に進むことにします。六区ブロードウェイと呼ばれる地域ですね。ここら辺は前回訪れているのでサクサクと歩きカメラを向けることはしません。前回は詳しく探ることのなかったひさご通りの入口から左に折れてみます。前回は入ることのなかった小道の入口を発見しました。これは全くの偶然ですけれども、うどん屋さんの看板がきっかけとなりました。

 小道を入って見ると『利右衛門』さんというモダンな感じのするうどん屋さんでした。ここで写真を撮っていてあることに気が付きつきました。これまでファインダーで覗いて撮っていたのですけれど、ワタクシのデジカメの場合、撮った画像が直後に液晶画面に確認用にプレイバックされるのですけれど、それまで気にも留めずに撮っていたのですけれど、どうも見直してみると色の具合がおかしいのです。よくやってしまうのですけれど、家の中で撮る時は、WB(ホワイトバランス)をオートにするか、蛍光灯モードにするので迷います。しかしこの時まで設定を蛍光灯モードにしていたので色合いが青み掛かってしまっているのです。何と言うことでしょう!(焦)。ということで、ここまでの写真はそのままリサイズして使いましたが間違った色合いで撮れています。唯一、地下の蕎麦屋さんの写真は適切なモードにしてあるので問題はないのですけれど。吾妻橋までは戻る気はしないので、もう一度伝法院通りまではそれほどの距離ではないので戻ることにしました。嗚呼(泣)。