御徒町(立ち)飲みめぐり

もつ煮¥300@ぼやき

 先週のこと、久々に仕事帰りに御徒町方面へと出掛けたのでした。というのも、そろそろ次の自家製味噌の仕込みに使う米麹の取扱い期間が終了を迎える前に買いに行かないと、扱っているお店を探したりするのも大変なので手軽に買いに行ける御徒町のダイマスという豆屋さんに行くのが常なのです。無論のこと、このご時勢ですからネットの通販で大抵のものを取り寄せることは可能ですけれども、1Kg1,000円程度の麹を二つほど、送料1,000ですなんて、もったいないと思いませんか?
 と言いつつ、買いに行けば行ったで、用が済めばお腹も空いて喉が乾いてくるというものであります。まぁ結局飲みに行きたい訳ですね、つまりは。秋葉原に電子部品を買いに行く場合には、そこから御徒町なり神田なりに出向いて飲み屋探しをするのですけれども、御徒町に居るということは、既にスタートラインに立っているアスリートの如く、もう周りはいくらでも飲み屋・飲食店がひしめく飲兵衛にとっては天国、その日禁酒しようと思っている殊勝な方が居たとして、どうしてその誘惑を振り切れようと言うのか?といつも以上に余計に鼻息を荒くして、鮮魚の吉池の裏にある馴染みの金魚さんに入ることにしました。

 暫らく振り、そうですね約一年ぶりぐらいではないでしょうか。以前は見掛けなかった(一度消えて復活したのかも)お得な晩酌セットのようなリーズナブルなセットを頼むことにしました。その昔は19時までに入ると本格焼酎の一杯サービス(お店指定銘柄・不定期で銘柄変更)と言うのがありましたが、いつしか消えていたのでこのサービスメニュー復活は喜ばしいことです。少しずつではありますがセットメニューの料理が幾つも並び、ワタクシはこうしたスタイルが大好きですのでどれから箸をつけようか迷ってしまいます。この日はカンパチの刺身だったと思いますが、これに焼酎、お通しでも充分に夏目さん野口さんが御一人消えてしまうと言うものですが、まだまだ続きがあるのです。

 鶏皮のにこごりとバターの干し柿包みそして、酒粕焼き。こういうのは洒落ていますね。女性客にもきっと受けるだろうなと思うのですけれど、結構サラリーマンが多いお店に思います。時間帯によって違うのでしょうか?鶏皮のにこごりは味付けも丁度良くチョンと載せられたカラシがほど良いアクセントになります。にこごりというと、魚が主流のように思いますけれど、考えてみれば鶏皮だとやはりコラーゲンが含まれるのですから冷やせば固まるのは道理。もちろんそれだけで固めてある訳ではなく寒天かゼラチンを使っているようでしたが。酒粕は好みにもよりますけれど、鼻にふわんと抜ける風味が楽しめました。
 またこのエノキのウニ和えなども安い食材とウニという高級食材の組み合わせが面白い発想だなと思いました。軽く湯掻いてあるのでしょう、エノキにウニソースを絡めてその塩加減もバッチリ。いつ来てもここの料理には感心させられます。そしてこれに飲み物、ワタクシはウーロンハイをチョイスしましたがこれで¥950というのは全くもってお得としか言いようがありません。別にサクラじゃないんですけれどもね(笑)。もちろん、お酒が一杯で済むはずも無く、ウーロンハイをお替りしてお会計は¥1,350で申し訳ないぐらい。他の本格焼酎や日本酒に較べてサワー・チューハイ類がやや高めなのを除けば自信を持っておススメできるお店です。

 仕事上がりで一軒目は少々歩き回ったので座りたかったので金魚さんを選びましたが一息入れたので、ここらでお次は、前から行きたかったお店で立ち飲み屋さんです。もうそのまま昔ながらの酒屋さんで飲ませるの『角打ち』というタイプの『まきしま酒店』さんです。外観の写真を撮るのももどかしく早速入ってみましょう。もう、そのまんまお酒屋さんなのですけれど、普通の商店でいうレジカウンターに当たる部分でみんな立って飲んでいます。うーん、渋いですね。瓶ビールなんかも400円台で大瓶がやって来ますので、チョッとひとりキュッと、というよりも二人ぐらいでシェアした方が良さそうです、特に冬場なんかは。

 お酒が比較的他店よりも廉価で飲めるということなので(お酒屋さんなんだからそりゃ当然だ)、〆張鶴がメニューに載っているので、頼むと残念売り切れ、それではと天狗舞¥400をもらうことにしましょうか。これだけではひとりでだんまり間が持ちませんから、豆菓子¥200でももらってと。残ったら持ち帰ることができるからね、といいつつご主人が袋の封を切り、菓子皿に移し替えてくれます。なんだかこういうのも良いなぁと、ボケッとしながらゆっくり日本酒を飲みます。二杯目も別のお酒を頼んでもう少しこの静謐な雰囲気に浸って居たかったけれども、それ以上飲むと今後に支障をきたしそうな勢いなので、サッと引き上げることにしました。これが立ち飲みの粋ってもんですよね?
 決して大人しいというのでもなく騒がしいでもなく、とても良い雰囲気でした、この日は。これもご主人の人柄なのでしょうか。昔は立って飲んだり食べたりしてはダメです、お店の店頭で食べるなんてもってのほかです、なんて躾を受けて来たはずなのに、この真逆のことをしている立ち飲みってスタイルは面白いものですね。ダメと言われるからこそやりたくなる、背徳感とでもいうのでしょうか。

 まきしま酒店さんから、もう一本裏手の通り。ここら辺はあまり不案内な場所なので今回は重点的に攻めてみることにして、見掛けた記憶のない『蔵串』さんというお店に入ってみました。『朝挽き肉店』ということです。その筋の方ならピンと来るもつにこだわりのあるお店のようですね。外で立っても飲める(スツールあり)ようですけれど、素直に店内に入りました。なかなかの混雑振り、さすがにこの時間(19時半過ぎ)に混んでいなかったらお店の経営はヤバイですからね、と余計なことを考えながらもこの日初のホッピーを頂きます。合せるつまみは、『朝挽き肉店』とくればレバ刺し¥280しかないでしょう。



もう既に酔い始めているので、ホールの店員さんに『レバ刺し、美味しいところね』と余計なことを口走ってしまいましたが、ノリの良い店員さんで後から来て美味しかったですか?と明るく聞かれて、悪い気はしませんよね。
 ホッピー中もお替りして、そろそろ記憶も怪しくなって来ましたよ┐(´〜`;)┌。写真がないので良くは覚えていませんが、何か焼き物も頼んだはずです。〆て¥1,500も行かなかった模様。



 このまま帰ればいいものを、もう一軒行きたくなるのは何故でしょう?既に酔っ払っている証拠ですね。気が付けば御徒町駅からかなり南に外れつつあるコトブキ・ゴルフの辺りにこれまた見慣れぬお店を発見。『ボヤキ』さんだそうですけれど、凄いネーミングですね。ここは以前何のお店だったのでしょうか?Googleストリートビューを見て確認すると以前は土風炉御徒町店があったようですね。別に行かないから、言われてみればそうだったなと言う程度ですけれど。チューハイと、そうですねこうなったら煮込みでももらいましょう。
 一口、ありゃうんまいでないかい。何でいきなり北海道の言葉になっちゃうのかな?大根とシロの部分だけど良く味が染みていていいですねえ。こりゃ、ワタクシ的にも場所が都合のいいところですからまた来ちゃいましょ。うんうん、って何で次の日財布見たら600円の領収書がある訳?経理担当者にそんなの落とせる訳ないでしょ、と一喝されました。

 って、だからラーメンは止めなさいって理性の声がしたような気がしたんだけれど、目の前にらーめん横丁があるんだもんなぁ。イケマセンね。六角家でゴワゴワとした麺を口に入れれば、後はもう帰るだけですよ、もう寄り道をしませんように。御徒町はJRでも帰って来られますし、大江戸線も通っているので便利。時には夜風に吹かれて歩いて帰ることもありますが、この日は大江戸線で帰ることにしました。