日帰り長野出張で蕎麦二連戦

長野・辰野の桜

 今日は仕事で久々に長野へ行って参りました。本当は正月明けに伺おうと思っていたものの、スケジュールの調整に手間取り、都合が良さそうになると雪の影響で車でのアクセスが無理っぽいということで先方に訳を話して延び延びになっていたもの。本当は先月の納品の際に伺えれば良かったものの、今回はたまたま都合良くポッカリ時間が空いたので思い切って行って来ることにしたのです。

大きな地図で見る 目的地は長野県の中でも伊那と呼ばれる南信地区にある辰野という町。ここへアクセスするには東京方面からですと、中央高速で岡谷JCTを経由して伊北ICで降りてから北上するというのが一般的なルート。実際にカーナビで設定するとそのようにガイドされることでしょう。

大きな地図で見る しかしながら、地図をご覧頂くとお分かりの通り、結構長野県に入ってからがかなりの大回りになっています。生来のケチであるワタクシがこのようなルートを使う訳もなく、高速を利用して30分、県道を使って峠越えをして40分程なら県道のルートを選んでしまいます。経費ですから別に節約しても浮かせた分を貰える訳でもないのですが。

 諏訪からの峠を越えると、見事な満開の桜が出迎えてくれました。平出保育園のそばにあった桜の木です。やはり長野は東京に較べると緯度も、そして標高も高いために桜の開花が遅いようです。実際この峠越えの時には路肩にまだ残雪がほんの少しだけでしたが残っていました。
 仕事を済ませると、早速お楽しみの昼食です。やはり長野と言えば蕎麦でしょう、とばかりにいつもワタクシは蕎麦屋さんに立ち寄ってしまいます。ここのところのお気に入りは、そこから少し離れた南箕輪の『新兵ヱ』さんというお店なのですが、そこばかりではいかにも芸がないので、今回はお店を変えてみることにしたのです。国道153号線に出てからカーナビで検索をしてみると少し南に下ったところに一軒ヒットしました。以前車やバイクで走っていた時に見掛けたお店でしょうか?そこから1.5kmほどと近いのでとりあえず訪れてみることにします。

 水車家さんというお店。なかなか重厚な店構えです。広めの駐車場にはまだ早い時間ですから数台停まっているだけ。小雨が降る中早速入ってみることにします。お店はなかなかに広いようですが、自家製粉の機械も見えましたし、新聞や本が並ぶ棚には蕎麦の本や料理関連の本、盛り付けの本までもが揃えられていたのには驚きました。かなり研究熱心なお店のようです。

 いつものようにもりそばの文字をメニューに見つけると大盛りで注文。店員さんは『ざるが二枚になりますが』とのことで、ざるそばはメニューにあるので?マークで頭の中は一杯になります。ざるそばを食べたいわけではないのですが。ワタクシ海苔はもちろん好きですけれども、どうも蕎麦を食べるときには邪魔くさくて仕方ないので、もりそばをあえて選んでいるので、このような境遇に陥るとどうしたら良いのか判らなくなるのです。んじゃぁ、海苔抜きでと言えば良いのでしょうけれど。海苔は別添えにしてくれると一番ヨロシイのです。
 結局来たものを見てビックリ。普通のもりそばが二段重ねになっているのですね。どうやら店員のオバチャンが言いたかったのは、(蕎麦の載っている)ざるが二枚と言うことだったのでしょう。もりそばとざるそばを海苔の有無で区別して考えているワタクシにとっては誠に判り難かったのです。どうせならせいろが二枚と仰って頂ければすぐにピンと来たものを。

 蕎麦はそれほど待たされることなく運ばれて来ました。もりそば・大盛り¥940。蕎麦自体は太くはないもののしっかりとしたコシがあり、噛み締めるとほのかに甘味を感じることが出来ます。スルスルと食べ終えて二枚目に。二枚目は流石に少し時間が経っているので表面が乾いてき始めていましたが、それでも問題なく食べられます。感心したのはつゆの旨さ。マイルドで尖った感じがせずに最後まで食べ飽きることもありませんでした。量的にはそれほど食べたぁというほどの満腹感は得られませんでしたが、蕎麦としてはなかなかのものです。

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 お店の前のスーパーで地元の食材を探してしばし研究した後、車に乗って今度は帰り方向、再び車中の人へ。峠を越えると、諏訪の街が見えてきます。行きに見掛けた蕎麦屋さんの看板を見落とさないようにして辿り着きました。

 本日二回目のお蕎麦。セイロ・大盛り¥810。普通のセイロは¥600。
 先程のお店よりも蕎麦はかなり細めです。しかし食べ進めると結構バラつきがあり太いものも混じっています。そばはキッチリ締められていて良いのですが、つゆがかなり辛口。東京の蕎麦は辛口で、というのが定説ですが、ここのものもかなりのものでした。しかし、その辛さが切れというよりは塩辛さが残るような気がしてワタクシとは相性が悪いようでした。ということでお店の名誉にかかわるので店名は伏せておきます。
 それでも二軒のお店で大盛りを二回食べたのでお腹は一杯になってしまいました。帰り道運転中に眠くならないか心配でしたが、そんな心配も杞憂に終わりました。