秋葉原・浅草から北千住へ

柳橋付近

 茨城でのキャンプから帰って来た翌日の5月4日、キャンプでご一緒したMさんがひと月に一回は浅草に来ているという話を聞いて、そういえばひと頃は毎週のように出掛けていたのに、最近はご無沙汰だなと思い久々に浅草方面に出掛けることにしました。それと絡めてワタクシの大好きな秋葉原にも電子部品を仕入れに行くことにして、カメラバッグを肩からぶら下げていざ出発です。
 家を出てすぐの通りで信号待ちをしていると、北極会(北千住を極めようとする会)のメンバーであるYちゃんとばったり遭遇。やはり北極会メンバーのNさんの家で仕事のお手伝いをするということでウチの近所を通り掛かったようです。しばらく連れ立って両国橋方面に向かい途中で別れると、ワタクシは当初の目的地である秋葉原を忘れて浅草橋の辺りをぶらつきます。

 両国橋を西側に渡り、すぐ右にある道をいくと柳橋という橋がありここには屋形船が係留されており、江戸の風情をそこはかとなく漂わせています。ここは都内各地を歩いていてもかなりお気に入りのポイント。実際先客が居てカメラを構えていました。

 浅草橋駅前を北に、江戸通りを進みます。蔵前橋通りの辺りに差し掛かった時に手持ちのお金が少々心許無い状態でしたので、ATMで下ろそうかと近くにあった郵便局に寄ってみると、正月とこの時期に限って郵便貯金も停止してしまうのですね。諦めて進むと鳥越神社の辺りに辿り着き、そういえばと鳥越のおかず横丁のことを思い出しました。早速向かってみるとやはり日が悪く、いつもの賑わいなど望むべくもない人影もまばらな閑散としたおかず横丁。これもまぁ珍しい光景といえばそうなのですが。

 近くのampmで軍資金を調達してから、そういえばワタクシ最初に秋葉原に行こうと思って自宅を出てきたことを思い出しました。蔵前橋通りをそのまま西に進む内に、遅めの昼ご飯を検討しているとラーメン二郎系のお店が秋葉原にもあることを思い出しました。ウェブの情報によると妻恋坂の近くにあったと記憶しております。探してみると、秋葉原の街の中にある小学校の近くにそれらしきお店が見つかりました。ウェブで見掛けたような外観とやや違うような印象を持ちましたが、やはり調べてみると以前は大二郎というお店だった後に、今現在では影武者というお店に変わっているようです。
 混んでいるわけでもなく、かといって空いているともいえない店内に入り、早速食券を購入します。ごく普通にらーめん¥680を選びました。ワタクシ、ラーメンは好きなのですが、あまり二郎というお店やそのシステムを理解していないので、全てデフォルト状態で作ってもらいましたが、ヤサイといわれる大量のモヤシにキャベツをブレンドして湯掻いたものをプラスしてもらいませんでした。しかし普通の状態ではそれほど恐れおののくほどの量とは感じませんでした。麺は茹でる前で220gということだそうです。

 食べ終えて、当てにしていたお店は鈴商さんという電子部品屋さんでしたが、残念ながらこの日はお休み。秋月電子さんと千石電商さんのどちらも訪れて欲しかったものの半分ほどを仕入れて、残りは今度別の日に来てみましょう。
 ところで秋葉原にはもう数え切れないほど来ているというのに、こちらの石碑には初めて気がつきました。今はヤマギワのお店もこちらだけになってしまったのですけれども、その角に『伊勢丹発祥の地』と記されています。Wikipediaによると

1886年明治19年)11月5日 - 初代・小菅丹治が神田旅籠町(現在、東京都千代田区外神田・秋葉原駅前)に、伊勢屋丹治呉服店を創業。

とのことで、ここがそのお店のあった場所なのでした、知らなかったなぁ。

 中央通りに戻り、若松通商を少しお邪魔した後、次に向かった先は浅草方面。途中普段は通らないような道をぶらりぶらりとほっついて行くと、ずっと探していた焼き鳥屋さんや立ち飲み屋さんを発見するという嬉しい出来事がありそれらをパチリと写真に収め、合羽橋に出てしまいました。やはりここもGWの真っ只中で営業しているお店は殆んどなく、総数の1・2割といったところでしょうか、人影もまばらです。

 国際通りを越えて、一本目の立ち飲み屋さんが密集している裏路地にある大瀧さんに入ってみることにしました。前回は競馬開催日で立錐の余地もないほどの混雑振りに気後れして入ることが出来なかったのです。目の前のうなぎを焼いている福の家さんはこの日はお休みでした。
 酒屋さんとは違う入口から入ると店内は広々と風通しが良い混み具合でこれならばと、冷蔵ケースの前に立ちお酒を注文。各地の地酒が正一合格安のお値段で楽しめるのです。つまみは乾き物や缶詰が中心ですが、さつま揚げを炙って出してくれたりして、なかなか角打ちとはいえ侮れないような内容なのです。カメラを向けて、というのはそぐわないような気がしましたのでここはグッと我慢して雰囲気を楽しむだけにしておきましょう。黙っていると少々コワモテのご主人はそれでもお酒選びに付き合ってくれて、栃木は佐野のお酒(開華の限定版¥300)を勧められました。一口二口と飲んでいると、結構イケルでしょう?と話しかけられニッコリ頷きます。それを飲み干すともうひとつ、もう古酒みたいになっているよとご主人から念を押されましたが、奥の方から出してもらった天風¥300をもう一杯頂いて、海苔ピー¥100で大満足の後にお店を後にしました。
 一時間程立って飲んでいたので少し休もうとクールダウンの意味も兼ねて六区のあたりに佇んでいました。やはりこの辺りだと人の出も多いようですね。しばらく休憩をした後、南千住まで行くことにしました。お馴染みの丸千葉さんです。お店の前に着くと既に賑やかな声が聞こえています。扉をガラリと開けるとやっちゃんが済まなさそうにごめんネと胸の前で手を合わせます。どうも空いているように見えても予約済みで一杯なようです。仕方がないので諦めて出ると、裏口からやっちゃんが出て来てもう一度『ジン君ごめんネ』と詫びてくれたのには恐縮しちゃいました。
 南千住の駅経由で北千住方面へ向かいます。この辺りは川が大きく立ちはだかり思うように進めないのが現状で、やはり線路沿いを進んでいても途中で大きく橋の方まで迂回させられ、足立市場の前の道を進んでいくと昔の街道筋という雰囲気がありありと窺える、千住仲町商店街の中にさくら鍋で有名な『みの家』さんを発見。森下にあるのと、春日通沿いの茗荷谷と後楽園の間の辺りにあるのは知っていましたが、ここ北千住にもあるのですね。驚いてしまいました。調べてみると新宿の方にもあるそうで。


 北千住の街に辿り着きました。今回の目的地は以前何度かお邪魔している東口の『ごっつり』さん。しかしながら運命は無情にもワタクシを招き入れてはくれずにこの日はお休み。やはりこうした連休が続く時は、新鮮なモツは手に入りにくいということでお休みなのでしょう。学園西通りというのは行ってみたことがないので進んで見ることにすると少し離れたところにポッカリと心強く灯る赤提灯が一つ。
 お店の様子を見ようと近付いていくと、中から出てきたオバちゃんにいらっしゃいませ、と言われてしまいこうなったら入らない訳に行きません。丁度喉も乾いているので望むところです。シークァーサーハイ¥380を頼んで、メニューを眺めても見当たらなかったのですが冷奴を注文すると快く作ってくれました。ウチの近所でわく○亭というネットでも評判の居酒屋がありますが、そこでは豆腐を使った料理があるにも拘らず、思いっ切り嫌そうな顔をされ断られたのでそれ以来足が向きませんが、このお店ならイケそうです。 それならばと冷奴を出して以来、暇を持て余している御主人に、おすすめメニューの下半分程を占める天ぷらの中からめごちを頼んでみました。果たしてからりと揚がっためごちは一人でつまむには丁度良い量で、とても美味しく頂けました。
 話すともなくおかみさんと話していると、御主人も話に乗ってきて実はかなりのこだわりを持っているようで、小麦粉の話から手打ちのうどんや蕎麦、ラーメンまで自家製でやったことがあるそうで、思わぬところで手打ち談義に花が咲いてしまいました。自家製のフェットチーネも見せて頂いたりと、一筋縄ではいかない奥深さを感じさせてもらい、そろそろお酒も進まなくなってきたのでお暇することにしました。

■うさぎ家
■住所:東京都足立区千住旭町43-9
■TEL.:03-3888-6688(お問合せ専用番号)・0066-9678-45189(予約専用番号、通話料無料)
■営業時間:17:00〜23:00
■定休日:月曜日