神田夜歩き

MALTAN@神田

 木曜日の仕事上がりに、秋葉原の街を訪れました。GW中に手に入らなかった部品を買いたかったのと、サブシステムのための部品を買いたかったからなので少し離れたコイズミ無線に立ち寄り重くなった荷物を携え、さてこれからどうしようかと思案しながらUDXの辺りを歩いていると、見慣れないお店と人だかりが見えました。

 一瞬判りませんでしたが、よく見るとガンダムの頭部を模した外観のお店です。お店の外にはスーツ姿の男性を中心に長い行列が出来ております。

 とは言うものの、近付いてみると意外なことに女性の姿も垣間見られました。ワタクシもガンダム世代と言われる年代なので、そもそものガンダムの第一話は見た記憶はありますが、夢中になってはいませんから懐かしさというか、幼少の時に親しんだプラモデルなんかの記憶が甦ります。
 ひとつ気になったのは、そういう年代が大多数を占めていて幅広い年代を集めているという訳ではなかったこと。考えてみれば身の回りでもガンダムと言って反応を示すのはごく一部の年代だけですから当然と言えば当然なのですが。

 重い荷物を持ちながら昭和通を越えてもつ焼き『元気』(浅草橋のもつ焼きの名店『西口やきとん』出身の若主人が独立オープン)に行こうかと思って歩いていたのが、どういう風の吹き回しか工事中の秋葉原の駅を北から南に抜けると、足が自然と万世橋方面に向かっています。ふと気が付くと石丸電気エディオングループだったんですね。過去の記事を読み返してみても気が付いていませんが、改めて見ると看板が昔とは変わっているような気がします。

 振り返って『肉の万世』の立ち飲みコーナーに惹かれつつも、今回は久々の神田をお邪魔してみたくなりました。重い荷物を持っているのだから止せば良いのですけれどもねぇ。
 中央通を進んでいると、 そういえばと思いだしたのがこちらの『神田一安い とうきょう』さん。神田なのに『とうきょう』とはこれいかに?という感じですが、『東京』ではなく『とうきょう』なのがポイントなのでしょうね。


 こちらのお店、曜日によって変わるサービスが魅力のようです。ちなみに月・火曜日はレモンハイ・ウーロンハイ・焼酎水割・お湯割が¥120、水・木曜日はおつまみ30%Off、金曜日は20%Offということです。土曜日はこの辺りはオフィス街で人通りがないのか特にサービスはないようです。この日はおつまみ30%の日ですね。
 またハッピーアワーとしてなのか、午後9時までは生ビール(中ジョッキ)は¥250だそうです。こうなれば頼まない訳には行かないでしょう。


 早速席に座るなり頼んだ生¥250とお通しの大根の細切り。貝割れと紫蘇ドレッシングが掛けられています。もちろんお通しは幾らか取られていますので、嬉しくはないのですけれど、サッパリとしていて、うんなかなか気の利いたお通しとも言えるでしょう。格安の生というのは、下手をすると『端麗 生』であるとか、発泡酒であったりすることもあるのですが、少なくともメニューには瓶ビールはサッポロと書かれていたので、それを信用することにして追求はしないことにします。

 メニューを眺めると、20%と30%の値段を引いた価格が記されていて、他にもおススメの日替わりのメニューがあったりしますが、そちらはそのお値段から差し引いたお値段が請求されているようです。手っ取り早いメニューとして、ワタクシ好物の冷奴を所望すると、そのお値段からは考えられないほどのボリュームの木綿豆腐が楽しめます。それにしても、日頃絹ごしを食べ慣れているので、しっかりした木綿豆腐は食べ応えがありますね。








 丸干しもワタクシの大好物。某店では格安だったものの、焼かれた一尾だけが角皿に載せられて出された時には唖然としてしまいましたが。生ビールのお替りもいつしか済ませていたり。店内はスーツと言うより背広と言うのが相応しい年代のサラリーマンで次第に一杯になってきました。そろそろ次のお店に移動しましょうか。生三杯を飲んで、これらのおつまみ以外に鳥の唐揚げ・フライドポテトも食べて¥1,500程度でした(嬉)。名前に違わず本当に安く楽しめるお店のようです。




 お次のお店を探している内に、見掛けたユニークな行灯のお店。『神田基地 東京』とあります。地階へ降りていくバーですが、まだバーに訪れるには早いので入りはしませんでした。次回に楽しみは取っておきましょう。この行灯、引っくり返した寸胴鍋をくり抜いて作られていて、もしかするとお料理も期待できるのかもしれません。

 こちらも目を引く佇まいの立ち飲み『Cuvee』というお店。『酒屋直営 都内最強 激安』の惹句が何ともいえないです。立ち飲みは大好きなので行かない訳にはいきません。早速入ってみましょう。


 こちらがメニュー。100円均一のメニューが幾つかありますが、他のメニューに関しては取り立ててそれほど激安という感じはしませんが、ボリュームが多いのでしょうか。
 ドリンクも酒屋さんが直営と言うから角打ちの感覚で頼もうかと思いますけれども、さほど安さは感じませんでしたので、お通し¥100だけで出てしまいました。オクラに大根おろしを載せたもの。下にポン酢が最初からあって味付けはする必要がありませんでした。
【追記】よく思い返してみると、これだけではなく一番下のほうにイカの細切り(生)があったかも。それでポン酢が最初からあったんだと思います。

 お酒は日本酒、焼酎の他にもショットバーのように洋酒もかなり揃っておりました。比較的立ち飲みには珍しいマニアックなビールもありました。

 さてそろそろショットバーに入ってみましょう。何度か神田の地を訪れている内に気に掛かっていたお店。一階にもショットバーがありますが、地下にも『Maltan』というお店があります。階段を下りていくと思いの外広い空間が広がります。痩せて小柄な店長さんにジェムソンというカナディアンウィスキーのロックを頼みます。ぼうっとしていると何かと話し掛けて来て下さり、お気遣いありがとうございます。でも良いんですよ、こうしてカウンターの端で呆けているのもたまには必要なことなのですから。チャージもなく一杯¥500のジェムソンのロックを二杯飲んでご馳走様、¥1,000のお会計にニッコリです。

 そろそろ酔いが回ってきたようです、夜はまだ早いですが締めのラーメンを頂きましょう。神田南口のキワドイ串揚げのお店『まんてん』さんの並びの『ラーメン あたみ』さん、ご出身はやはり熱海なのでしょうか?それとも熱海さんと言うお名前なのでしょうか。ラーメン屋さんというよりも飲み屋さんのようにお酒を楽しむお客さんの間を縫うようにカウンターの奥に潜り込むとみそラーメン¥650を注文。手打ち麺が自慢だそうですが、見た目よりもコッテリしたラーメンに舌鼓を打ち早々と錦糸町へ帰るべく神田駅南口へと向かいました。