サブシステム用Tweeter購入

Dayton Audio ND16FA-6 Tweeter

 ワタクシの部屋の中に、オーディオシステムではメインの3Wayシステムの他にも、映画のDVDを観る時のためのAVシステムと最近余ったオーディオ機器を寄せ集めて構築したサブシステムとがあります。実際にはDVDを観ることは少ないので、AVシステムはあまり活用されずにたまの出番に備えて日夜鋭意準備中(笑)なのです。力を入れていないからあまり良い音もせずに、5.1chなんかよりも普通のステレオの方が自然で良いや、なんてことになって余計に使われなくなっていたりもして可愛そうなリアSP達だったりもします。しかし、問題なのはAV用のフロントSPであり、表側にFostexのFE103E、裏側にチョイと古いFW127を配置してダブルで駆動していた時はまだしも、そのFW127のウレタンエッジが紫外線や湿気といったものの影響による経年変化によりボロボロになり、いつしか別のユニットに置き換わったのは過去にお伝えした通り。しかし、いかんせんフルレンジユニットでエンクロージュアの内容積も足らないためか低音が不足していて音楽を聴くには物足りなさを感じるのです。その時の感想でも小型のウーファーが欲しいとの趣旨の発言をしております。

 この5月、GWという時期は冬場の寒さからも解放されSP自作派が有効にその長い休暇を利用して作り始める時期でもあり、それに合わせてSPユニットのセールも行われているようです。自作派の頼りになるお店秋葉原コイズミ無線さんでもGW期間をやや延長したかたちでセールを行っております。この間購入してサブシステムのウーファーに使用しているARTの『4LL 04』というユニットは安価(通常価格¥1,800、買値¥1,480)だしかなり気に入ったので、あり合せのTwでドーム型ホーン型のものと組み合わせてみたりしました。しかし手持ちの資産だからとは言っても、FT38Dは当時確か定価¥8,500だし、FT96Hはアルニコマグネットのホーン型、買値で¥9,600ほど(定価は¥12,600)とあまりに価格の開きがあるし、バランスも違いすぎるのでここはリーズナブルなお値段でほど良いTwをあてがってみようと言うことで、コイズミ無線さんのHPを覗いてみるとあるぢゃないですか、手頃なTwが。ということでセールが終わらない内にと木曜の仕事上がりにノコノコ出掛けて行ったのです。その後、神田駅まで重い荷物を携えながら飲み歩いた訳なのです。
 先日GW中にも秋葉原を訪れた際には、若松通商さんでやはり格安のTwを実際に聴いてみたのですけれども、ソースが悪かったのか(今時カーステレオのテープデッキってどういうこと?)、テープのヒスノイズなのか残留ノイズなのか判じかねるような状態で、これでは格安とは言いつつもお金をむざむざドブに捨ててしまうようなもの、と思いその日は購入に至らず。

 今回最も当てにしていたのは、同じ『ART Audio』のART-25HP-03というTw。価格も¥1,240ということで手頃だし、同じメーカーならマッチングも、と思いつついざお店に辿り着くとこれがまた迷ってしまうのですよね(苦)。他にも同じく『ART Audio』の廉価版のものや、Fosterオンキョーなどでも¥1,000前後で手頃なものがゴロゴロしています。店員さんと色々と話していて音の傾向、印象を引き出してみますがそれでもここの辺りのクラスの最廉価Tweeterというのは店員さんでもあまり聴き込んではいないようです。試聴も出来ないし、と悩むところです。安いのだから片チャンネル分、つまり一個だけ複数買って見れば、とも言われるけれど要らないものが無闇に増えそうで、それはチョッと。

 結局、かねてからその安さに惹かれていていつか使ってみたいと思っていたデイトンというアメリカのメーカーの超小型Twを選びました。

 お値段はこの通り、税込み¥987とこれまた圧倒的に安いし、写真では判りにくいのですが非常に小さいです。チロルチョコレートをひと回り大きくしたぐらい、とでも申しましょうか。コイズミ無線さんのHPから引用すると

【DAYTON AUDIO  ND16FA-6】
インピーダンス………6Ω
Re………………………5.0Ω
ボイスコイル口径……16mm
再生周波数帯域………3,5kHz〜27kHz
効率………90dB(2.83V/m)
入力……………………15/30W
重量……………………35g
外形寸法………………φ32mm
奥行……………………16mm

アメリカの製品らしく5/8インチという中途半端なサイズのドーム型Twです。

 そして、先述した通り、重い重い、と繰り返し述べているように、4LL04ウーファーユニットは4ヶ買ってしまいました。一ヶ引っ張り出して箱に載せてみましたが、相変わらずの素っ気ない梱包、色気のないユニットでプレスの鉄板フレーム、クロメートメッキのマグネットカバーといった具合です。コイズミ無線さんのHPでは重量や大きさといったものが記載されていませんが、確実にFostexのFE103Eよりは重いはずです。防磁型のためキャンセルマグネットがくっ付いているからです。ふと気になったので今料理用のハカリで計測してみると、梱包時1,158g、個体では1,054gでした。重いはずです、2Lのペットボトル二本を運んでいるようなものなのですから。
 相手をしてもらった店員さんに尋ねても、『ART Audio』というのはよく実態が判らないようで、もっとデータシートが欲しいと申しても、あったらとっくに添付しているとのことでした。もう少し詳しいデータが判ると良いのですがね。
 ただ、他の店員さんがボソッと、某メーカーのOEMとして製品に使われているとのことで、それが大量に入荷したとのことでしたが詳しいことまでは言わずに奥に消えてしまったので謎はまだ謎のままなのです。