FT96HからND16FA-6へ

ND16FA-6のTw台

 上野・御徒町界隈のネタが長過ぎてしまったので、かなり日にちが経ってしまいましたが再びサブシステムについて。実際には上野・御徒町を散歩した翌日の日曜日のことなのです。
 先日も述べましたとおり、大きさがおおよそφ33x16とかなり小さいですし、そのまま配線をしても自立する訳でもないので余った木材で枠を作ってみました。こういうこともあろうかと、SPを作ったりした時にバッフルから抜いた板や切れ端を取って置いたのです。今回使ったのはメインのウーファーエンクロージュアのバスレフダクトの抜き板と合板の切れ端です。抜き板は糸鋸で切っているようなのであまり綺麗とはいえませんが、サブシステムはお遊び、できるだけ費用を掛けないことがテーマですから、気にしない方向で進めます。

 構造的にはこんな感じでただ切れ端を四角に組んで木工用ボンドで接着しただけ。切った切断面の90度が出ていなかったのでくっ付けたらいびつになってしまいましたが、そんなことを言わなければ誰も判りはしません、言っちゃったけど(苦)。これでTwを埋め込んでみると倒れる心配はなくなったので後ろの板にSP端子を備え付けて配線すればおしまい。一旦はItopさんのおススメのビーメックスという配線材のを使ったのですが、本体の端子の方が薄くて弱いのでハンダ付けすると配線に引っ張られて曲がってしまったのでより細いものに変更しました。




 さてFT96Hと交換してみました。これで

  • FT96H(ホーン型:振動板は軽量リングダイヤフラムとしか記載されていないので詳細は不明:アルニコマグネット)

  • ND16FA-6(ドーム型:上位機種はシルクと記載されているけれどもこちらは特に記載なし。英語では単にtextileとなっている:ネオジムマグネット)

という感じで変化してきました。SPケーブルは一貫して白と黒の被覆が印象的なBelden8470で接続しています。このケーブルはふつうのSPであれば全く問題なく接続できるのですが、今回ばかりはこのND16FA-6が軽すぎるばかりにケーブルに引っ張られてしまいます。システムの裏は窓になっていてカーテンがあるのですが、夜になりそのカーテンを引く時に気をつけないとケーブルに干渉しいつの間にかTwが動いているということになります。もう少し重さが必要ですね。
 FT96Hが出力音圧レベル:100dBに対して、ND16FA-6は90dBですから10dBの能率差があります。最初はチャンネルデバイダーの出力レベルを単純に10dB上げてやりましたが、聴感でバランスをとりながら調整して12dBでバランスが良くなったようです。次いでクロスオーバー周波数の設定。これは推奨周波数ギリギリの3.53KHzが何となくしっくりきました。あまりウーファーを高域まで引っ張りたくないという意図もあってのことです。
 それにしてもこれをネットワークの抵抗やコンデンサー、コイルをとっかえひっかえやっていては大変な労力でしょうね。そこら辺はチャンネルデバイダーの方が便利です。
 音はというと、これがまたなかなかその大きさからは考えられないようなしっかりとした音が出てきたのには驚きました。値段からは考えられないクオリティですね、逆に安い値段のせいで人気が出ていないのかもしれません。そんな今が買い時かもしれません。
 FT38DともFT96Hのホーンとも違いちょうど両者の中間に位置するようなキャラクターで、割りと元気のある音だと思います。但しまだ鳴らし始めてそれほど時間が経っていないのですから、時期尚早なのですが。シンバルの鳴り方が、ホーンほど薄くならずにそこそこしっかりとしていて、これならウーファーユニットの4LL-04とも値段の面でも性能の面でもバランスが取れていると思います。