魅惑の神田を歩く

　少し前のことですが、やはりいつものように仕事帰りに秋葉原の街に立ち寄ると、いくつかの部品を鈴商さんで購入した後どうしようかとしばし思案。前回は重いSPユニットを持って歩いていたのですけれど、今回は身軽な分新店開拓にやる気充分です。

　まだ冬の頃ですが遅い昼下がりに、お茶の水方面から秋葉原を目指して歩いていた時に見つけたお店を一軒目に選びました。『しょうちゃん』というお店で、『レバーとモツ煮』と特筆してありとても気になっていたのです。黄色い看板が暮れ掛けた街に良く映えています。
　店内は意外とこじんまりとした空間で、どちらかと言うともう少し若向けのお店かと思いきや、普通の居酒屋さんのような焼き鳥屋さんのような。メニューを見るとこの辺りにしては、意外と強気な価格設定な気がしました。ホッピーを頼んで、レバ刺し￥700を待ちます。撮影は咎められたので画像はなし。中を追加して焼き物(炭火焼、大体一本￥250〜)も二本以上というシバリがあるので、一人客にはややキツいでしょうか。*1トータル￥2,460を支払って外に出るとようやく完全に夜の帳が下りたところです。

　このまま神田駅方面に流れるのでは、この間と同じパターンですからそれでは詰まらないので、以前小川町を訪れた時に裏通りに意外と良さそうなお店が多かったのを思い出し、行ってみることにしました。靖国通りから一本裏手にある通りです、正確に言うともう一本小道がありますが。『さいたま屋』というラーメン屋さんの並びにはご覧のように『日和』という飲み屋さんの他にも、立ち飲みの『じろ銀』というお店があったり、なかなか魅力的な店が連なります。どこに入るか決めかねて、ついついぶらり歩いてしまいました。

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　どこをどう歩いているのか判らないけれども、こうして歩いてみるというのも楽しいものです。東京を離れてどこかを旅している気分にもなれます。

　そろそろ次のお店を、と思い始めた頃手頃な立ち飲み屋さんが目に留まりました。戸口に立っていた店員さんに、レバ刺しはあるの？と尋ねるとあるとのことで、自動的に入店決定。いや、これはカジュアルな立ち飲み屋さんですね、『つちのと』さんというお店です。

　改めて頼むまでもなく、ホッピーを飲んで待つことしばし。牛レバ刺し￥380は入荷日と量が限定ですが、運良くゲットできました。っていうか牛レバは豚に較べるとお高めなのですが、これはエラくリーズナブルですネ＾＾ｂ。この時点でグンとテンション上がってきました。店内はサラリーマンと年配の馴染みの常連客で一杯です。他にもホワイトボードに日替わりのおススメメニューも豊富に揃っていてそれぞれ￥300から￥400とお手頃です。基本的にお代は料理と引き換えのスタイルです。

　値段はというとこんな感じです。オムレツ類￥380、春巻￥300、ロースとんかつ￥400、チキンかつ￥380、はんぺんバター焼き￥380、厚揚げ焼き￥300、茄子味噌炒め￥300、いか軟骨￥300、白身フライ￥300、たこ焼き￥300、シューマイ￥300、いかゲソ揚げ￥300、かきフライ￥380等など全体的になかなかお安めで、テキパキと料理をこなしている大将も良い雰囲気です。安さを狙えば幾らでも他にあるのでしょうけれども、この神田界隈では大したものだと思いますよ。
　厚揚げを追加してホッピーを飲み干すとそろそろ良い気分。

　『つちのと』さんを出ると、隣りにまたしても立ち飲み屋さんを発見。『立ち呑み　浜街道』さんですこれもまた気になりますね(^＾;)。と申しましょうか、店先の価格表を眺めてみると異常に安いのに気が付きました。
『サワー類100円から、芋焼酎200円から、日本酒200円から、生ビール300円から、おつまみ100円から』とあります。これは入ってみるしかないでしょう。

　さすがにここまでホッピーを二本、都合4杯ほど飲んで来ていますのでこちらでは下町ハイボール￥100(驚)を注文しました。上手い具合に冷蔵庫を活かしたショーケースからつまみを選びます。イカの三升漬け￥200というのは初めてです。麹を使った塩辛のようなもので、これはいいつまみになります。いろいろと、小振りながらつまみはそれぞれ手を掛けたものが揃いどちらかというと魚系が多いですかね、ワタクシ好みです。

　こちらが驚きのドリンクメニュー。生ビールはサッポロを使用しているようです。レモンサワーからウーロンハイ、梅干チューハイまで全て￥100。これなら缶ジュースよりも安いですね。先ほどのお店も気に入りましたが、こちらのお店もどういうカラクリがあるのか知りませんが、このお値段は驚異的ですね。いい加減そろそろ酔ってきたのでこれにてこの日は帰ることにします。

*1:尋ねてみると一人の場合は一種類ではなくミックスしても良いということでしたのでそのようにしてもらいました