北極会・緊急招集

カシラ¥260@まるかや・北千住

 先週、久し振り(約二ヶ月ぶり)に『北千住を極めようとする会』の略称『北極会』が開催されましたが、初期からのメンバーである関西に戻ったHさんが急遽東京出張が決まったとのことで、北極会を開催しようというメールが舞い込んできました。Hさんの緊急招集メールの後、先日の北極会の後ですが、集まる意志を表明してくれたのは、SnowとNさん。Yちゃんは仕事の都合で参加できず(残念)。また今回は当日ながら新たにKちゃんも、昼間は青梅の方に山歩きに行っていたのにも拘らず、参加の意思表明。流石に約半年振りのHさんの上京に皆さん心が優しいのです@北極会。ということで昨日の土曜日緊急的に集まったのは5人のメンバー。

 自宅から北極会の会場である北千住にアクセスする方法は何通りもあります。

等などありますが、一番交通費を掛けないのは、

 業平橋駅まで徒歩で約15分以上20分未満ですが、どのみち錦糸町まで歩いても8分ほど掛かりますので、ビミョーですけれども。
 ということで横川にあるJTの工場(正確にはジェイティエンジニアリング?)から建設中のスカイツリーをパチリ。いつもは三目通りのあたりを歩いているのですが、曳舟川通りと言われるこの通りを歩くとスカイツリーが思わぬほど近くに見えますね。今日現在398mだそうです。

 業平橋駅界隈では、建設中のスカイツリーの様子を撮影する『にわかカメラマン』や携帯電話片手の観光客が多く集まっています。そんな群集を尻目に改札へと急いで、到着しました北千住。Hさんは仕事が早く終わったと言うので来てみたら、まだ西日暮里でメールの作成中。呼ばれて焦ったワタクシは待ちぼうけで、しばし北千住駅前に佇むワタクシ。

 15分後にようやくやって来たHさんを連れて向かった先は、裏路地にひっそりと花咲く『まるかや本店』さん。実際の集合時刻の19時まで45分ほどあるので一杯飲んでいようという寸法です。軽めのつまみと言うことでガツ刺し¥390と焼き物(カシラ¥260・二本)を注文。こちらのお店は生ホッピーが楽しめます。残念ながら瓶のホッピーは置いていないようです(少なくともメニューには掲載がありませんでした)。*1

 店員さんが向こうを向いた時に気が付いたのですが、加賀廣さんの文字をTシャツの背中に見つけました。尋ねてみると、北千住にある加賀屋さん出身の各店舗の名前を連ねたTシャツのようで、それでこちらのお店の名前も『まるかや』本店となっているそうです。この東武線沿線にはこのように加賀屋さん出身のお店が幾つもあるのは偶然ではなく必然のようです。
 時間に追われるように二杯ほど飲み干して、焼き物はカシラを塩で頂くと、そろそろお時間のようです。支払いを済ませて駅前に急行します。果たして、Nさんは居ました。

 普段、北極会ではあまり使われることがない焼き鳥の『石井』さんがターゲット。複数だと二人までが入りやすいのですけれども、今回ダメもとで行ってみるとギリギリ入れました(嬉)。もちろん、先にいらしたお客さんが詰めて下さったお陰もあってのことですが(感謝)。
 こちらのお店ではお通しが一つのキーポイントにもなっています。割と焼き鳥屋さんだと使っている食材の余剰具材であるとか、やっつけ仕事が多かったりするのですが、比較的食材の少ないと思われる焼き鳥屋さんの中でも凝った物を出してくれて新鮮な驚きがあります。今回は玉子焼き。ワタクシは関東スタイルの甘口の玉子焼きが苦手。今回もまさにそれなのですが、おろし大根としらすが載せられているせいで、比較的サッパリと頂くことができました。
 いつもの梅大根はメニューから消えてしまったとのことでしたので、梅きゅう¥300と時間が掛かる(焼き時間およそ20分)というスペアリブそして馬刺し¥550を思いつくままにてんてこ舞いの厨房に注文ししばらく酒を飲みながら談笑していると、怒涛のように次々と出来上がってきました。

 もちろん焼き鳥屋さんでもありますから、焼き物も欠かせません。まず外せないのはこちらのレバー。若焼き(レア)を味噌ダレで注文。ボッテリとした大振りのレバーがいつもながら素晴しいのです。Hさんが先ほどの『まるかや』さんでぼんじりって?と尋ねるので最後に頼んでみました。つくねは比較的他店との差異は感じられませんでした。それでもついでのカシラはやはりこのお値段そしてガス焼きという条件からは考えられないほどのクォリティです。焼酎も平蔵+海という芋焼酎をロックで頂いてすっかり満足。っていうか満腹になってこの後がキツそうなぐらいでそれでもお会計は一人¥3,000ほどでした。

 仕事があったせいで遅れていたSnowが到着したとのことで、飲み屋横丁前のマック前で合流すると、Hさんの希望で毎度お馴染みの『大はし』へと移動。しかし、近付くと貼り紙がしてあり営業されていないようでしたので、急遽路線変更。串煮込みの『藤や』さんへ向かいます。先行してお店の様子を窺うと5人入れそうでしたのでKちゃんと待ち合わせしている残りのメンバーを呼びに戻って、無事『藤や』さんに入ることが出来ました。この人数だとカウンターには座れませんが、奥の座敷でゆっくりできるので好都合なのです。どこか地方の親戚宅にお邪魔しているような居心地を感じながら、こちらでは金宮焼酎の麦茶割りがイチオシですね。
 お通しのクラゲをつまみながら煮込みが温まるのを待ち、まだ食べていない遅れてきたメンバーは好きなものをどんどん注文するように促して、キャベ玉、クサヤ(絶品。八丈島産と何度も念を押される)をつまみます。

 大皿に盛られた煮込みは初めての方が多い一同の注目を集めるには最適。いつもながら牛モツの様々な部位を楽しめる煮込みは、やはり美味しいですね。硬茹でになってしまっている玉子も味が染みて、これなら『大はし』に入ることが出来なかったことも忘れ去られてくれたのではないでしょうか。たくさんの常連さんでひしめいていたカウンター席もいつしか、ひとり、また一人と消えていき気がつけば我々だけが残り、そろそろお暇しましょう。女将さんのお手製の塩らっきょでサッパリした後、北千住駅に向かった我々の足取りは無論軽いものでした。

*1:ワタクシは生ホッピーに重きを置かない主義です。