仕事にかこつけて蕎麦行脚

向島ICそば 山本や

 今日は埼玉は狭山にあるお客さんに納品のついでに、お中元の時期ということもあり直接手渡しでご挨拶に伺いました。製造業が大不況の真っ只中、コンスタントに注文を下さる上客ということもあり、社長から直々に丁重にご挨拶してくるようにと(←やや大袈裟)のことで、いつものようにお茶菓子でそれこそ『お茶を濁して』も良いのですが、季節柄冷たく冷して頂くゼリーも捨てがたいもの。しかし考えている内に妙案が浮かびました。
 向島ICの入口の程近くにある『言問団子』や『長命寺の桜もち』といった手土産が洒落ているのでは?というところ。早速出がけに念のため定休日を調べてみるとあいにく『言問団子』は今日が定休日、となるとという不安もありましたが『長命寺の桜もち』の山本やさんは定休日ではなさそうだし、時間も9時からと早くから営業していらっしゃるので渡りに船とばかりに車を走らせました。
 お店の前の3台ほど停められそうな駐車場に車を入れると、ガラス戸に今月の定休日が貼られていて、丁度昨日月曜日がそうだったようです。うーん、ついていますね(嬉)。

 まだ開店したばかりでお客さんも居なかったので、そっと中に入っても全然気付いてくれませんでした(悲)。しばらくショーケースの前に立ち、厨房から聞こえてくるオバチャン達の話し声を耳に、久し振りに来た店内を眺めます。以前、そうですね8年ほど前に一度来た記憶はありますが、殆んど覚えていません。店内ではお茶と桜もちを頂くことのできるテーブル席と緋毛氈を敷いた席とがあります。天気が良ければ表に出してそこで頂くのも一興というものでしょう。

 暫らく佇んでいるとようやく気付いてもらえたので15個入りのものを所望し、しばし出来上がるのを待ちます。先述したように一ヶ売りからあり、お茶がついて店内では¥250で頂けますが、持ち帰り用では、6ヶ入り¥1,200(@200)、10ヶ入り¥2,000(@200)、12ヶ入り¥2,300(@191.6)、15ヶ入り¥2,900(@193.3)、20ヶ入り¥3,800(@190)、25ヶ入り¥4,800(@192)、30ヶ入り¥5,700(@190)などと取り揃えられています。以上箱入りの値段ですが、籠入りというものもあり若干割高になるようです。

 少し待っている間に、お会計を済ませて出来上がったのを受け取り店を出ると、振り返りパチリ。少し上の方が霞んでしまっている建設中のスカイツリーが見えました。車に乗り込んで向島ICから首都高に乗ります。途中江北JCTから分岐し大宮方面に向かうのですが、飛鳥山トンネル内で接触事故のために渋滞が発生し、その先には池袋方面への渋滞の車列が連なっていました。こうした渋滞の時には得てしてこうした余計な事故が起こりやすいのです。
 外環を経由して関越道に乗って川越ICで降りると狭山方面へ。お客さんの下へと辿り着いて、納品を済ませ、担当者の方に面会し幾らか話した後いつものようにお待ちかねのお昼タイム。そこからそれほど遠くない、それも帰り掛けの方向にある蕎麦屋さんへ向かうことにします。納品とは名ばかりに、こちらが目的だったりします(内緒)。

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 そういえば、昨日は昨日で群馬県太田市というところのお客さんに納品で出掛けたのです。いつもは隣りの大泉町を抜けて羽生ICから帰るのですが、チョッと気分を変えて太田市の中心部を抜けて栃木・足利方面に向かっていたのですが、太田市の中心部は鉄道が高架化されたにも拘らず、結構な渋滞。途中でウンザリしつつも、国道50号線沿いの佐野ICの近くにある『元禄』という蕎麦屋さんで昼食でした。現在の佐野市に併合された田沼・葛生という町は蕎麦どころでありかなりの蕎麦のお店があります。アクセスが良い割にこの『元禄』というお店の蕎麦はなかなかイケるという記憶があるので、久し振りに食べて見ました。久し振りながらそばの香りが若干弱いように感じつつも、この時期なら仕方がないかと、フォローを入れつつ美味しく頂きます。また今回特に印象に残ったのは、ツユの出汁に使われている鰹節の香り。かなりスモーキーな香りが強く、そのせいもあり蕎麦の香りがめけているように感じられたのかもしれません。せいろ(もり)蕎麦¥600で二八の手打ちは立派、栃木県自体手打ち蕎麦の値段と量は比較的リーズナブルな部類にあるといえると思います。大盛りでもプラス¥200の計¥800でした。
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 話は戻って、今日のお店。過去に何度も取り上げている埼玉県はふじみ野市にある『甚五郎』というお店。所沢を中心に何軒か暖簾分けのお店があるようです(未確認)。

 せいろ蕎麦¥730の大盛り¥360で計¥1,090。ここのところせいろでも細打ちのものと太打ちのものを食べ較べたりしていたのですが、やはり普通に細打ちのほうが好みなので、今回は大盛りにしてみました。食べ始めはスルスルと幾らでも入りそうなんですが、やはり途中からだんだんお腹に溜まってきて今日はこれぐらいで正解でした。こちらのお店のツユは干し椎茸の出汁がかなり利いているのが特徴。ワタクシは好きですが、もしかしたら好みが分かれるかも知れません。今日も満足の甚五郎さんでした。思いがけず二日連続で手打ち蕎麦のお店を訪れましたが、まだ長野のお客さんのところにも行く予定がありますので、思わぬ蕎麦行脚が出来そうです(嬉)。