そして大森へ

厚揚げ焼き

 健康診断の良好な結果を知り、仕事上がり*1にはどこへ行こうか、としばし考え久し振りに大森へと出掛けることにしました。錦糸町よりも東にある船堀という街はもう殆んど千葉に入りそうなぐらいなのですが、大森というのはその先の蒲田の先は神奈川という立地にも拘らず、都営地下鉄とJRを乗り継ぐこと2回、44分で大森の駅に降り立つことができるのです(驚)。
 とりあえず北口の駅ビル『RaRa』の中のRecofanを訪れ、涼みながら汗が引くのを待ち、CDをチェックします。欲しいCDは幾らでもあるのですが、買うべき掘り出し物は見当たらなかったので、グッと堪えて飲みに行くことにします。

 北口改札の前を通り、海側に向かいますと皆家路へと急いで駅まで足早に凄い人の流れです。火曜日から飲みに行こうという人も少ないのでしょう。バスターミナル方面に向かおうとした時に、ふと左手方向に立ち飲み屋さんを発見。立ち飲みは大好きなのですかさず入ってみることにします。『立呑み処 貢ちゃん』と店先に書かれていまして、『土用うなぎ丑の日』の貼り紙が掲げられていて入口からわんさかお客さんが見えています。続いて二人客が来たので、急いで人々が並ぶカウンターを奥に進んで行きます。一人というと一番奥の所をあてがわれ、そこは物が乱雑に置かれていてあまり良い場所とはいえません。
 『土用うなぎ丑の日』ということで持ち帰り用のタレと箸、パックが置かれていてうーんと思いつつ、緑茶ハイ¥330を注文。メニューの最初にうなぎから始まるのでこれが売りなのでしょう。てんてこ舞いの男性店員に、焼き方の店長らしき人物がもっと要領よく動けと叱っているのですが、あまり気持ちの良いものではないですね。そ知らぬふりで、もう一人のオバちゃんにお新香を頼み、少しアルコールが回ってくるとそんなこともどうでも良くなってきまして、もう一杯チュウハイを頼みました。焼酎のソーダ割というとすぐに通じてくれて、こういうところは嬉しいですね。こうした立て込んだ日ではなく、また別の機会にでも来てみないと判りませんので評価は保留ということで。

 お次は、前回ひと月ほど前に来た時に偶然見つけた『たべごろ』という富山の海の幸が楽しめるお店。前回は初めてなのにもかかわらず、富山出身の料理長さんと話が弾んで楽しませてもらったんだよなぁとひとりカウンター席に掛けて、その姿を探しますがどうも厨房に引っ込んでいて見当たりません。その代わりと言ってはナンですが、レジのところにヌウッと立っている男性と初見の若手が注文を取りたそうに突っ立ています。緑茶ハイ¥400を飲みつつ、ゆっくりとメニューをあらためますがどうも前回とは違う様子。微かに見たことのある女性店員が来たので小声で聞くとやはり料理長が代わったようです。リニューアルしてメニューも変わったので違和感を覚えたのでした。

 やや気落ちしながらも、お通しの三点盛りはなかなか楽しめます。これだけで出る訳にも行かないので、ほたるいか三種(塩辛)¥780をもらいます。赤造り、黒造り(墨造り)、普通の塩辛と同じ素材ながら全く別々の味わいで、お酒が欲しくなり立山(本醸造)¥500を頂きます。
 話は前後しますが、お通しは油揚げに詰め物をして煮たもの、竹の子の煮物、山菜の煮物と三種類で見た目にも美しくこれで¥300、お会計も¥1,980という良心的なお値段だし高評価したいところ。ただ前の料理長を刷新してリニューアルし、経営のテコ入れを図りたいのは判りますが、あのように後ろでヌウッと立っている男性(恐らくオーナー?)の存在がマイナスになっていることに気付いてくれたら・・・と思いました。

 そこで、大森に来たらいつも立ち寄る富士川さんに足を運びました。やはりここは気がほぐれると言うか、ホッとしますね。海老を茹でてマヨネーズを添えてお通しに。マヨネーズを避けてホッピーのつまみにします。毎回レモンスライスを取り除いてから軽く後悔しつつ飲み始めます。どうもお店によってこのようにレモンスライスが入っていて、決してレモンは嫌いじゃないのですがホッピーに入っているとイラッとします。唐揚げには掛ける派なんですけれどもね。

 酢盛りという魚介の酢締め三点盛りを頂きます。元々酸っぱいものは得意な方ではないのですが、身体のことを考えて食べるようにしたら最近はこうした酢締めが好物になってきました。左から鯵、酢ダコ、〆鯖とやはりここ富士川さんは魚介系に圧倒的な魅力があります。それにしても顔馴染みになったあのお兄さんは最近会いませんがどうしたのでしょうか?少し寂しい気がします。厚揚げも焼いて貰って、二杯めのホッピーも飲み干すとそろそろ良い気分。またしても大森の富士川さんで満足の一夜となったのでした。

*1:健康診断は午前中だけでその後、会社に急行した