続・にら玉 焼きタイプ

にら玉は美味しいです♪

 さて、先日突如として始まった『にら玉の研究』。お店の味を再現してみよう、というほどのものではありませんが、記録としての写真がないため過去の記憶を遡って再現してみようと思い立ったこの企画。二回目はオムレツっぽかったり、中華でいうカニ玉(芙蓉蟹)っぽい作りだったりとありますが、要は玉子を加熱して一つの形に作るタイプを取り上げようと思います。今回のタイプは玉子の分量がニラよりも多くなるタイプで、ニラが多いタイプだとまた別のスタイルになるのでそれはまた別の機会に。

  • 3・4cmの長さに切ったニラ(半束)を一旦軽く炒め、軽く塩・コショウで味付け。
  • あらかじめ割って溶き解した玉子(2ヶ)に日本酒少々(小さじ1程度)、薄口醤油小さじ1を入れたところに炒めたニラを投入。
  • 両者を混ぜてから、サラダオイルを引きなおし熱したフライパンに一気に注いでオムレツを作る要領で焼き、形成。皿に盛り付けて完成です。

という具合ですが、ニラのシャキシャキした食感を楽しみたい向きは、炒めすぎないのがコツ。薄口醤油は無ければ濃口でも可なのですが、色味が濃くなるので調整が必要です。また日本酒ではなく『みりん』の方が風味は甘くなりますが、焦げやすくなるのでご注意を。更にサラダオイルではなく胡麻油を使うとグッと中華っぽい風味が増します。その場合はフライパンではなく、中華鍋で作るとまん丸のカニ玉タイプのものが作れます。ニラは炒めないで作る手抜きバージョンもありそうですが、その場合はある程度中まで火を通さないといけないので玉子のふんわり感が損なわれる恐れがあります。
 出来上がったにら玉は若干の味付けをしてありますが、実際にはそれほどでもないので、醤油を掛けて食べることが多いかもしれませんね。もちろんソースが好きならお好みで。このタイプは栃木県は宇都宮の東力士酒造という酒蔵直営の居酒屋さんで出されたのを懐かしく思い出します。残念ながら今調べると昨年春(2009年3月)に閉店されているようです(涙)。

 またこのタイプだと、先述したシンプルな焼いたままのものもありますが、餡かけタイプのものもお目に掛かります。中華系のお店が多いようです。今回は甘酢餡にしてみましたけれども、酢を入れずにオイスターソースを利かせて、鶏がらスープと共にサッと作った醤油味、塩味の餡もなかなかおつなものです。ということで、今回は作りながら、にら玉の両側で違うものになるように計算して作りました。最初はシンプルな右側に醤油を垂らして、左側の餡掛けの部分は解しながら餡を絡めて。玉子のタンパク質、ニラにはベータ・カロチンやビタミンA、ビタミンC、ミネラルの栄養成分が豊富で、シンプルながら美味しく健康的な一品です。