にら玉 第四弾 玉子とじ

にら玉

 にら玉の研究も今回で第4弾、すっかりお馴染みになりましたね(自己満足)。ということで今回は王道の玉子とじのタイプについて。
 ワタクシが実家にいた頃は、これでした。母親はニラがダメでしたので、味見もせずに作っていたと後年白状していました。甘辛い出汁の中でにらを入れて、溶き玉子でとじるというシンプルなもの。以前述べた、オムレツ(かに玉タイプも)のようなにら玉とは対極にあるような『にら玉』ですね。ただ、そのようなタイプはにらの玉子(包み焼き)とでもいう語句を短縮したかのような成り立ちですが、こちらのタイプはにらの玉子(とじ)という言葉の後半を略しているように思えます。

基本は和食の八方だしを利用すると簡単かつ失敗なく作れると思います。出汁8、醤油1、みりん1の割合ですね。味の濃いほうが好きな方や酒のつまみだとするともう少々出汁の割合を減らして出汁6〜7にするか、上記の割合で作った出汁に少量の塩や砂糖を加えると良いかもしれません。これをテフロン系の鍋で温め、沸騰する前に5cm程度に切ったニラを、茎の方から投入し、サッと煮立ったところで溶き玉子を流し入れて弱火にし、蓋をして30秒ほど加熱して出来上がりです。もちろん堅めが良ければ長めにし、トロトロが良ければ短めに調整すればよろしいですね。
 味が濃いとつまみにはなりますが、せっかくの出汁にも旨味が出るので余り濃くしない方が出汁まで楽しめるかと思います。

 こちらのタイプは新小岩の『伍市」さんで頂いたもの。熱く熱した薄い土鍋でグツグツと煮込んで供されました。寒い時期には最高のつまみとなってくれます。またこのような暑い時期にでも、夏バテ解消にバランスの取れた料理として最適ではないでしょうか?ワタクシはここに七味をパラリと掛けて頂くのが好みであります。