上野ではしご酒2〜大山・信濃路@鶯谷〜

肉の大山店内

 さて後から合流したぽぱいさんと向かった先は、一軒目の『たきおか』さんと二軒目の大統領さんの丁度中間地点に当たる位置にある『肉の大山』さん。『肉の』と頭に接頭語が付くようにこちらは肉の卸・小売をやっているお店の直営店で、店先では立ち飲みコーナーもあるし、ドアを開けると小売の冷蔵ケースがあったり、そこからはカウンター中心の奥にはテーブル席もある中々広いレストランスペースもあります。何となく言葉だけだと異次元空間のようですが、一度行かれるとその雰囲気がお分かり頂けると思います。

 店内はほぼ9割ほどが埋まっており、複数のグループはウェイティングのボードに名を連ねていました。一人客ならあちらこちらにに空席もありそうなのですが、テーブル席は空きそうにないです。それでも3人で話しながら待つこと10分弱。カウンター席に横並びに席を確保出来ました。まだ素面のぽぱいさんはお疲れビールということで大生ジョッキを、みやけんさんとワタクシはホッピーを(こちらのお店はホッピーは白のみ)頂くことにします。乾杯をして、煮込み大好きな三人はもちろん煮込み(大山名物特製煮込み¥367)を頂きます。画像のようにタップリのネギが素晴しいプレゼンテーション。そもそも、こちらはレストランとしての体をなしているので、そこかしこに他の大衆酒場とは違った趣が感じられます。

 煮込みは比較的早く提供されたものの、揚げ物がなかなか来ないのでまだ一軒目で空腹だろうと思い、次善の策としてアンティパスト(正式には気まぐれアンティーパスト¥945)を頂くことにしました。アンティパストとはWikipediaによると

前菜として作り置きの料理が多い。ハムやチーズ、燻製、カルパッチョなど

ですので、こちらは待った実感もないまま比較的早く出て来ました(助)。内容的にはスモークドサーモン、合鴨のスモーク、生ハム、ローストビーフ、アサリの白ワイン蒸しにいくらかのサラダを添えたもの。ルッコラやチコリの風味が楽しめてこれで¥945だと一人では他のメニューに手を出せないので気が引けますが、3人だと丁度良いのです。

 そうこうする内にやって来ました揚げ物の大群。やみつきメンチ¥105を筆頭に繰り広げられるメンチは三種類、特製¥210、匠の和牛メンチ¥400をそれぞれと、コロッケ、ハムカツなど。ワタクシは過去に学生時代三日間晩御飯のおかずにメンチカツが続いてそれ以来トラウマのようになってしまい、苦手なメニューですがこれは興味惹かれて食べてみました。まずは匠の和牛メンチから。箸で割るとジュワーッと肉汁が染み出てきます。やみつきメンチのほうがアツアツだったと他のお二人が証言していましたが、特に違和感なくこれは間違いなく旨いジューシーなメンチカツでした。続いて特製メンチ¥210。箸で割ってもそれほどジューシーさはないのですが、これはこれで肉の味が濃いように思えました。やみつきメンチはその価格¥73からして無理もありませんが、比較すると二周りほど小さい感じ。肉がまるで違う種類だと食べ較べて判りました。しかし、好みによってはこちらで充分という場合もあるでしょうし、価格差6倍近いですからその時の気分と予算に合わせてチョイスすると宜しいでしょう。

 と、ここでまだ仕事を少し残しているぽぱいさんがそろそろ、と戻らなくてはならなくなったのでお会計をしてもらい次に移動することにしました。ぽぱいさんを手近な上野駅で送りつつ二人はひと駅先の鶯谷へ移動します。もうお判りですね、北口改札から十数歩で到着の『信濃路』さんです。時刻は22時過ぎ、混雑した時間帯は過ぎてひと段落した感じです。壁を見ながらのお酒はチョッと避けたいし、こちらではテーブル席よりもカウンター席がメインだと思うのでかなり奥の方の席を選びました。こちらでもホッピーをチョイス。二人ともそろそろ酔っ払いモードです。つまみは何にしましょうかね、おっとタイミング良くサンマ刺しがあります。


 値段はさして高くはないものの(¥300台)、これは二人でつまむには丁度良い量。隣りの若いお客さんが頼んでいた麻婆豆腐¥250にも心動かされましたが、これだと白いご飯が欲しくなりますかね^^b。この時間帯だとお酒もそうですが、お腹を空かせたお客さんも多数訪れ良い匂いを嗅ぎながら、徒然と話をしながら酔いに身を任せる二人は終電よりは早くの帰還。それでも鶯谷から、秋葉原方面へ3駅戻れば良いワタクシは空いている車内のシートに座るといつも通りの就寝タイム。気が付けばそこは品川駅で、慌てて反対ホームから池袋方面の山手線に飛び乗ったのでした(恥)。