神田レバ刺し旅

レバ刺し@加賀屋 神田店

 今年の異常すぎる暑さの中、あまり他の街へと出掛けることも無かったですが、ここへ来てようやく涼しさが訪れてやる気がムクムクともたげて来たようです。久し振りに仕事帰りに神田の街を目指してみましょう。いつもは秋葉原とセットで神田を訪れることが非常に多いですが、今回は純粋に神田を目的地に設定。好物のレバ刺しを食べられるところはないかな?と検索するとヒットしたお店があるのでチラッと読むと、かなり高評価なものでこちらをターゲットに訪れてみましょう。

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 目指したのは西口通りと言われる飲食店がひしめき合っている通り(神田駅界隈はどこも飲食店だらけでなんですが)。都営新宿線一本でアクセスするには岩本町駅からだとかなり東に出てしまうし、今回は小川町の方が近そうです。
 小川町駅で降りて地上に出ると淡路町の交差点から司町の方面を目指し歩いて行きます。今話題の日本振興銀行の看板が目に入り、写真に収めようかと思いつつ前に辿り着くと、ガラス面に色々な紙が貼られていてガードマンが二人周りを睥睨するように立っています。
 少し先に行ったところに西口商店街と書かれたアーケードが見えます。ここが目指す通りですね。その入口近くに196円の文字が躍動するように自己主張をしているお店があります。
 最近では全品300円の居酒屋も珍しくはなく、290円、280円オールとその価格競争は熾烈さを増し、ついには新宿でも240円オールのお店が出現したようです(驚)。その伝で行きますと、神田ではとうとう196円なのか、と驚愕しながら近付いて別の角度からお店を確認すると196円をやや大きく目立たせて、その両脇に396円、296円を従えていて、別にそれほど驚くには値しないのです。数字のマジックで安いように錯覚しそうですけれども、普通に考えると200円、300円、400円をそれぞれチョッとだけ割り引いているということであり、別に驚くような安いお店ということもありません。
 その西口通りを右(西)に折れて目印のローソンを探しますが、そこはいつしかスーパーに取って代わられそれでも少し向こうに目指すお店の提灯が見えます。『好ちゃん』というお店で『よしちゃん』と読むようです。入口の前にはかつては女の子だったと思しき女性グループが待ち合わせでもしているかのようにたむろしていますが、ワタクシは委細構わず外観を望遠で撮影をして中に入ってしまいました。*1店内はまだ口開けで誰もお客は居ませんでしたが、既に予約が入っている様子で19時前まででしたらと、カウンター席に通されました。まだ1時間近くあるので無論OKなのです。ホッピーが¥500とはややお高いですが、場所柄を考えると仕方ないのかもしれません。お通しのキャベツぶつ切りはタラコマヨネーズみたいのが掛かっていたので、掛けないのを下さいと言うと快く変えてくれました。
 メニューを眺めて目当てのレバ刺しを注文。¥680とは計算外でしたが今回はこれが目的ですから外す訳には行きません。ホルモンがメインのお店ですから恐らく牛レバーなのでしょう。そう考えるとそれほど高い訳ではありません。*2
 それにしても、全体的にやや価格は高めに感じました。これは一人で来るお店というよりは皆で来て割り勘をした方が安く上がりそうな感じです、一人だとそれほどつまめませんから。メニュー全景はこちら。ピントが甘くて申し訳ありません(恥)。ホッピーの中身¥250を2杯お替りして、ほろ酔いでお会計¥1,980を支払って外に出ます。外はすっかり暗くなり、ネオンは輝きを増しています。

どこへ行こうかと思案しながら先ほどの西口商店街のアーケードのある信号まで戻ると、不意に加賀屋さんを思い出しました。神田には南口に加賀廣さんもありますが、こちらの加賀屋さんもウェブ上では高評価だったと記憶しています。早速入ってみることにします。

 お店の方に一人と告げると、まだ空席が半分程ある中、入口のすぐ横の4人掛けのテーブルに通されました。一人なので恐縮しちゃいますが、構わないようです。お客さんはほぼ9割方サラリーマンのオッサンばかり。女性は添え物のように2・3グループに少数いるぐらいです。
 こちらでも早速ホッピーを注文し、レバ刺しがあるか確認すると大丈夫とのことで即座に発注(嬉)。背中が写っている大柄のサーファーっぽい店員さんは、明るいキャラクターの見掛けと裏腹に目端が利きグラスが空になって中の追加を頼もうとしていると、既に氷を入れた焼酎を運んで来てニッコリ笑っています。もちろん異論はありません。
 レバ刺しもなくなったところで、厚揚げを追加します。普通の厚揚げ焼きを予想していましたが、やや時間が掛かっていて、それを申し訳なさそうに、これで時間を繋いでいて下さいねとのニュアンスで女性店員さんがサービスで枝豆を出してくれました(嬉)。それをつまみながら飲んでいるとやってきたのがこんもりとネギが盛られた立派な厚揚げ。これは市販のものを焼いただけのものではなく、自家製で揚げてある感じです。なるほどこれなら満足度アップです。また一つ良いお店に出会えた喜びを噛み締めながらお店を後にしたのでした。

*1:暫らくして案の定入ってきましたが。

*2:改めてメニューを見てみると牛なのかはハッキリしませんね。