押上・業平橋 スカイツリーのお膝元にて

厚揚げ焼き@松竹・業平

 スカイツリーを撮影した我々一行は、四ツ目通りを渡り松竹(しょうちく)さんへ参ります。考えてみると実に久し振りです。ガラリと扉を開けると、まだ口開けでしたけれども炭火が頼もしく熾っています。入り口にも置いてありますが、こちらのお店は備長炭を使っております。備長炭は火持ちが良いという特徴がありますが、火起こしには結構手間と時間が掛かります。

 そんな炭火で焼き物を焼いてもらう間に、ホッピーで乾杯。丁寧に焼かれたテッポウから届きました。こちらのお店の近くにはレバ刺しで有名な『まるい』さんもありますし、生ホッピーが飲める『大黒屋』さんも常連のお客さんで賑わっています。レベルの高い三店が凌ぎを削る、モツ好きにはたまらない地域になっています。


 つくねとタンも焼けてきました。最近では自宅で七輪で焼きますが、こうして色々なネタを楽しむというのはなかなか難しいものです。焼けるまでに色々と話をしているとみやけんさんから到着しました、とのメールが入ってきました。予定よりも少々早めの到着に、慌ただしくお会計してもらい残りの串物と厚揚げ、煮込みを平らげるとお店を後にし、浅草通りをタクシーで移動、三つ目通りの公差点へと急行すると、みやけんさんと合流。

 本所吾妻橋駅の界隈ではその名を轟かせる『稲垣』さん。押上にも兄弟店がありますが、こちらはその本店。奥にも店が広がり、とても大きなお店でかなりの客を収容できます。この日もサラリーマンを中心に賑わっています。かつて来た時には奥に導かれ一旦外に出た後、別館に連れて行かれました。お店とお店の間には舗装された道路があったり、スナックも経営していたりと多彩に客を集めています。



 みやけんさんと蒼龍さんは今回が初顔合わせ。あいにくホッピーが置いてないこちらのお店では、みやけんさんはビール、ぽぱいさんと蒼龍さんはビーハイなる飲み物を、ワタクシは緑茶ハイで乾杯。ビーハイは焼酎をビールで割ったもの。ホッピーが焼酎をビールテイストの『ホッピー』で割ったビールを模したものであるのに対して、こちらは本家のビールで割っていてこれは酔いそうですね。最近ではマッコリをビールで割った『マッコビー』なるものもあるようですが、グルングルンに回りそうで、ワタクシは手を出していません。

 こちらでも煮込み、小肌刺しと頼みましたが、この日の白眉はこちらのさんま刺し。花をモチーフに丁寧に盛り付けられたさんまは今が旬の味です。今年はさんまが不漁ということで、形も小さく脂のノリがヨロシクありませんけれども刺身で頂く分にはサッパリしてこれも悪くありません。さんま刺しは意外と後でしつこくなったりするので、かえって好印象でした。

 焼酎のボトルを一本入れていたのが、いつしか中身がなくなりお次はすぐ近くの『とん平」さん。過去ににこけんでも使わせてもらいましたが、馴染みのお店。親子3人でいつも気持ちの良い接客。カウンターで焼き物担当の親父さんを眺めつつ飲むのが心安らぐのですが、この日は久し振りにお座敷で。ワタクシにはこちらのお店の方がしっくり来ます。焼き物をタレと塩で頂きますが、こちらも炭火焼きで噛み締める楽しさを感じます。ホッピーを4人で飲めば、ボトルで焼酎を供されます。

いつものレバ刺しを頼み、一人ではなかなか頼めないシュウマイ、定番の煮込み、名物のジャンボレバーと人数が多いのでそれでも直ぐになくなりますね。
 そこからどういう話の流れになったのか、タクシーに乗り込んで上野までひとっ飛び。立ち飲みのカドクラさんで痛飲したしっぺ返しに翌日痛い目に遭っちゃったのはワタクシだけではないでしょう。