餃子の王将と日高屋

 長引くデフレの荒波の中、外食産業、とりわけファーストフード*1ではマクドナルドの一人勝ちということが伝えられていますね。ワタクシはマクドナルドでは10年以上お金を使っていないので縁がありませんね。詳しい最近の事情は判りません。
 一方今日の表題の『餃子の王将日高屋』さんも伝え聞くところによると業績は順調だとか。少し前*2の日曜日朝の『がっちりマンデー』日高屋の社長さんが出ていて、なかなか興味深い内容でした。
 格安の中華料理ということもさることながらお酒を楽しむ、居酒屋的な使い方をする客の比率が非常に高いとか。長らく近所にはありませんでしたが、一昨年の秋頃いつの間にか錦糸町駅の北口にオープンしていました。
 錦糸町と亀戸というのは面白いもので、錦糸町の方がビル(楽天地・アルカキット:旧そごう・オリナス・ロッテシティなど等)は大きいものがあり街の作りが近代的なのに対し、亀戸はもう少し庶民的というか街自体雑然としたものと亀戸天神に代表される歴史のあるものの集合体で飲み屋さんなんかは数こそは拮抗していつつも、亀戸の方が面白いお店が多いように思うのは、『他人の芝生は青く見える』の好例でしょうか。いずれにしてもこの二つの街は、総武線でひと駅の距離*3でありつつ相互補完の関係性があるように思います。

大きな地図で見る 亀戸にあって、錦糸町にないものというのは結構あります。ラーメン二郎や最近まではツタヤ、ブックオフなどは錦糸町にはありませんでした*4。そして餃子の王将もそんな中の一つ。京葉道路明治通りの交差点に昨年亀戸店がオープンし、いつも仕事帰りにバスから眺めてはいたものの、ついに先週の木曜日の夕方にそぼ降る雨の中、入ってみることにしました。実に7年ぶりのことです。
 ここのお店、とっても凄い場所にあります。お店の正面に立って左隣りは超ごってり麺『ごっつ』というらーめん屋さん、もう一つ右隣りは『豚゛竜(どんりゅう)らーめん』というお店。ラーメン屋さんが三軒並んでいるんです。
 久し振りに来た王将さん、メニューをじっくり眺めてみます。飲むことを前提として入ったのですが、目論見が外れてしまいました。手頃な値段のつまみの数が非常に限られていて、ひと品何か取るとすると単品料理は¥4・500前後。それを考えると定食・セットメニューはバリエーションも豊富で¥800ぐらいでお腹一杯食べられそうです。って言うかきっと食べ切れなさそうなぐらいで肉体労働者や学生向けの感じです。
 ウーロンハイ¥367を頼んだまま餃子¥231とキムチ¥157をつまむと暇を持て余し河岸を変えることにしました。漫然と眺めるような新聞や雑誌類も備えられていないし、手持ちの本はたまたま飲みながら読むにはハードすぎる本でした。

ソウル・コレクター

ソウル・コレクター

 ハードカバーの本を読みながらこうしたお店で飲むのは酷と言うものです。お会計は千円札で支払って充分足りる金額でリーズナブルですが、目的違いのお店に迷い込んでしまった結果となりました。
 そこで何だか釈然としないまま、再びバスに乗ってホームの錦糸町へ。
 南口のバスターミナルから四ツ目通りに沿ってグルリと北口へと急行するといつもの日高屋さんへ。オープンし立てでは気がつかずに入りませんでしたけれども、初夏の頃、件のTV番組を見た後入ってみたらなかなか一杯飲むのに具合が良く、更にコミックもパラパラと出来るので月に2・3回の頻度で訪れています。
 こちらでも同じくウーロンハイ。こちらは若干ジョッキは小さいですが、¥260というのは非常に魅力的。三品盛り¥290(メンマ、チャーシュー、キムチ)も手頃な量で一人で飲むには実にいい具合。隣りのオジサンもお酒のガラス瓶を傾け良い雰囲気。のんびりとコミック本を読んでついついウーロンハイを重ねてしまいました。〆にラーメンや定食も揃っていますが、それぞれの組み合わせをしても、それほどお得感がないのがこちらの特徴ですか*5。ここはイーブンということで馴染みの燕京さんでタンメン¥570を楽しみましょう。
 どちらがどうといことではなく、お酒を楽しむ居酒屋的な使い方では日高屋、ガッツリお腹一杯、安く食べたいとなると餃子の王将に軍配が上がるように思った夜でした。

*1:ファーストフードではなくファストフードの誤用だと常々思っているのですが

*2:とは言いつつ改めて調べると2010年5月16日

*3:徒歩では15〜20分

*4:ロッテシティが出来たお陰でテナント入り

*5:例えばラーメンと餃子を組み合わせても¥10安くなるだけ