久々の大井町にて

JR大井町駅

 先月末に、みやけんさんと行こうとしていた大井町・大森方面へのツアーが急遽変更してスカイツリーのお膝元である業平橋・本所吾妻橋付近のツアーになっていたので、今度こそはと昨夕、大井町に集合することにしました。久々だなあと調べてみると実に約2年ぶりのことです。月日が流れるのは、本当に早いものですね。
 昔の大井町の雰囲気はまるでなく、りんかい線の開通に伴い近代的に整備された大井町の駅。駅前にはイトーヨーカ堂ヤマダ電機、そして駅自体のビルはアトレとなっていてお隣りの大森とは較べるべくもない発展を遂げています。手持ちの軍資金が心細かったので駅前に見えていた三菱東京UFJ銀行で調達。ひょっこり顔を覗かせる裏通りの小道がワタクシの興味をくすぐります。この頃は暗くなるのが早くなり、暗くてもまだ賑わうのには早過ぎる時刻ということもあってかシャッターが閉ざされたままのお店は、オープン前なのかそれとも本当に辞めてしまったのか。カウンターレディ募集の貼り紙がうら寂しいものです。

 一方煌々と灯りが燈されている元気なお店もあります。野焼というお店で、もつ焼きから新鮮な刺身まで幅広いジャンルを網羅している魅惑のメニューに心躍ります。アジフライも『生』アジフライとなっておりますからこれは期待が出来そう。亀戸の『松ちゃん』でもアジフライを刺身用のアジをその場で開いて揚げてくれるのですが、これでアジフライに開眼したといっても過言ではありません。


 そこからポツリポツリとお店の灯りがワタクシを幻惑しています。『大衆酒場 一番』さん。ん?何か大森でもよく見掛ける屋号のお店だぞ、と。とはいうもののこの名前は日本全国何処にでもあるお店の名前ですからね。まだ年配の常連さんらしきお客さんがカウンターにチラホラ。お店の横は駐車場になっていて、そこを横切り裏手の居酒屋さんを見に行こうとすると、裏手にもお店の出入り口を発見。道路のどちら側からも入れるお店はよくありますが、駐車場からも入れるお店はそうザラにはありません。

 昔はもっとくすんだようなお店も多かった東急大井町線のガード下。『じゃげな』というラーメン屋さんの名前は聞いたことがあります。チョッとおしゃれを意識した立ち飲み屋さんもあったりで、街は確実に進化しているようです。

 JR線を跨ぐような誇線橋のたもとにある焼き鳥屋さんは昔から今も変わらず大人気。お酒を飲みながらそこで立ち飲みをしている風景に既視感を覚えます。学生時代にはやや敷居の高かったそんな風景にも今更ながらグッと惹き付けられます。東小路を越えて、すずらん通りに出ました。今日はこちらの『肉のまえかわ』さんで集合です。みやけんさんからはそろそろ着きます、のメールを頂いているので、駅前の通りに佇んで居ると電話が掛かってきて既に『まえかわ』さんの前にいるとのこと。

 どうも待ち受けていた道ではないところを通ってきたようです。とりあえず挨拶を交わして早速お店の中へ。以前は混んでいたので入れずじまい、今回が初なのです。今回はそこそこ混んではいるものの、まだ入り込める余地もありますし、ここが目的で来たので入らない訳には参りません。
 ウーロンハイ¥210をご主人に注文し、目の前のご主人が雑誌などで見たそのままの風貌であることに若干感激し*1思いのほか声が低音だったりして変なことに興味をそそられつつ、確か名物はとりササミ¥250だったなと不意に思い出したり。
 みやけんさんは発泡酒で乾杯。発泡酒やビールは缶を自分で選んで冷蔵庫から勝手に取り出してお金を支払うスタイル。焼酎系はカウンター越しに注文すると直ぐに作ってくれます。当然ながらキャッシュオンです。焼き物は食べたいものを焼き場の方に申告し前金を支払って焼き上がりを待ちます。小声なので、それとも賑やかだから聞き取り難いのか慎重に、会話をしながらでも耳は焼き場のほうへ集中し呼ばれると引き取りに行きます。豚バラとハツ。ガス焼きでネタによっては値段は異なりますが100円前後だったと記憶しています。



 古典酒場によると80円ぐらいだったようなので2年ほどの間に若干の値上がりがあったようですね。メニューを見ると豚バラもありますが、鶏の部位が多いようなので、まさかとは思いましたが、鶏のハツが出てきました。もちろん鶏のハツは食べたことはありますが、焼き鳥屋さんでは珍しい方ではないでしょうか。
 みやけんさんもレバ刺しはお好きだということで、連夜のレバ刺しです。牛レバ刺し¥430。細かく切られたレバーには生姜をチョイス。ニンニクも捨てがたいですが。醤油はちなみにデフォルトで掛けてくれる量なので、多いことには目を瞑りましょう。でもそれに負けない牛レバーの甘味にも瞠目致しました。お互いに二杯ずつ飲んでこれからの作戦を立て、つまみもなくなったことですしそろそろ移動しましょう。繁盛店の立ち飲みに長居は無用です。我々が出るとなり空きを喜ぶ次のお客さんに場所を譲り次のお店へ向かいました。

*1:当たり前なんですけど