豆腐の味噌漬け

 先日、東京ラーメンショー2010に出向いてついでに外で飲むという企画があり、その折におでんを作って持って行ったのですけれど、その時に豆腐を具材として入れました。本当は絹ごし豆腐が好みなのですが、煮ているうちと運搬中に崩れることを懸念して焼豆腐が良さそうと思った訳です。その残りの焼豆腐を自家製の味噌に漬け込んでみました。

 密かに前も作ってみたのですけれど、その時には絹ごしを水切りしてから日本酒やみりんといったものを味噌と混ぜ込んだ味噌床に漬け込んだのです。しかし豆腐が柔らかくて今ひとつキレイに撮れなかったので写真・記事は掲載していないのです。ネットリした食感はなかなか魅力的でした。
 さて今回の焼豆腐の味噌漬け。水切りをすることなくしっかりした豆腐なのでそのまま味噌に漬け込んでみたのです。
 驚いたことにWikipediaを調べると、豆腐の味噌漬けが一つの項目としてあります。それによると、

豆腐を水切りした後、布に包んで味噌(またはもろみ味噌)に1週間〜半年ほど漬けこんだもので、漬けこむ味噌によって味が変わり、酒やチーズのような風味を持つ。

豆腐百珍にも「豆酩」の名で紹介された。

とあり、他の副材料・調味料であるみりんや酒といったものは本来は使われていないものだとのこと。
 今回はこれ、知らない内に本来の作り方で仕込んでいましたけれども、漬け込んで4日目に試食してみました。若干本来の色より茶色に色付いた焼豆腐。味噌を洗い流してチビチビと小さく箸で切り、食べてみましたが、やはりこのままだとしょっぱいです。中まで味は染み込んでいますけれども、もっと漬け込んで味が馴染むのを待つか、かなりの期間を経て、塩抜きをして食べるのが正解なのか。まだまだ実験の途中なのです。焼豆腐は木綿ごしなので食感がボソボソし、ワタクシの好みとしては絹ごしで作る方向が宜しいようです。