神田詣で

かん田 新月さんにて

 一週置いて、またしても神田の『新月』さんに行ってきました。同じお店のネタばかりで心苦しいのですけれども、マスターもオネエさんも当ブログをご覧頂いているようです。

 一週置いて今回は寄り道せずに一番に『新月』さんに向かいました。いつもは秋葉原に立ち寄ってからなのですけれども、今回は岩本町で地下鉄を降りて、昭和通りから司町の交差点を目指して歩きます。地図上で見ると淡路町の方が近いぐらいなのですけれど、船堀〜岩本町は¥210、淡路町の場合¥50アップするし、淡路町の交差点からでも近い、という程でもないのでケチってしまいます。

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 と、サラッと述べておりますが、いつものように迷子になってしまっています。もうかれこれ何度も訪れている土地なのだからと、自分でも情けなくなるのですけれども、ついつい目印となるガソリンスタンドや司町の交差点に向かっているはずなのに、こっちへ行けば近道だろうと裏通りに入ると訳が分からなくなっちゃうのです。それもこれも、あのホテルが曲者なんですね、この地域に似たような名前で、『神田セントラルホテル』『神田ニューセントラルホテル』『神田グランドセントラルホテル』と紛らわしい名前であるものですから(言い訳)。いつものように大回りしてようやく到着し、これもホッピーを美味しく飲むための儀式と自分に言い聞かせて(情けない)。

 この日のおすすめ。光っちゃって見難いですが、一番上はショッコと書かれています。何だっけ?と尋ねるとカンパチの幼魚だそうです。スズキも気になりますし、そうなると3点盛りが必然的に選ばれてしまいます。

 刺身3点盛り¥650。一人でつまむには充分過ぎる内容で、左からショッコ、上がマグロ、右側はスズキです。いつもながら丁寧な盛り付けです。この日はどういう訳かまだ他のお客さんが来ていなくて、マスターにも今日は早いですね、と言われます。ワタクシはカウンターでマスターと対峙する位置に立つのが通例になってしまいました。仕事が良く見えるし、焼き物の焼き台の方だと仕切りのガラスがあるので自然とそうなっちゃいます。話もしやすいですしね。


 最近ではこうしたリユースの出来るお箸を備えるお店が増えてきていますけれども、正直言って特に麺類を食べる際には使いにくいのが難点。いかに滑り止め加工が施されていてもツルツルっと滑り落ちていく麺を見るたびに何となくバカにされた気がします。最悪なのが四角形の箸でこれは箸使いの下手ではない事を自認しているワタクシでも、そのようなお店に当たるとげんなりしちゃいます。他に六角形のもありますが、似たようなものです。ところがこちらの『新月』さん、珍しい五角形の箸を使っています。これが意外と良いのですよね。話をしていて握り具合が良かったから、と選んだ動機を話されていましたが、これだと箸でつまみ上げる際にうまく引っかかってくれるようです。ワタクシが常日頃苦々しく思っていたことが、こうしてお気に入りのお店にひとつの理想形としてあるのが何ともイイじゃありませんか。

 カマ焼き¥300は炭火でこんがり焼かれていて、量的にも丁度いいところ。大きなブリカマだと持て余しちゃいますが、小ぶりなものが3切れだったか。大きなものはまた焼き上がりに時間が掛かりますけれど小さめのサイズはこんな利点もあります。まぁ実際には仕込みの都合上なのでしょうけれど。これをつまんでいると、ようやく他のお客さんもやって来たようです。ワタクシも酔いが回ってきました。










 ということで、懸案の小肌¥300を頂くことにしました。先回にも他のお客さんに作っていたのを見ていましたけれども、小肌ときゅうり、大葉を海苔で巻いたものです。酢飯の中に入って巻いてあるのではなく、ご飯は海苔を纏めるノリの役割程度にしか使われていません(恐らく10粒以下)。これだけの手間を掛けているなら、このお値段では申し訳ない感じです。











 さてコメントを寄せて下さる1019さんに朗報です。これまで見掛けなかったワインが用意されたようです。今までは焼酎がメインでしたが、洋風のメニューであるカルパッチョやバーニャカウダに合わせられるお酒が増えたのは喜ばしいことですね。ってか、グラス一杯¥200って安すぎ?