またまたの神田にて

鯵の骨せんべい@新月・神田

 お察しの通りまたしても、の神田であります。今回は元坊さんからのお誘いで、内々でのミニ忘年会をやろうと言うことで、先週に引き続きみやけんさんにもご登場願いました。場所は何処が良いかと、考えていたら、元坊さんからのご指名でワタクシが立て続けに通っている神田の『新月』さんへ行こうということが決まりました。無論異存などあろうはずもありません。
 今回は秋葉原にも立ち寄らずに、一心不乱に『新月』さんへひたすら歩いて行きました。というのもいつもショートカットをしている内に、道に迷って大回りしていることが多いからなのです。でも今回はこれまでの経験を踏まえて充分に地図を頭に叩き込んで行きましたので、全く迷わずに史上最速の集合時間の10分ほど前にお店に到着できました。

 マスターとお姉さんに今日はブログ仲間が来ますので、と伝えてホッピーをチビチビやっているとものの数分でみやけんさんも登場。また今回もよろしくお願いしますね。早速ホッピーで乾杯し、軽く『いかげその肝焼き』と三点盛りを注文しました。『いかげその肝焼き』は他のお客さんに作っているのを見ていてバターが入っていることに気がついていましたけれども、ワタクシ、バターが大の苦手。北海道生まれにも拘わらず、不思議がられますが。でもイカの肝の独特の風味が上手いことバターの癖を消してくれたのか、と言いつつイカの臭みをバターが消すと考えるのが普通なのでしょうけれどもね。まぁ要するにお互いが上手くマッチングして良い方向へシフトしたようです。
 この日のメニュー。今回はどういう訳なのかピンボケ・ブレの写真が多くお恥ずかしいのですが、記録ということで(ノДT)。

 この日の刺身は黒ソイと真アジをメインに、するめいかは普通の糸造りと鳴門造り、そしてゲソまでとかなりのボリュームでした。これで¥650なら本当に申し訳ないぐらいのお造りです。写真を撮っていると元坊さんも到着したので、お二人に椅子にも座れますよ、と入口のテーブル席を促すと、やはり一日の疲れもあるせいで直ぐにそちらへ移動することになりました。やはり立ち飲みは筋金入りではないと好まれないですからね(苦)。一応ビニールで囲まれている外の席ですから、隙間風どころかふんわりと風に包み込まれますが、この日はさほど寒いわけでもなかったので、それほど苦痛に感じませんでした。

 こちらはメニューに載っていない、そして日替わりの黒板に書かれるおススメのメニューにも載らない裏メニューの自家製の塩辛。実は入店して直ぐに出して見せてくれていたのですが、ワタクシも事前に訪れることを知らせている訳でもないので、これは偶然のシロモノ。いつもは作っていないので運が良かったのですね。過去の記事でもお伝えしているようにワタクシも塩辛は作るので、ひとつ食べて勉強させてもらいましょう。先回にマスターとも作り方の談義をしてしまいましたが、なるほど、これはそのように作って、臭みも全くないものですね。塩分はワタクシの自家製の場合よりも控えめで肝の甘さが引き立っていました。消費するペースが速ければこれ位控えめでも良さそうです。これならばと、丁度なくなったのでホッピーから燗酒に変更しました。


 一度食べてみたいと思っていた『だしかけ玉子焼』¥300。いつもは一人なのでここまで辿り着けないのですが、今回は3人ですからね。軽くとろみのついた出汁を玉子焼きにタップリ掛けてあります。これは冬場に嬉しいですね。そういえば寿司屋さんの玉子焼きというと最近では一部の高級店のカステラみたいな玉子焼きを除いて、市販の玉子焼きを市場で買って来て、というお店が殆んどのようですけれど、こちらではマスターがキチンと出汁巻きを焼いているそうです。
 他にも先ほどの3点盛りのアジの骨を揚げて下さったり、いかげその肝焼の残った肝ソースに合わせると美味しいとの事で、パリパリ油あげを追加してみたり、カマ焼き、ピクルス、小肌とかなりの料理を堪能しました。そして軽い〆に小肌の握りを頼んで待っていると、元坊さんにメールが入りまして、Akicoさんが神田駅に到着したとのことで、先に迎えに行くこととなり、ワタクシとみやけんさんはもう少し後で追いかけることにしました。お会計もいつもながら非常に良心的なお値段、そそくさと慌ただしく移動してしまいましたが、どうもマスターありがとうございました。

 神田西口商店街を歩いて向かった先はガード下の大越さん。隣りの升亀さんには入ったことがないのでそちらも心動かされますが。実に久し振りのAkicoさん。いつもながら笑顔が素敵なにこけんのメンバーです、お勤めはお近くらしいですね。都心部であれば、神田は何と言ってもアクセスが抜群に良いですから便利です。それにしてもサラリーマンの、そしてオヤジのオアシスたるお店ですから、若干のチグハグ感もうら若き乙女にはありそうですが。

 みやけんさんのリクエストでの煮込み、そしてマグロトロぶつ、ロースハム炒めをつまみにどういう話の流れでそうなったか忘れましたが、お金の話しに華が咲き、お三方は仕事上で高額な紙幣に触れる機会があるそうで、そのエピソードを聞かせてもらいました。賑やかな活気のあるお店ですから、こうした友人同士で飲めるのは良いものです。辛気臭く愚痴をこぼして飲むような人は要りません。

 ハイリキのチューハイボトルを取って飲んでいたのですが、先ほどの日本酒の酔いも回ってきてそろそろ辛くなってきました。さんも元坊さんもそこら辺を察してくれたのか、良い頃合で〆て無事にお開き。いつもは一人で飲み歩いている神田も、仲間と一緒だとまた違った一面を見せてくれたのでした。