新春 初神田

愉快酒場にて

 昨日はタイトルにも掲げたように年が開けてから初めて神田へ赴きました。まずはお目当てのものを秋葉原で思いがけないほどの格安値段でゲット出来て、ホクホク顔で淡路町の交差点へと向かいます。
 もう何度も通ったこの道ですから迷う訳には行きません。今回は難なく『新月』さんに到着。思いがけず今回は入ろうとした時に、向こうから先客の女性二人連れがサッと入って行きました。カウンターも二人程いて初めて焼き台の前に陣取りました。後ろのテーブル席も何人か居てこれは新年早々賑わっております。ホッピー白を頼みながら今日は何にしようかなぁとしばし黒板に見入ります。


 刺身は年が開けてからまともに食べてはいないのですけれども、どうも今ひとつピンと来ないので敢えて今回は普段注文しないようなものを選ぶことにします。メニューを眺めてたこのピリ辛和え¥350を頼むことにします。カルパッチョで使うトマトソースにタバスコを入れてピリ辛感を出していました。ワタクシは辛いのが好きな方でもう少し辛くても良いかと思いましたが、間違いなくお酒の進む逸品ですね。徐々にお客さんも入れ替わり、ワタクシは先客のいなくなったいつもの定位置(マスターの正面、手元が良く見える)に移ります。女性二人連れはワタクシが今まで選びそうにないものばかりを注文しているので作っているところを見るのが非常に楽しい。モダン握りなるものも初めて見ましたが趣向を凝らしてありました。

 真鯛のグリル¥400、これも初めてです。炭火の焼き台の上で皮を残した鯛の切り身を焼いて、バジルソースを掛けた物。付け合せのトマトも焼いてあり、甘みが増しています。鯛は皮ぎしの脂も焼けていてジューシー、やはり美味しいものです。ホッピーがバランス悪く早くなくなってしまったので生レモンサワー¥300を頼みましたがこれも注文が入って絞るのでフレッシュこの上なし。うーん、やはりこのお店はレベルが高いです。今回はサックリこれで終了しましたが、合計¥1,350って安すぎです。ここに慣れてしまうともう他のお店が色褪せてしまうのが唯一の欠点でしょうか(笑)。

 神田駅方面に向かいながら、何となく気になっていた『愉快酒場』というお店に入ってみることにしました。なかなかに賑やかな装飾ですね。


 京風ごま大根漬け¥220と自慢の手羽先¥315・2本を頂きます。合わせるのはブラックニッカのハイボール。この大根漬けは非常にサッパリとしていて、またつまみやすくこれは良いですね。つまんでいるとやって来たのが手羽先。世界の山ちゃん風なパリっとした食感を予想していたのですが、タレにドボッと浸けているのか、べったりした食感でビックリ。手が汚れないように銀紙を巻いていたりはするのですが、他のガーリックの方がカリッとした食感が楽しめるのでしょうか?カリー、チーズと目先の変わったフレイバーも楽しめるようです。

 何となく次が続かず他へ移動することにします。

 駅前に出ると、いつものようにMALTANに行こうかと思いましたが、あいにくと貸切で21:30まで入ることができないようなので、さてどこへ行こうかと考えて出てきたのがこちらのトロイカさん。なぎら健壱氏の著書『東京酒場漂流記』にも出てくる老舗のお店です。

東京酒場漂流記 (ちくま文庫)

東京酒場漂流記 (ちくま文庫)

 抱腹絶倒のこの本は一度読まれることをオススメします。
 さて店内は非常にオーソドックスといいますか、オーセンティックなバーです。チャラチャラした若い子は間違っても入ってこないような雰囲気があります*1ので、ベスト姿のマスターにウィスキーの水割りを頼めはしても、写真を一つとは切り出しにくくて店内の写真はナシ。少し緊張感を持ってこうしたお店で飲むのも時には悪くはありません。とは言っても中高年のサラリーマンが多く、声高に和気藹々と話しをしているので意外とあっさりとOKが出るかも知れませんが、ゆっくり水割りを楽しむのも一興。こうして久し振りの神田の夜は更けていくのでありました。

*1:ワタクシ個人の感想ですが