The Doobie Brothersつながりで

昨日はEaglesについての記事で『'70年代ウェストコースト・ロックの雄』と打ち込んでいて、チラリとThe Doobie Brothersのことが脳裏をよぎらなかった訳ではありません。もう一方の雄はもちろん、このThe Doobie Brothersですね。Led Zeppelnがいて、Deep Purpleがいるように、巨人がいて阪神がいる、こういった龍虎のようなライバル関係を持った存在というのは常に比較されていて、当事者同士にとっては甚だ迷惑なのかも知れませんが。
 Eaglesに比べると、それほどThe Doobie Brothersについては詳しくはないのですけれども、埋もれさせるのはあまりに勿体無い、格好いいバンドです。男女比で言うと男性の比率が多いのかも知れませんね。アメリカンなバイク乗りなんかが好みそうな感じのロックです。それも初期の話ですけれども。日本ではどうだろうか、Eaglesの方がポピュラーかも知れませんね。
"China Grove"
 でもこのシャキッと立ったカッティングのギターの恰好いいことと言ったら。コンパクトにまとまりキレのあるロックですね。続いてこの曲、"Long train Runnin'"このイントロのフレーズも有名なのではないのでしょうか?

 この曲はハウスバージョンでカバーもされているのを聴いたことがあります。
 ある日電話が掛かってきて姉が尋ねた曲。"Jesus is just alright"

 でも彼らの一番ヒットした曲といえば、"Listen to the music"でしょうか?

 動画のファッションは現在となっては…?なんですけれど、曲は今でもピカイチなんであります。彼らのコーラスも聴きどころですね。
 その後、メインVo.のTom Johnstonが体調を崩したとかで、サポート役に抜擢されたのが、ワタクシ贔屓のSteely Danでコーラス・バッキングボーカルを務めていたMichael McDonaldさん。彼が入ってからまたしても大ヒットを飛ばし続けるのですが、曲調がそれまでとはだいぶ異なるのですね。そこからの時代の曲は、ワタクシ的にあまり好みの曲はなく取り上げるのも難しいです。やはり、Tom Johnstonさんの時代のカラッとしたイキの良いロックこそが彼らの身上だと思うのです。
 さてそんなMichael McDonaldさんですが、ソロとしては結構好きな曲があります。"Ya mo be there with James Ingram"

"On my own with Patti LaBelle"

"I Keep forgettin"

この曲の印象的なフレーズは、後に('94年)Warren Gによってサンプリングされました。"Regulate" by Warren G

 こうしてみると、作曲能力に長け、Vo.mo良い声しているし、Keybordも弾けるマルチな才能があるのですけれど、ことThe Doobie Brothersに於いては、ヒット作を出し一時代を築いた立役者であると同時に、ある種の戦犯扱いも受けてしまうというアンビバレンツな存在なのです。