巣鴨にてにこけん

3月9日に行われたにこけんでのひとコマ

 ここのところ、飲み歩きの記事をアップしていないのですが、実際に地元の錦糸町以外では殆ど飲むこともなくなっていました。というのもやはり地震の影響で電車が動かなかったことがあったり、という不安から仕事帰りにどこかへ出向いて飲むよりも、地元で飲んでいる方が気が楽なのだからです。そうなるといつものお店で、別段取り上げる必要もないので自然と飲み歩きの記事が減ってしまっていたのでした。しかしながら、今回の記事は実際にはこの大地震が起こる二日前に行われた『にこけん(日本煮込み研究会)』のものです。今となっては遥か昔のことのような気がしてしまいますが、大地震に紛れてしまい埋もれそうになっていましたが、やはり記録として残しておきたいものなのです。
☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆

 今回は巣鴨で開催されることになりました。巣鴨といえば昼間は年配者で賑わう地蔵通り、そしてそこにあるとげぬき地蔵で有名ですね。そのとげぬき地蔵があるのが、こちらの高岩寺というお寺。たくさんの並んだ提灯が暗闇に印象的でした。
幹事はyochyさん。少し前にぽぱいさん達とお邪魔したエビス参というお店に関与しているとのことなので、にこけんの会場として使わせてもらおうということだそうです。

 巣鴨の駅を降り立ち、地蔵通り商店街を北に向かうと結構な距離を歩き、そろそろウーンとなってきた頃に庚申塚の交差点にさしかかります。そこを越えるともう一息。奥の座敷に予約が入っていました。今回は9名の精鋭が揃いました。と言いますか、古くからのにこけんメンバーが顔を揃えて、余計な気を使わずにリラックスムードで和気藹々と宴は盛り上がります。

 モツにこだわりがあるというこちらのお店、なるほど色々と試しても一定の水準以上の完成度を誇ります。我らがにこけんの面子はホッピーをこよなく愛するのですが、これだけのメンバーが集まれば中(焼酎)を追加したりするよりもボトルで取ったほうが早いという物、なのでキンミヤのボトルが何本か空けられる結果と相成りました。他にもマッコリなんかもかなり消費されていたようです。

 にこけんと言えばやはり煮込みは欠かせません。もつの塩煮込みと牛スジの煮込みの二種類が双璧をなす、煮込み好きを迷わせる品揃えです。値段もリーズナブルなので迷ったならどちらも行っちゃいましょう。塩煮込みに関してはyochyさんから太鼓判を押されていないとのことでしたが、普通に問題ないレベルだとは思いました。そこをクリアするとなるとかなりの高みに達することまちがいなしでしょう。牛スジの煮込みは全く問題なしの定番の醤油味でした。
いつものように終わってみれば呆気ない幕切れとなりましたが、それぞれ全く異なるバックボーン、そして生活環境ながらもこうして集まり下らない話に興じ、日頃の憂さを晴らす機会はかけがいのない物であると、現時点で更にその思いを強くした次第でございます。