フルーツアレルギー

 ワタクシも過去に色々な食品を含め手作り、自家製ということで自宅で仕込んだりして楽しんできましたが、会社の先輩でHさんという人も、一戸建ての庭で家庭菜園を楽しむ方なのです。ついでに申し上げると肝臓を労わるために、禁酒日を設けて競い合う仲で、互いに休肝日で禁酒に成功すると『一勝(自分に勝ったということで)』と月に10日以上を目標に競い合っています。
 そのHさんが数日前に自家製の干し柿を分けてくれました。それほど干し柿は好きではないものの、折角丹精こめて作ってくれたものなので、無碍に断るわけにも行かず、ありがたく頂戴して事務所の引き出しにいれておき、昨日は食べてみようと取り出しました。
 昔食べた記憶のものよりもぷっくりしていて食べ甲斐がありましたが、食べていて口の中が痒くなってきました。うーん、これはいつものようにフルーツアレルギーの症状です。食べ残して捨てるのも、と思っていると喉の奥の方も痒くなってきました。これに対しては別に薬を飲んだりもしていないのですが、しばらくするといつの間にか治ってしまいます。
 この症状が出てきたのは高校生の頃。ある日の夏の頃、『びわ』を食べていて、何となく口の中がむず痒くなってきました。水を飲んでもダメ、うがいをしても症状は緩和せず。しばらく戸惑っているといつの間にか治っていました。その後びわはダメかもしれないと、その夏は終わりました。
 翌年は、今度は桃。これも同じような症状で、それまで結構桃は好きだったのですが食べないようにしました。すももなんかももしかして、と思ったらやはり同様の症状。これは中に大きな種があってその周りに果肉があるタイプがダメなんだなぁと気が付いたのはその翌年、サクランボを食べていた時のこと。それ以来そういった果物は食べないようにしました。
 更に実家を出てからのこと。それ以降でも平気だったりんごや梨といった果物も年を経るごとに次第にダメになり、ついにはスイカもダメ、果てはトマトもダメになりました。ただこれらのフルーツ類、生の状態が駄目なだけで、加熱してしまったり、シロップ・砂糖煮、トマトならソースにしたりすれば何ともないのですが。
 ということで、今現状では唯一柑橘系であるみかん、レモン、グレープフルーツなんかは問題ないのですが、面倒なのでフルーツは一切ダメと言う認識で過ごしています。
 過去にTV番組や雑誌の記事等で見聞きした限りでは、有名どころで松岡修造氏がりんごがダメだと同じ症状を訴えていたとのコトです(その番組を見ていた人から伝聞で聞いた)。なかなかこれと同じ症状の人に出会わないので、大概の人には果物が嫌いなんだねぇ、と勘違いされる(特に年配者に)のですが、本当はそういう体質だということを説明するのが面倒なので聞き流す日々なのです。