大統領・丸千葉・馬力

ぬた

 さて、前日に初めて会ったばかりの1019さんですが、もうブログでは何度もコメントのやりとりをしている間柄。泊まり掛けで上京されているので、翌日はワタクシがエスコートして飲み歩きに参りました。事前に考えてはいたものの、ちょうどタイミング的にも長期の休みが重なるこの時期、狙い目のお店・居酒屋さんが仕入れの関係だとかでやや厳しいことも予想されるし、もとよりお休みを取っているかもしれないということ、そして昼間っから飲める街ということを考えると、やはりこの街しか考えられません。

 やって参りました、上野です。前日のお酒もそれほど影響を及ぼさずに、昼少し前から飲めるようにと11時に上野の駅で集合です。ワタクシこの出口がメインかと思っていたら広小路口という名前であるということが初めて知りました。正面口というのはまた別にあるのですね、知らなかったァ(恥)。

 ところで、この日は普段ならなんて事のない通りなのですが、警察官の姿も見えて、その関係のバスやパトカーもチラホラ見えていて車は大渋滞です。

 前日にビン・ラディン(モノの本によってはビン・ラーディンとも)が殺害されての報復テロに備えての警備強化なのかとも思いましたが、ただならぬ雰囲気を醸し出していました。たまたまそちらの方を抜けていく用事がありましたので近づくと、ひとりの活動家がマイクを持って拡声器で演説をしていてその用心のためというような感じでした。

 ちょっとした買い物をして用を済ませてやって参りました、最近特に賑わいをみせているこのストリート。立ち飲みの『たきおか』さんと向かい合わせるようにカドクラができ、『たきおか』さんと並ぶように一力というお店があったりですが、ついこの間、何かその向かいにお店の内装工事をしていると思ったら、なんとまぁ大統領の支店ができているじゃぁありませんか(驚)。これでガード下の本店を含めて3軒が展開中ということになりますね。それにしても奥まで広々としていて凄いですね。これでは肉の大山さんまで回るとこの一帯から抜け出すのは半日がかりになりそうです(笑)。

 ざっとひと通りブログで取り上げているお店のご紹介をして、おまかせモードだったのでワタクシが一番気に入っている大統領の本店に入ることにしました。まだ日の高い時間ながらもうこのお店が好き、という常連客さんを中心に賑わっています。煮込み¥400とホッピー¥450で口火を切りました。
 コメントのやりとりで初対面の気もしないですが、やはり実際にお会いして話すのでは情報量も違いますし、食について、また音楽についても色々と話題がありますね。軽くサラッと飲もうと思いつつも、居心地の良さについつい杯を重ね気がつけばマッコリにまで手を伸ばしている始末。
 予想外の長居にお会計を済ませてから、まずは近くのマルイで小用を済ませてから浅草方面にブラブラと歩き出します。次に向かうのはこれまた是非ともお連れしたかった日本堤の名店『丸千葉』さんです。ワタクシは腹ごなし&酔い覚ましで歩こうかとも思っていましたが、何とすぐ近くまで辿りつける都営バスを見つけたのでそれを利用しない手はありません。苦も無く吉原大門まで辿り着いたのはいいですが、逆に早すぎて開店(14時)前なので吉原大門前の『見返りの柳』を見たり、土手の伊勢屋さん辺りの風情を楽しんだり、いろは会のアーケードで人生の真実を垣間見たりとして時間を潰します。開店前に並んで待っていようかと赴くと暖簾が出ていないものの、先に来ていたお客さんが入っていきます。

 (ー_ー;)こちらも負けじとガラリと扉を開けると、何だ、既にお客さんが入っているじゃァありませんか。開店十分ほど前だというのに4割がた埋まっているという状況で、カウンターに席を決めました。再びホッピーでスタートし、中落ち¥500を頼みます。1019さんは食が細く、つまみはあまり要らないタイプだそうで、塩らっきょうをチョイス。うーん、渋いですねぇ。しばらく飲んでいると14時半前にはいつものように満席になり、活況を呈しています。落ち着空間とは言えませんが、元気をもらえるというか気力が漲ってきます。
 何度も入店できずに残念そうに帰っていくお客さんを見ているとその内に雨が降ってきて、これでは次に行けないねぇと、お店に残る良い材料が出来たとしばらく長居の構えです。そうは言っても雨が弱まってきたのをしおにお暇することにしましたけれども。
 どういう話の流れか吉野通りに出るとタクシーに乗って向かった先はわが街錦糸町の馬力さんで、何だかんだと話をしながらもうかなりの長丁場になってきましたね。馴染みのオバちゃんが最初は居なかったのですが、後でやって来てワタクシを見かけるとニンマリいつものスマイルを送ってきます。もうここではいい加減飲んでいるので写真を取ることもかなわず、記録がありませんが話のついでに我が自宅にまでお呼び立てして、メインのシステムを聴いてもらいました。生の楽器をやっている方なのできちんとした評価軸を持っていると思ったからです。幸いそれほど変な音ではなかったようで、ひと安心。ややストイックに低音を絞っていましたがもう少し出してもいいということが判っていい機会になりました。