シャプトン購入
興味のない方にとってはナンノコッチャよく判らない世界でございます。料理を作っていると、包丁は切れて当たり前。切れないと途端に作業効率も悪くなるし、思うに任せないイライラが募り、それが味に出てしまうこともあったり。逆に包丁が研ぎ立てで気持ちよく切れると気持ちも乗って、料理を作るのが楽しくなります。普段使いの包丁はメンテも含めてステンレスを使用していますが、歯の切れ味は鋼(はがね)に敵いません。でも鋼はうっかりするとすぐに錆びついてしまうので、気合を入れたときにしか使いませんけれどもね。
ステンレスは切れ味こそやや劣るものの、刃のもちがいいのが利点。ワタクシの使い方だと一週間から10日ぐらいで切れ味が落ちてくるぐらいに感じます。もちろんその前に研いでおけばいつでも気持よく切れ味を楽しめるのですが。
ところでワタクシが使っている砥石はお祖父さんから譲り受けた天然の中砥らしきものがひとつ、合成であるキングの1000番がひとつというところです。
キングデラックス 研ぎ器 高級刃物用砥石 標準型 #1000 中仕上用 No.1000
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もう一方の合成のキングのものは、水を掛けたぐらいではスポンジのように細かい孔が無数に空いているので、水を吸収してしまいます。そのために使う前に30分以上水に漬けておかないと使いにくいのです。実際に計画的に刃を研ぐのでもなければ、料理の最中に刃の切れ味が悪くて、やおら研ぐという状況下では全く使い物になりません。
ということで、以前に合羽橋を訪れた際に包丁専門店を何気なく見ていると、店員さんが話し掛けてきて砥石の話になりました。店員さんとしては合成を勧めるということですが、お店の社長さんは天然モノにこだわりがあるそうで、辺りを見回しながらの接客でしたので、具体的な店名は控えたいと思います。彼曰く、天然物は確かに良いのだが、同じ石の中にもムラがあったり、異物混入があったりで刃物を傷めることもあるとか。それに第一稀少性ということもあり値段が非常に高い。それだったならば品質が安定している合成の砥石を使う方が素人にとっても、毎日刃物を使う機会の多いプロでも、お勧めできるというのが論旨でした。そこで具体的には、と振るとお薦めされたのがシャプトンという聞きなれない砥石。
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まぁその時は、慌てて買って後でネット通販を見て後悔するということもあるだろうからと、何となく購入に踏み切らなかったのですが、その後も色々調べてみるとそう安くはならないということが判りました。
それから頭の隅に何とはなしにこびりついては居たのですが、先日そう言えば、とオークションを見て見ると結構出ております。番手も上に行くに従って急に跳ね上がりますが、ワタクシの狙い目は1500番から上の辺りです。1000番を持っているのでその上となると1500番ですけれどそれではあまり代わり映えしないし、3000番というのも使ったことがあるけれど、そこまでは要らない感じ。ということで2000番をチョイス。
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早速使ってみました。樹脂製のケースに入れたまま水を少し掛けて、ステンレスの包丁を二本研いで見ましたが、キングのものと同じ感触でもう少し細やかなザラツキ感。元々それほど悪くはない仕上がりでしたから、ほんの少しタッチアップ的な研ぎ方でしたが、それでも充分に切れ味はup!。たまたまですが指を誤って近づけてしまい触れたら、サックリ切れました。深手ではなくて良かったですが。
《写真追加》
血は止まっています。